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【国際】

戦後70年「過去と向き合い 共有する」 独首相が決意 政府ホームページに

ドイツのメルケル首相(ゲッティ=共同)

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 【ベルリン=共同】ドイツのメルケル首相、ゲッティ・共同=は二日、同国にとって第二次大戦の終戦から七十年となる八日を前に、過去と向き合う決意を示す映像を政府ホームページで公開した。ナチスのホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)などを念頭に「われわれには注意深く敏感に対応する責務がある。歴史に終止符はない」と述べた。

 メルケル氏は、ドイツにあるユダヤ系の学校や幼稚園を警官が警備しなければならない現状は「恥」だと指摘。「歴史の知識は学校や社会で広めなければならない」と強調した。戦後に移り住んだ移民に対しても、ドイツの「過去を共有する」よう求めた。

 また、十日にロシアのプーチン大統領とモスクワの無名戦士の墓を訪れることに言及。ウクライナ危機でロシアと対立していても「第二次大戦の犠牲者を追悼することは重要だ」とした。

 ロシアは九日に対ドイツ戦勝記念日の式典を予定しているが、ウクライナ危機を背景に、今年は欧米各国の首脳が欠席を表明した。メルケル氏は式典を欠席し、十日にモスクワを訪問する。

 

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