2015年05月04日

緑のエレメント

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辺りの新緑もまぶしく萌えさかる、晩春というより初夏という言葉が似合う季節。
短い鉄橋を渡って、吾妻線の主力車両である湘南色の115系が顔を出します。
緑の要素が多い景色に、塗色のオレンジがいいアクセントになってくれました。
サイドに日が回っていないのが少々残念ですが、次の電車を待つと他の場所での撮影時間がなくなってしまうので、仕方なく妥協しました。(;´Д`)

当ブログでは一時期頻出したワード「吾妻線と言えば八ッ場ダム」。
例外にもれずこの場所も新線への切り替え対象区間内にあり、昨年(2014年)には工事が完了し、すでにここでは列車の姿を見ることができなくなってしまいました。
あまりいい撮影ポイントとは言えないかも知れませんが、これも一つの記録。そして、思い出。
今となってはもう二度と出会うことのない景色。撮影した写真の数々を見返していると、非常に感慨深いものがあります。

しかし、残念がってばかりはいられません。
新線が開通したとなれば、そちらにも乗りに行きたいと思うのが鉄道ファンの心情。
そして、それによって生まれたであろう新しい景色。これを写真に収めたいと思うのも自然なことではないかと思います。

旧線廃止で一時期大変な盛り上がりを見せた吾妻線。
次に大騒ぎになるのは、そこそこ車齢の高い115系が引退するときでしょうか。
それまでは、多分まったりとした空気が流れているはず。
ただ、今の時期はGW中で観光客も多いでしょうから、ひと段落ついた盛夏の時期か紅葉の時期にふらりと訪れてみたいものです。

撮影データ:
2013年5月 JR吾妻線(旧線) 岩島〜川原湯温泉
Canon EOS 7D + EF70-200mm/F4L IS USM
posted by くろやっこ at 09:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 鉄道画像(東日本)<JR>

2015年05月02日

赤と白

…まず、先月(4月)は一度も更新がなかったことを、当ブログを楽しみにしてくださっている方々に、伏してお詫びをいたします。orz
ネタ自体はある程度あったのですが、なかなかモチベーションが上がらず、本文を執筆する心の余裕がなかったというか…。
今後は気を付けますので、どうぞ当ブログを変わらずご愛顧くださいますようお願いいたします。

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さて。
ファンに大人気の電気機関車「EF81 95号機」が、検測気動車の「Easti-D(キヤE193系気動車)」をけん引します。
「Easti-D」は、非電化路線において信号装置をはじめとする運行を支える機器や軌道の状態をチェック(検測)するための車両。
東京近郊は非電化の路線が少ないため、お目にかかる機会の少ない車両です。
ペースとしては、1年に数回ほど。
この日は久留里線と越中島貨物線の検測を終え、次なる仕事場へ移動するために新金線を下ってゆきました。

非電化の路線において単独で仕事に就く様子もなかなかの画になりますが、その次に注目を浴びるのが、回送時にどの機関車がけん引するのかということだったりします。
この日は前述したとおり大人気の機関車がその役目に就くということで、沿線の所々でファンが撮影に勤しむ様子が見られました。
「EF81 95号機」はファンから別名「レインボー機」と呼ばれて人気を集めていますが、その理由としては「スーパーエクスプレスレインボー」と呼ばれた客車の塗装に合わせているからとのことで、その客車自体はずいぶん前に廃車されてしまいましたが、この機関車は往時のまま塗色を変えず現役である点がレアであることから、ファンの中には同機を追いかけている人もいるほどです。

そんなレアな組み合わせが近場を走るとなれば、黙っていられません。(笑)
通過予定時刻の1時間ほど前に現着し、撮影のスタンバイをしていたことを思い出しました。
しかし、この撮影地では時間が経つにつれ隣接する建物のビル影が伸びてきてしまい、肝心の機関車の側面がガッツリ影にかぶってしまったことが、ただ一つ悔やまれる点です。
とは言え、空模様はきれいな快晴。さらに新金線を象徴する背の高い送電線の鉄柱を写し込めたので、それなりの出来にはなったと自画自賛してみます。(;^ω^)

最近は公私ともども理由があって、めっきり訪れる機会が少なくなった新金線。
踏切などから貨物列車がいい感じに撮影できるので、情報を仕入れて機会があれば近々再訪したいな、と思っています。

撮影データ:
2013年5月 JR新金線 新小岩信号場〜金町
Canon EOS 7D + EF70-200mm/F4L IS USM
posted by くろやっこ at 16:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | 鉄道画像(東日本)<JR>

2015年03月31日

春の風を感じて

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たまには、ふらりとこんな旅も。
乗車当日の朝でも指定券が取れました♪

窓のないオープンな車両は、春真っ盛りの暖かく爽やかな風を運んでくれます。
そして沿線には菜の花が咲き乱れ、目にも鮮やかな色彩が春の景色をより印象的にします。
乗車は片道のみ。1時間余りの短い道のりでしたが、普段走っている車両では味わうことのできない、素晴らしい旅になりました。

さて、今回乗車したのは「びゅうコースター風っこ」というジョイフルトレイン。
窓の脱着が可能で、主に春や夏などの暖かい時期に運行されています。
所属は仙台支社の小牛田運輸区ですが、要請があればJR東日本管内ならばどこへでもやってくる頑張り屋さんです。
私はこの久留里線を走った時(春)と、水郡線で開催されたイベントの応援でやってきた時(夏)の2回乗車したことがありますが、どちらも非常にステキな記憶として印象に残っています。

なかなかお目にかかれない存在ですが、情報サイトや公式の運行情報などを上手く活用して指定券をゲットできれば、体験することもそれほど難しいことではないでしょう。
ただ、東京近郊ではあまり走ることがないので、乗車するためには長距離の旅行が必要になるかも知れませんが、一度は乗っていただきたいおススメの列車です。

撮影データ:
2008年3月 JR久留里線 風っこくるり号車内
Canon EOS KissDigital X + EF-S18-55mm/F3.5-5.6 IS
posted by くろやっこ at 19:36 | Comment(0) | TrackBack(0) | その他画像(国内)

2015年03月29日

トンネルの向こうから

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比較的山がちな場所を走る久留里線ですが、意外とトンネルは2か所しかありません。
いずれのトンネルも上総亀山〜上総松丘間に存在していますが、今回の写真はそのうちの1つから。

トンネルの出口で待ち構えていると、ゆっくりとしたスピードで列車のエンジン音とレールの響きが近づいてくるのを感じます。
やがて姿を見せたのは、2012年12月まで久留里線の花形として活躍していた、国鉄メークの気動車キハ30形。
列車が差し掛かると、これまで静寂と暗闇が支配していたトンネル内をエンジン音と前照灯の明かりがそれらを打ち消し、弧を描く天井の輪郭が浮かび上がり、レールはギラリと輝きだします。
この時ばかりはトンネルもレールも自分の存在を大きく主張して一時の賑わいを見せますが、列車が通り過ぎてエンジン音も遠くなるとすべてが眠りにつくように、再び静寂と暗闇の中、普段の景色に戻っていきました。
この場所は昔からこうして、静と動の風景を繰り返してきたのですね。

久留里線は前述した時期まで、国鉄メークのキハ30形・37形・38形のみが運行されていた路線で、列車の塗色こそ何度か変わりましたが、国鉄時代の雰囲気を色濃く残す路線として有名でした。
現在、列車はすべて新型車両に置き換わりましたが、日々繰り返されるこの景色の基本形は、今も変わらないのでしょう。

2014年のダイヤ改正で、ほとんどの列車が途中駅の久留里止まりとなりましたが、この写真を撮った頃のダイヤはそれとは逆にほとんどの列車が上総亀山まで行っていたため、1時間ほど待てば再びシャッターチャンスがありました。しかし現在では日の高い時間帯にやってくる列車はたった1本…。
この光景をもう一度撮りたいと思っても、かなり難しい状態になってしまいました。

確かに久留里以遠の区間を日中に利用する乗客は少なかったと記憶していますが、だからと言ってこのようにバッサリ切り落としていいものなのでしょうか…。ちょっと疑問に思います。
上総亀山駅から亀山ダムへ向かう道すがら、「久留里線を守る会」が設置した立て看板があったのを思い出します。
「久留里線を利用しましょう。乗車券・定期券は最寄りの久留里線駅で購入しましょう。」
努力の跡がうかがえますが、今となってはむなしい思いとなってしまった感が強いですね。
廃止になっていないだけでもまだ良しとすべきなのでしょうか。
休日を利用して、気軽にふらりと風光明媚な場所へ出かけられる路線としてとても好きだったのですが…。
…これも時代の流れなのですね。

撮影データ:
2009年3月 JR久留里線 上総亀山〜上総松丘
Canon EOS KissX2 + EF-S55-250mm/F4-5.6 IS
posted by くろやっこ at 21:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | 鉄道画像(東日本)<JR>

2015年03月11日

4年目を迎え思う

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今日は3月11日。広範囲に大被害をもたらした東日本大震災から4年を迎える日です。

震災については、みなさん報道などでよくご存じのとおりなので、ここでは詳しく記述しません。
当ブログでは毎年この日に、2004年の7月に私が気仙沼線を使って旅行した際の写真を掲載して往時を偲んでいますが、それらの記録もそろそろ枯渇します。
もちろん撮影当時に震災が起こることを知っていれば、もっと深く切り込んだ写真をたくさん撮っているところですが…。
そんなことができるのであれば、あれほどの、特に人的な大被害は回避できたことでしょう。
天災は、いつどこでどれほどの規模のものが起こるか分からないことが、一番恐ろしい点です。
震災の発生時、私は都内にいましたが、あれ程の大きい地震は生まれて初めて体験しましたし、その震源がまさか東京から遠く離れた東北であるということを知ったのは、数時間かけてようやく帰宅してテレビをつけた後で、それまでは首都圏直下型の大地震がついに来たのだと思い込んでいました。
あちらこちらでひっきりなしに緊急車両のサイレンが鳴り響き、交通インフラは完全に麻痺した大混乱の街中。そして繰り返し襲う大きな余震。まるで世界の終末を感じるような異様な雰囲気を、今でもはっきり思い出します。
東京ですらこんな様子でしたから、震源に近い東北が広範囲で壊滅したことも納得できます。
忘れられない、いや、忘れてはいけない体験だったと言えるでしょう。

話を画像の方に移します。
気仙沼駅に到着して、何気なく撮った駅の案内板と列車の一部。
ここに書かれている南気仙沼や大谷海岸は津波で甚大な被害を受け、壊滅状態に陥った場所です。
本吉は高台にあったため津波の被害は免れたものの、前後の線路は跡形もなく消え去り、駅舎だけが当時のまま残されています。
これらの気仙沼線沿線では、現在鉄道路線の代わりにBRTの施設が敷設され、バスでの輸送が行われていますが…。
またこうして平和な雰囲気の中、気仙沼線の列車を撮影できる日が来ることを願ってやみません。

撮影データ:
2004年7月 JR気仙沼線 気仙沼
Olympus C-720 Ultra Zoom (C-720UZ)
posted by くろやっこ at 09:00 | Comment(2) | TrackBack(0) | 鉄道画像(東日本)<JR>