記事詳細
【関西の議論】
おしゃれ小学生男子“DS”増殖中 サングラス、ネックレス、ドクロ柄ベスト…母親の「アイドル願望」投影?
パート代はすべて息子のために
女の子が中心だった子供服市場で、男子小学生が脚光を浴び始めたのは、約10年前。「ラッドカスタム」「ワムワム」など、ボーイズブランドが登場、男児に特化した商品が展開されるようになった。
通販会社大手のニッセン(京都市南区)でも現在、DS向け商品を企画中だ。
「成長期の子供、特に男の子の洋服は着脱しやすく動きやすいことに主眼を置いた商品展開が主流でした。でも現在30~40代前半の母親世代は、セレクトショップやリアルクローズのファッションショーになじみが深く、ファッションにも敏感。そんな母親世代の気持ちに添うような商品を強化したい」とニッセンホールディングス営業統括本部チャイルドチームマネージャーの加藤景衣子さん。
男子小学生のおしゃれが進化している背景に「母親の貢献」がある、とみるのは、キッズファッション誌「LUCA」を発行し、ファッションイベントやショーなどを手がけるダクト(神戸市中央区)の磯本啓さん。
「今までは女の子の将来の夢の定番だったアイドルやモデルが、男の子にまで波及しています。お母さんたちが、野球チームに所属している息子を応援するように、ファッションに熱中する息子さんたちを応援しているんですよ」
阪神百貨店のショーに登場した、矢野翔君の母親、寿子さん(36)は「私のパート代はすべて息子と娘の衣服代に消えています。息子のやりたいことを少しでも応援したくて」。また最年少モデルを務めた古吉羅(ら)凰(お)君(5)の母、知子さん(39)は、買い物にいくと、羅凰くんのために1度に3~4万円を費やしているという。「自分に買う洋服代をすべて子供にシフト。子供が楽しむ姿を見るために、お金をつぎ込んでいるような気がします」とにっこり。
このニュースの写真
関連ニュース
- 【関西の議論】お座敷遊び初体験 元地下アイドルの島原太夫と「女子会」 めくるめくおもてなし…「花魁」とは違います
- 【関西の議論】福井テレビ「取材章没収」のワケ…甲子園の名勝負に水を差す「ルール違反」 報道各社は「他山の石」に
- 【関西の議論】最後にすがった〝オタク文化〟 「昔からコスプレの街やった」…神戸・長田にアニメストリート誕生
- 【関西の議論】「高慢ちきな嫌な女」淀殿の“悪女伝説”覆す史料見つけた…来年のNHK大河ドラマで“名誉回復”!?
- 【関西の議論】大阪の子供は虫歯治療をしない!? 部活、習い事、ネグレクトの疑い、“口腔崩壊”の子も…歯科検診で広がる「格差」
- 【関西の議論】「近江県」「琵琶湖県」? 大マジメに県名変更考える「滋賀県」の悩み…「佐賀」「千葉」と聞き間違えられる辛さ