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 ノーベル平和賞受賞者のジミー・カーター元米大統領(90)が2日夜、訪問先のエルサレムで記者会見した。イスラエルとパレスチナの和平交渉について「2国家共存が最良の方法」とする一方、「(イスラエルの)ネタニヤフ首相が任にある限り、2国家共存もパレスチナ国家も実現しないだろう」と述べた。

 ネタニヤフ氏が3月の総選挙前にパレスチナ国家樹立を認めないと発言したことを念頭に、「米国の全大統領や国務長官が支持してきた2国家共存という目標の達成を望んでいるとは思えない」と苦言を呈した。カーター氏は同日、パレスチナ自治政府のアッバス議長と会談したが、イスラエルのリブリン大統領らとの会談は実現しなかった。

 カーター氏はまた、昨夏のイスラエル軍による攻撃で甚大な被害が出たパレスチナ自治区ガザの復興が全く進んでおらず、「耐えがたい状況」と指摘。一連の問題で「欧州諸国がより積極的な役割を果たすときだ」と語った。(エルサレム=渡辺丘)