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時代の正体<84> 戦史が語る破局への道

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  • 神奈川新聞
  • 公開:2015/04/29 10:14 更新:2015/05/03 12:50
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 安倍晋三首相が政権の座に返り咲いて2年余り。確かな変化がある。
 在日コリアンを差別し、排斥を唱えるヘイトスピーチがインターネット上だけでなく、路上で公然と叫ばれるようになった。政府もそれを黙認し、野放しにしている。
 
 中国、韓国を名指しし、その国民や習慣をおとしめる「嫌中・嫌韓本」と呼ばれる書籍が出回るようになった。一方で日本や日本人を素晴らしい存在だとたたえるテレビ番組が増えた。
 
 注視してきたのは変化の「方向性」と「速度」。安倍首相の言動に重なった。繰り返される「日本を取り戻す」。強い響きの言葉は「戦前、戦中に日本を席巻したキーワードと重なる」。
 
 自国礼賛、民族主義の勃興、特定の他国や他民族への敵意、国家体制を優先する思想の台頭-。
 
 さまざまな紛争の歴史を研究してきた山崎さんにとって、その先に何が待つのかを想像するのは難しいことではなかった。
 
 「この国の人々は戦後70年間、自尊心のよりどころを国の姿に求めることはなかった。それがわずか2年余りで再起動している」
 

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