大型連休、真っ盛り。
各地ではさまざまな催しが。
どうだ!
和歌山城では、こんなおもてなしも。
忍法、かくれみの術。
首かしげてます。
長蛇の列、そのお目当ては?うにです。
でかっ!
これすごくいいよ、いい色だよ。
本当にね。
おいしそう。
ことしの大型連休、皆さんは、どのように過ごしていますか?
おはようございます。
週刊ニュース深読みです。
こちらですね。
神奈川県大和市の東名高速道路の様子です。
のろのろ運転になっています。
日本道路交通情報センターによりますと、午前8時現在、渋滞は東名高速道路の下り、神奈川県の伊勢原バス停付近を先頭に35キロなどとなっています。
このあと、昼前にかけてなんですが、中央自動車道などで45キロの渋滞が予想されています。
さあ、ネパールの大地震から、きょうで1週間となりました。
大勢の被災者が屋外にあふれ、避難生活の長期化が懸念される中、支援物資が被災者に行き届いていない状況が続いています。
突然の大地震に、混乱する人々。
建物が砂ぼこりを上げて崩れ落ちています。
エベレストでは、大規模な雪崩も発生しました。
日本時間の25日に発生した、マグニチュード7.8の地震。
ネパールからインド北部にかけての広い範囲が、強い揺れに襲われました。
首都カトマンズでは、高さおよそ50メートルのビムセンタワーなど、数多くの建築物が崩壊。
貴重な文化財に甚大な被害が出ました。
インドや中国など、周辺国も合わせた死者は、6700人以上に上っています。
国連によりますと、ネパールでは人口の3分の1に当たる、800万人以上が被災しました。
地震発生から1週間。
被災者の間では、政府に迅速な支援を求める声が、日に日に高まっています。
食料や医薬品などの物資が不足しているからです。
深刻な物資不足の理由。
ネパールには、国際空港が一つしかありません。
規模も小さく、世界各国から支援物資を運ぶ飛行機が、混雑で着陸できないケースが相次いでいるのです。
余震を恐れる被災者。
今も人口の1割に当たるおよそ280万人が、屋外での生活を続けています。
寒さや衛生状態の悪化で、体調を崩すお年寄りや子どもも増えています。
ここからは、20年余りにわたって、ネパールなどで、災害支援や子どもへの教育活動などを行っている、NGOの事務局長で、ご自身も2002年から4年間、現地での活動経験がある、小松豊明さんとお伝えしていきます。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
小松さんもNGOではもうすでに、現地で活動を今、なさってるということですけれども、連絡は取れる態勢なんですか?
そうですね。
地震発生直後は、ほとんど電話もメールも通じないという状況だったんですが、だんだんと改善してきていて、きのうも何度か、現地に行っているスタッフと、電話で話すことができています。
全国で300万人ほどが、今も家に戻れずに、余震などの影響もありますので。
こういった形で、生活している人たちがいると。
その場しのぎの生活が続いていると。
そうですね。
これネパールなんですけれども、私も実際に行ったことがあるんですが、カトマンズの国際空港って、本当に小さくて、ここは確かに受け入れ、難しいだろうなという印象があるんですが。
そうですね。
やはり、規模が小さいということもありますので、海外から大規模な物資の輸送というのがなかなか難しい状況ですね。
われわれも空港があまり、特に最初のころは機能していないということでしたので、では隣国のインドから物資を調達して、陸路で運ぼうと。
インドから?
南側のインドですね。
そうですね。
陸路で運ぶ。
かなり近い場所で?
そうですね。
ここの事務所に、まず物資を運びこんで、ここから必要な所に物資を届けるということをやっています。
でもネパールって、山あいの国ですよね。
道って、どうなっているんですか。
今のところ、幹線道路は大体、通れるようになっているということで、ただそこから、市道は、寸断されてる所も多いようですね。
なかなか今回、特に被災地域が広範囲にわたっていますので。
このぐらいの範囲で。
どういうふうに支援を続けていこうと?
われわれは、大きな組織ではないのでですね、大規模なことはできないんですけれども、逆に20年近く、ネパールで活動しているということで、現地での経験、それからネットワークがありますので、現地のNGOですとか、民間組織といったところと共同しながらですね、支援の届いていない所へ、届けていくということを心がけています。
ぜひご協力いただければと思います。
物資より募金のほうがいいんですか?
そうですね。
日本から物を運ぼうとすると、輸送コストだけで非常にお金がかかってしまいますので、現地、あるいは近くのインドからという形で、物資を調達するということが、効率的だと思います。
アメリカを公式訪問中の安倍総理大臣ですが。
注目されたのが、日本時間の先月30日未明に行われた、アメリカ議会上下両院の合同会議での演説です。
これなんですが、これまでにこちら、イギリスのサッチャー首相ですとか、南アフリカのマンデラ大統領、同盟国、そして友好国の首脳が招かれてきました。
日本の総理大臣として初めて演説に臨んだ安倍総理大臣。
アメリカ、そして世界にどう受け止められたんでしょうか。
初めて訪れた演説の機会。
安倍総理大臣は、拍手で迎えられました。
上下両院の合同会議での演説は、アメリカ国民を代表するすべての議員を前に、みずからの考えを直接表明できる機会です。
注目の中、始まった演説。
冒頭、安倍総理大臣が話したのは。
58年前、当時の岸総理大臣は、上院と下院、それぞれで演説。
戦後復興を目指す日本のリーダーとして、冷戦下、アメリカとの連携を訴えました。
安倍総理大臣も、アメリカとの同盟関係の重視を訴えました。
そして、集団的自衛権の行使を含む安全保障法制の関連法案を、ことし夏までに成立させる考えを明言しました。
なぜ多くの議員が、演説を評価したのか。
駐米大使を務めた藤崎一郎さんは、英語を使ったことに加えて、アメリカ流の手法が効果を上げていたと指摘します。
かつて硫黄島で戦ったアメリカ軍人と旧日本軍司令官の孫が対面する場面です。
そして祖父の岸元総理大臣のことばを引用したことも、評価につながったといいます。
一方、注目されていた歴史認識については、こう述べました。
ディープ・リモース、いわゆる村山談話のキーワードである、痛切な反省ということばを使いました。
しかし、過去の植民地支配と侵略に対するおわびには触れませんでした。
この日、議事堂の前では、韓国系の団体が抗議のデモ。
韓国政府は。
中国政府は。
今回の演説は、戦後70年の総理大臣談話にも反映されるものと見られています。
安倍総理大臣は、どんなことばを盛り込むのか。
今回の演説に対する各国の反応などを慎重に見極めて、談話をことし夏をメドに取りまとめる方針です。
次です。
およそ半世紀ぶりに、あの人が。
今週火曜日、日本武道館を取り囲む、人、人、人。
お目当ては、そう。
元ビートルズのポール・マッカートニーさんです。
不動の人気を誇るロックバンド、ビートルズの時代、昭和41年に初来日したポールさん。
このとき3日間にわたってコンサートを行ったのが、日本武道館です。
これが武道館で初めて行われたロックコンサート。
以来、ブドーカンの名は、世界に広まりました。
あれから49年。
再び同じステージに立ったポールさん。
およそ1万人のファンを魅了しました。
1年前の公演中止から、やっぱり、なおさらなんでしょうね。
そうですね、もうファンの皆さん、本当に楽しみにしていた。
NHKの高井です。
ファン歴50年の石橋孝子さんです。
たくさんありますね。
大阪、東京ドーム、これ東京ドームですね、で、武道館。
すでに行った大阪公演では。
おお!これポール・マッカートニーさんですね。
はい、そうです。
もう。
これ、どこですか?
これ、大阪のホテル。
実は私たち、石橋さんと出会ったのは、去年のことです。
去年、体調不良のため、急きょ、中止になったポールさんの日本公演。
そのとき、石橋さんは、ビートルズの曲の生演奏を聴けるバーで、泣きじゃくっていました。
実は石橋さんには、武道館のコンサートを特に楽しみにしていた理由がありました。
結婚式を挙げた娘に、記念すべき武道館のコンサートのチケットをプレゼントし、一緒に行こうとしていたんです。
しかし、その望みはかないませんでした。
今回、どうなったんですか?
あれからおよそ1年。
ついに、この日がやって来ました。
もしかして、これが娘さん?
こんにちは。
娘の沙織さんです。
沙織さんは、お母さんに負けず劣らずのファン。
それもそのはず。
これが今回、お母さんが徹夜で並んで手に入れた武道館のチケット。
10万円?
はい、1枚10万円。
2枚で20万円?
はい。
49年前の映像と比べると、デザインを似せた特別仕様になっていました。
その重みは。
重みって。
2人が向かった49年ぶりの武道館公演。
ご覧いただきましょう。
披露されたのは28曲。
中には49年前に演奏した曲もありました。
ですが、会場の外にも、チケットが手に入らなかった大勢のファンがいらっしゃるんです。
ちょっと、聴こえてたんですか?音が。
そうです、皆さん、静かにして耳を傾けていました。
石橋さん親子も。
いかがでした?
ビートルズがあったから、私の人生は楽しい、という人たちが、ものすごい数、世界中にいるんですね。
ビートルズ、やっぱりすごいですね。
今、ポールさんを追って、韓国へ行って。
まだ?
今夜行われる公演を見るということです。
続いてはこちらのニュースです。
17年に及ぶ逃亡の末に逮捕された、オウム真理教の元信者、高橋克也被告。
木曜日、東京地方裁判所の中里智美裁判長は、被告は殺人でさえも正当化する独善的な教えを唱える、麻原彰晃、本名・松本智津夫死刑囚の指示のもと、教団への強制捜査の矛先をそらすため、無差別大量殺人に関わったと指摘。
その上で、事件で世間の人々がしんかんする中、17年も逃亡を続けた。
被害者のことを思って、反省を深めた様子はうかがわれず、法廷での態度からも、更生の兆しを見いだすことはできないとして、求刑どおり、無期懲役を言い渡しました。
東京・足立区で、当時3歳だった男の子が行方不明になっている事件。
火曜日、警視庁は男の子をウサギ用のケージに入れて監禁して死亡させ、遺体を都内の荒川に遺棄したとして、監禁致死と死体遺棄の疑いで、両親を逮捕しました。
逮捕されたのは、東京・足立区の皆川忍容疑者と妻の朋美容疑者です。
調べによりますと2人は、次男の玲空斗くんを、死亡するまでの3か月間、監禁していたということで、朋美容疑者は、自分で出られないように、ケージの上にある出入り口に、重いものを置いていたと供述しているということです。
また、2人は、玲空斗くんに、2、3日に1回しか食事を与えていなかったということで、朋美容疑者は、ケージの中が汚物で汚れるので、食事を少なくしたと供述しているということです。
警視庁は、長期間にわたる監禁で衰弱したことが死亡につながったと見て調べています。
続いて深読みのコーナーです。
先ほどお伝えした、日米首脳会談。
そこでも話し合われた、今世界が注目するお金の話題です。
♪〜
戦後の日本が誇る巨大プロジェクトの数々。
その影には海外のある銀行からの巨額の資金援助があった。
そ〜んな、とんでもない額のお金を貸してくれる銀行が一つではありません。
世界には、いくつもあるんです!その最新版が、AIIB!アジアインフラ投資銀行。
中国が中心となっていろんな国がお金を出し合いアジアの途上国を助けるぞっていう銀行なんですって。
…という呼びかけに57か国が参加。
ところが、AIIBに参加することに慎重なのが今週会談した、この二人。
これまでもニュースでいろいろと参加のメリットやデメリットが言われていますが街の皆さんは?そんな皆さんお待たせをいたしました!ということで、きょうはこの何やらすごそうな銀行のお話をとにかく分かりやすくそして、世界が注目するわけをとことん深読みします。
きょうもメール、ツイートでのご参加、お待ちしております。
さあ、読めますか?
読めません。
SHELLYさん、お願いします。
お任せください。
お願いします。
アジア・インフラストラクチャー・インベストメント・バンク。
ありがとうございます。
どういう意味なんですか?
エイジアンとバンクは分かりますね。
真ん中が分からないです。
そうですよね、真ん中が分かると、今、世界が分かるらしいんです。
徳永アナウンサーが、そこからひも解いてまいります。
どうぞ。
おはようございます。
何度聞いてもぴんとこないのは、その2つのIがなんなのかっていうところから、説明しなきゃならないのかなと思いまして、インフラストラクチャーからいきます。
それが何か。
一番難しいところから。
これが何かって、なかなか教えてくれない。
ここからいきます。
インフラっていいます。
これが何かからいきます。
こういうことです。
道路とか橋、鉄道とか港、電力や水道の仕組み、通信の仕組み。
全部インフラ?
こういうのをインフラっていいます。
かなり生活と密着しているものですよね。
なくてはならないものかもしれませんね。
そう。
社会のもととなる、さまざまな施設だと思ってください。
これ、みんな特徴が同じで、出来たら豊かになるけれど、そりゃあ、たくさんお金がかかるというものですよね。
こういうのを、今、作りたくてしょうがないという国々っていうのは、例えばこうした皆さんかもしれません。
インドやインドネシア、フィリピン、ミャンマー、カンボジアと、こういったような、これからぐいぐい右肩上がりで成長していく国は、とにかくインフラをいっぱい作りたいはずです。
考えてもみてください。
よく発展途上国っていいますよね。
こういった国って、若い人はいっぱいいて、元気があって、ぐいぐい成長したいって思っているはずですよね。
でも、先立つお金がないから、インフラ作れないじゃないですか。
だって、逆立ちしても、まだお金ないんだから、成長の途中だから。
どうやって、どこから、そもそもお金を調達。
お金がある国から、援助してもらうのが一番いいわけですよね。
そうですよね。
いきなり頼むっていうのもあれだから、こういう組織がちゃんとあるんです。
国際開発金融機関。
これね、銀行の種類だと思ってください。
こうした銀行が、世界中で5つも実はあるんです。
ここの役割は、そういう困った途上国の皆さんに、まずはお金、貸しますから、先立つお金、これでインフラ、どんどんやってくださいと、主にね。
こういったことをやる銀行なんです。
日本もこれにお世話になってきたんですか?
そう。
あのね、世界銀行、5つある中で、一番大きいのが、世界銀行っていうんですけれども、それのおかげで、さっき見たような、新幹線とか、大きなダム、高速道路、日本は焼け野原から立ち上がれたのは、世界銀行にお金を貸してもらったことも、おかげでもあるんですよ。
そうしたから、今の経済的な、リードしている日本があるわけですよね。
そうなんです。
で、今ちなみに話があったからいきますと、世界銀行が一番大きくて、ヨーロッパ版とか、アフリカ版みたいなものがあって、アジア版というのもあります。
それがですね、アジア開発銀行っていう、老舗があるんです。
こういう銀行が。
それがその5つのうちの1つですか?
1つなんです。
これ、いろんな国がお金を出し合ってるんですが、ちなみにね、国どうしの銀行なので、こういったときには、これ、先進国、先に進んだ国が、お金を主に出して、そのお金を元手にお金を貸す。
このアジア開発銀行も含めて、その5つの銀行っていうのは、要は国のどうしの銀行なんです。
個人がローン組めたりするわけじゃないんです。
貸せる国、いませんか?借りたい国、いませんか?って、それぞれ手を上げてもらって、国どうしでチームを組んで、そのチームの中でお金を融通し合って、途上国を助けていきましょうっていう銀行、世界に5つあると。
もともとじゃあ、貸したりするお金は、誰のお金ですか?
その国々の税金が主です。
先に進んでいる国の。
税金ですか?
主に税金。
最初はね。
実はアジア版のアジア開発銀行、一番お金を出して、貢献している国があります。
一番はここです。
日本?
日本です。
私たちの税金が使われているっていうことですか。
そういうことです。
2番がアメリカ。
こうやって、相当出して、助けてきたんです。
どういう仕組みかっていうと、もう1回おさらいしていきます。
先立つお金、貸しますよね、アジア開発銀行とか。
そうすると、お金ができたから、まあ、道路や橋が造りますよね、若い人いるから、どんどんできます。
そしたら、発電所を作って、電線、電柱作って、暮らしが豊かになっていく。
そうすると、工場も出来るでしょ、お店も出来るでしょ、商売が活発になります。
つまり、もうけが増えます。
みんながもうかると、国へ入る税金も、増えます。
豊かになったら、返せばいいですよって。
お金返すのも、じゃあ、税金から返すんですね?
国どうしですから、主にこれは税金っていうことになる。
返済もそんな、豊かになってからでいいですよっていうようなもの?
ちなみにね、世界銀行からお金、日本も借りてたわけでしょ。
全部返し終わったのって、平成に入ってからなんですって。
えー!
平成2年だったかな。
お世話になったんですね。
お世話になってきたし、今はちゃんと支援をしているんです。
しかもね、銀行っていうとなんか、…っていきますが、違います。
開発ですから、助けるのがメインです。
ですから、大事にしているモットーがあります。
貸しますから審査条件っていうのが、当然ありますけど、普通の銀行と同じように、あなたちゃんとお金返せるのっていうこと、ちゃんと調べてから貸しますが、これもちゃんとチェックします。
なんでもいいっていうわけじゃないですよと。
なるほどね。
環境悪くなっちゃだめですよね。
公害とか起きちゃだめですよと。
それ、大丈夫ですかって、チェックをします。
それから、強引に造って、古い村を立ち退かなきゃいけなくて困る人とかいませんか?泣いちゃう人いませんか?そんなこともちゃんとチェックしますよということで、健全な発展を応援するために、いろいろチェックもしてきた。
いってみれば、希ちゃんじゃありませんが、地道にこつこつ途上国を助けてきたのが、主に日本だったという話なんです。
意外と知らない話ですよね。
知らないですね。
してもらったことを、今度は別の国にしてるから、いいことをしてるということですよね。
善意をまた返している最中なんです。
その中で、おととしです。
こんな動き、なんか動きが出てきました。
始まりました。
なんだ?
どうぞ!最近のニュースの主役で、よく出ておられる、中国のトップ、習近平さんです。
新しい企画を考えました。
アジアのインフラに投資して、途上国を応援する銀行を作ります。
なんて斬新。
いやいや。
こっちのほうが大きくないですか?
なんて斬新とは言っていませんが。
いやいや。
アジア開発銀行よりすごい大きいんですけど、こっちのほうが。
ちなみにこれは、今回のニュースだから、ちょっと頑張って大きくしましたが、銀行の規模はこっちのほうが大きいんですよ。
ちなみに貼っとくと、こっちが、これ、資本金って、銀行の規模だと思ってください。
20兆あります。
AIIBってね、AIIBは、まだ始まってないけど、習さんがいうには、最初からもう12兆ぐらいいきますよと。
これはぐんぐんいきますよって言っています。
最初から。
これまだ構想ですから。
で、似たようなものを隣の国で作ってどうするの?っていう話なんですが、一つだけ、習さんが、うちはあっちと違いますよって言ってるのが、ここのモットーです。
うちのモットーは、スピードです。
貸したい国、欲しい国が出てくればすぐお貸しします。
とまあ、とやかく言いません、注文も少ないです。
欲しい国にすっとスピード重視。
うちにこの指とまれで入ってくれれば、イー、アール、サン!町がすぐ出来ちゃう。
ほら、すごいでしょう。
どうですか?この指とまれ。
とりあえず、ことしの3月末までに1回募集しますから、借りたい国、貸したい国、この指、とまれって、募集かけてたっていう話です。
いや、でもちゃんと審査はしないと、どんな銀行だって、お金貸すときは審査しますよね。
やっぱり環境に悪くないかどうかとか、困る人がいないかっていう審査って、実はすごく大事だと思うんですよね。
これから国を造っていこうっていう国が、そこを、ちょっとてこずっちゃったら、その先またもっとお金かかっちゃいますもんね。
しかも、ちょっときなくさいのが、アメリカと中国の中があまりよくないかもというような報道があったり、中国の経済も大丈夫なのかなっていうようなこともささやかれているんで。
もしかしたらね、こういうような会話かどうか分かりませんが、似たような話を、今週、安倍さんとオバマさんもしてたのかもしれません。
特にやっぱり、老舗を支えてきた、この2か国の偉い人たちの間からは、大丈夫?あっちと。
SHELLYさんが言っている、まさにそれです、ガバナンスってやつ、ちゃんとできるの?返せなくなっちゃったら、どうするの?まずいことないですか?いやいや、最初はね、いやいや、そんな入る国、そんなこの指とまれって、そんなに何十か国も手を挙げて、そんな、さんはいって、うまくいきませんよって、そんなそんな。
あれ、なんか黒いのが。
あららら。
黒いのがいっぱい出てきた。
行っちゃいましたよ、あっちに。
がちょーん。
がちょーんって言っている場合じゃないですよ。
いや。
がちょーんとか言うんですか?
これね、すごいのは、こっちをやめているわけじゃないんです。
有名な国が次々と、ごめん、ここ、辞める、あっちも、手を挙げるわ、ごめんね、行くわっていって、ふたを開けたら、かなりの数の国が、て、上げちゃったっていう話で、実は、貸したい国、借りたい国、全部合わせてその数、57。
何十年もやってきたアジア開発銀行、今、67の国と地域、結構、近づいちゃったねっていう話で、だから、がちょーんって。
もう1個、びっくりな話です。
実は、最近、ずっと日本を中心に、アジア開発銀行が、地道にこつこつ応援してきたインドネシアのトップが、国際会議で、こんなことを言っちゃったんです。
貧困や格差は解消されていない。
世界の経済問題を、アジア開発銀行などで解決できると見るのは、時代遅れ。
時代遅れ?
えー?
ショック。
ここは、がちょーんじゃないんですね。
これをがちょーんっていうのは、さすがにね。
ジョコさん、つまり、今週、安倍さんがトップが大きい所で発言して、すごく大きな話じゃないですか。
アジア・アフリカ会議っていう、すごく大きな場で、トップの大統領が、こうやって言ったっ手、ショックな話だなと。
これは本当に、がちょーんっていいたかったって思われるのが、きょう、お越しのアジア開発銀行にいらっしゃった塚田さんですね。
塚田さんやっぱり、がちょーんですか?
いやあ。
まずですね、ジョコ大統領のおっしゃっていることは、必ずしも正確だとは思わないんですね。
まあ、恐らく、ADBからお金を借りた。
ADBっていうのはアジア開発銀行のことですね。
そうですね。
それとAIIBからお金を借りた。
むしろAIIBからお金を借りると、貧困や格差はむしろ、拡大する可能性のほうが多いと思います。
どういうことですか?
ある意味、お金が、ときの独裁政権とか、時の政権にお金がいく。
で、貧しい人には、あまりお金がいかないと。
つまり、国がAIIBに援助をしてくださいと頼んだんですね。
そのときに、国が選ぶわけです。
時の政権が選ぶ。
そうするといろんな国があるんです。
確かに非常に民主的な国もあるけど、例えば、ことばが、例えばトゥルクメニスタンのように非常に一つの政権がずっと長年、その政権を握っているところは、むしろお金を、それをそこに供給することになって、貧富の格差が拡大する。
それはあれなんですけれども、もう一つ大事なことは、恐らくここでジョコ大統領がおっしゃっているのは、アジア開発銀行からお金を借りると、さっきおっしゃったように、3つの要件があるので、時間がかかる。
これが1つ。
審査が厳しいから。
それで、要するにADBは需要に応じてないと。
アジア開発銀行は。
それでもう一つ、非常に大事なことがあるんですが、社会インフラというといろんなのがあるんです。
ダム、電力、あるいは地下鉄。
で、そういったものにADBにお金を貸してくださいっていうとですね、ADBは、いやいや、ダムはだめなんですと、うちはやりません。
それと下水道工事、環境評価がAになるんで、少し時間がかかりますとか。
いろんなことで、その途上国が持ってる、これをやってくださいっていうことに対して、回答は半分くらいしか出てこない。
じゃあ、塚田さんはかなり。
救わなければいけない。
かなりこのご指摘は、それこそ当てはまるな、いわれるとおりだなとお思いになっているわけですか。
そうですね。
だけどそれには負の側面もありますよと。
なるほど。
それとね、もう1つあるんですよ。
あのね、新興国の側からすると、これから発展しようとする側からすると、日本でもよくいわれますよね。
お金貸してほしいときの銀行、お金貸してくれないって、そういう立場になって考えてみてください。
アジア開発銀行はね、なかなか貸してくれないんです。
僕はね、インドにね、電力関係をやりたいと思って、インドにお金貸そうと思ったら、世界銀行グループ、さっきいった5つのグループ、お金貸さないんですよ、なかなか。
条件うるさいんです。
だから、新しくこれから発展する側はね、もう早く貸してよっていう、その思いがあって、そういう思いを上手にとらえたのが、この中国の人だというふうに考えていいと。
なるほど。
発展途上国は、審査があまりうるさくないほうがすぐ貸してくれたほうがうれしいですもんね。
だって、電気が必要な所っていうのは、もう一刻も早く欲しいですし。
そうなんです。
だからその気持ちも分からなくはないんですよ。
だけど実際、アジア開発銀行は、先にあったわけですから、そこに中国も入ってるんですか?中国は入ってなかったんですか?入ってるんだったら、そっちを改革して、スピードのあるインフラ整備を進めたっていいのに、どうして中国は、わざわざ、新しくAIIBというのを立ち上げるんですか?
そこはね、中国のねらいだけれども、中国としてみれば、今、世界第2位の経済大国になったわけですよ。
だけどそれに見合った地位を、国際的な地位を与えられていないという感覚がある。
例えば世界銀行であっても、アジア開発銀行でも、まだ発言権も小さいわけですよ。
それはやっぱり不満があるわけ。
だからまず自分たちがちゃんとこう、発言できるような場として、AIIBというのを作りたいというのが一つ。
それからもう一つは、中国にとってのビジネスです。
中国の企業のビジネスが広がるように。
アジアに今、中国がいっているのは、一帯一路というんですけど。
一帯一路?
そう、陸と海と両方で、昔のシルクロードですよ。
あそこの開発をドーンとやろうと。
じゃあ、貼っちゃいましょうか、ちょっとね。
せっかく用意したから。
シルクロード、陸は中央アジアからヨーロッパにつながる、海はインド洋からアフリカまで行く。
こういうような所を、大きな経済圏として開発すると。
すると、すごく発展の余地あるじゃないですか。
そこに中国の企業が出て行く。
例えば今、中国が生産過剰になっている鉄鋼とかね、それからセメントとか、そういうものをああいう所でどんどんどんどん、公共事業をやるようになれば、売れるわけですよ。
そういう実利がある。
だからまず、名誉っていうか、プライドですよね、世界第2位の経済国っていうプライドと、それから、実益として、中国の企業の売り先をどんどん広げたいと、そういうねらいで、中国が言い出した。
つまり、アジアにおける中国はリーダーシップを取っているんだよということを、見せ付けるとか、そういうことになるんですか。
そういうねらいなんです。
ただし、ここで大事なのは、さっき、徳永さんの説明でもそうだけど、日本がアジア開発銀行をやってるとか、中国がAIIBやるとかっていってるんだけど、これはその国のものじゃないんだよね、本当はね。
要するに多くの国が集まって、みんなで集まって、みんなで助けようという銀行だから、それを中国が自由に好き勝手にやれるような銀行にしちゃいけないでしょっていうところも、大事なポイントです。
といいつつ、こんな声も寄せられています。
結局、みんなこのAIIBだって、アジア開発銀行だって、一国のものではなく、みんなのもののはずなのにっていうことを思いながら、こんな事態になっているということに、お気付きなのかもしれません。
この辺は、どんな思惑や本音があるのか。
徳永アナウンサー、お願いします。
いきましょうか。
もう一回、確認ですけど、57の最初のメンバー、AIIB、これを張り出しています。
国旗と名前が出ている、この57ですが、特にここ、見てください、ここ。
貸した側、今あったとこ、借りたい側は、まあ、分かるとしても、貸したい側がなんでこんなにすぐ手上げたの?っていう話ですよね。
そのあたりって、思惑は当然、1つじゃないでしょうし、聞いても答えてくれませんから、いろいろ専門家、先生方にも取材して、われわれ、いろいろ深読みをして見ました。
例えばこんな事情があるんじゃないかというのを集めて見ました。
ちょっと待ってくださいね。
いろいろ張りものがあるので、ちょっと生なので。
今回、でもかなり、かん口令とか敷かれてて、しゃべっちゃいけませんよとかいうふうに言われてるみたいですよね。
参加した会議に、参加した人たちとか。
今週、実は1回目のAIIBのルール決めましょうっていう話し合いがあったんですけど、かなり情報が出てないです。
まあまあ、出ているところもありますけれどもね、ただあんまり決まってないことが多いんです。
決まってないから。
まだ1回目。
中国がまだ準備が整っていないところがあるから。
ああ、そうなんですか。
で、ちょっと、やっと準備ができました、すみません。
お待たせをいたしました。
じゃあ、中国の一帯一路、さっき貼りましたので、中国の思惑からいってみましょう。
言いだしっぺの中国の思惑です。
なんといっても、さっきから言っているとおり、需要がすごくありますよっていうはなし。
一説には、このアジアの途上国が、造りたいっていっているインフラ投資、全部、もしお金を貸したら、1000兆円くらい貸せるぐらい大ビジネスチャンスがあるんじゃないのっていわれてて、そこに手を出したいとか、参加したいっていうのは、当たり前だよねと。
さらに今、関口さんからあったとおり、一帯一路っていう考え方がさらにあるよねと。
中国の思惑って、どこまであるんだろうって、いろいろ調べると、もっと先まで遠い将来、見てるんじゃないのっていう指摘があります。
それはこれです。
人民元。
世界に流通させたい?
SHELLYさんも、取材とかいろいろ国、行かれると思いますけど、世界第2位の大国の中国ですが、人民元って、どれぐらいの人がふだん持ってたり、使ってたりしますかっていうと。
いやー、あんまり聞いたことないですけども。
ないですよね。
その国の通貨か、またはアメリカドルか。
そのとおりですよね。
ちょっとそれ、増やしたいっていう思惑があるんじゃないのっていうのがあります。
まさに今、ドルっていう話ですよね。
なんで増やしたいんですか?
そこです。
対比して見ると、ちょっと分かりやすくなると思います。
今、SHELLYさんからもあったとおり、中国が台頭してくることを、やっぱりちょっとぴりぴりしているのは、常にこのアメリカですよね。
今のところ参加見送りっていってるアメリカでございます。
特にこの通貨、お金のことに関しても、特にそうです。
ドルの力を弱めたくない。
実はね、今、どこの国行っても、アメリカ以外の人も、お金をやり取りしたり、ふだん持つのは、ドルを持っている人が多いっていう話があったでしょ。
このドルを持っている人が世界中で多いっていうのが、いろんな意味で、アメリカという国が、世界一なんだという象徴でもあるんです。
だって円安とか円高って、全部ドルに換算しますもんね。
だって。
それはメンツの問題なんですか?メンツのお話?
メンツはもちろんあるかもしれません。
じゃあ、こんな例えしてみましょうか。
世界中の会社とか人が、結構、ドルを持っていたとしたら、アメリカの人やアメリカの会社は、商売するときに、いちいち両替しなくていいケース、済むケース、増えますよね。
ああ、世界中でビジネスをするときに。
ドルが基本なんですよ、商売的に。
そうすると商売も、基軸通貨ってよくいうんです。
両替の手数料、かからない。
かからないことが多いですよ、そういう意味では、両替ですよね。
まあ、メンツの問題もあって、とにかくこの座を明け渡すのはぴりぴりする。
もちろん今、圧倒的にドルですけど、将来的にはっていう話が出てきていて、こういう動きには、ちょっとでもぴりぴりするんじゃないのっていう指摘もあります。
これがお金の話。
で、じゃあ、ほかにもいっぱいありましたよね。
そう、ほかの参加した国々の思惑が知りたいんです。
いやいや実は当初はね、そんな参加しないと思われてたんです。
ところが、ヨーロッパのあるくにが手を挙げたことで、たたたたたっと流れたといわれています。
それはここです。
えっ!
えっ!でしょ?イギリス。
なんでですか?
アメリカといつも行動一緒だったはずですよね。
そうですよね。
わが国で人民元の取り引きを?
いろいろ、思惑あるでしょうが、こんな指摘があります。
皆さん、ちょっと想像してほしいんですが、世界で一番お金をさばいている金融の町って、どこっていうイメージですか?普通、なんか、じゃんじゃんこう、株とか、為替とか、銀行とかがいっぱいあって、金融の世界の中心地っていう町は、普通は?
ウォールストリート。
ニューヨークですよね。
実はイギリスには、それと肩を並べるくらいのシティーという金融の町があります。
そこにも銀行があったり、株の売買できる所があったり、いろんな国のお金を交換できる所もあるんです。
もしですよ、早めに中国と経済のつながりを深めておけば。
仮に本当に人民元持つ人が増えたとき、うちの銀行とかうちの町の金融機関は、人民元を昔から扱ってきましたから、ここで口座持ちませんか、やり取りしませんかって、世界中のお金持ちや会社に、アピールできるかもと。
いろんなことを考えているんですね。
そういう思惑があるのか。
なんかそういうのがあるんじゃないという人もいるんです。
さらに言うとですよ、ほかのヨーロッパの国はどうかとか、ほかの地域を調べていくと、やっぱりね。
投資ですよね。
ビジネスチャンス。
AIIBに入っておくと、早めに情報が手に入って、どこの国で何を求めてるかっていう、プロジェクトの内容も、早く知れる、準備が早くできるんじゃないか。
そしたら、うちがやります!って言えますよね。
名乗りを挙げることができますよね。
僕がやります!どうぞどうぞって、言ってもらえるかも知れないので、いろんな国、得意技がありますよね。
例えばフランス。
発電所作りたい国に、ドイツ、これから自動車、有利にできるんじゃないかとか、それからお隣の韓国は、実は、道路、水道っていうのは得意らしくて、うちも受注した行って思惑があるんじゃないかって。
オーストラリア。
なるほど。
…、やってる。
鉄鉱石とか、石炭とか、資源がとても取れる国。
早めに仲間になっておけば、資源を売れるんじゃないかって。
それぞれに売りたいものがあるわけですね。
さあ、そこで現時点で参加見送りとしている日本。
もちろんさっきから言ってるとおり、ルールは本当に大丈夫と今、見送っていますが、会社の社長さんたちからは、聞こえてきます。
結果的に、損にならないようにお願いしますよという指摘もあって、これから日本、どうしていけばいいの?って、今、ニュースになっていると。
難しい。
日本の立場か。
聞いてみます?
はい。
専門家の方々は、どっちのお立場なのか?
どうなんだろう。
塚田さんは、参加?
むしろ参加をすべきだと思っています。
えー、だってアジア開発銀行にいらっしゃったんですよね。
いました。
大丈夫ですか?裏切っちゃって。
まず一つ、知っていただきたいことは、やっぱりこのビジネス機会が非常に増えるということなんですね、日本は。
それで確かに、ADBは、日本が入っている。
アジア開発銀行。
これは2つありましてね、正確にいうと、不正確に聞こえるかもしれませんが、世界銀行もアジア開発銀行もAIIBもいわゆるせいきょうなんです。
生協?
生協には理事会がありますね。
せいきょうって、何のせいきょうですか?
皆さん、よく買い物するとき。
ああ、生活クラブ。
生協というのは、メンバーでないと、メンバーが出資をして、で、必要があれば、そこからお金も借りられる。
借りたお金で物を買える。
そこで、例えば、このAIIBの場合、まず理事会が。
理事会作らないといってますけども、そこから途上国がお金を借ります。
今度は途上国がお金を借りて、それを使うわけです。
日本はですね、借りることはできない。
イギリスも借りることはできない。
だけど、使うときにお金を、要するに品物を、提供できる。
要するに、例えば、この生協で。
ひも付き援助みたいなことですか?
全く違います。
これは、話が長くて恐縮ですが、その参加、大事なことは、まずお金を借りるということと、入札に参加できる。
橋を造る、鉄道を造る、お金を借りた国がインドネシアが、これから鉄道を作りますというときに、鉄道の事業に参加できるのは、生協のメンバー以外の人は、参加できないです。
そうすると、このメンバーに入って、1%でいいから入っておけば、この大きなビジネスチャンスに入れる。
しかも今は日本は例えば、1000億の出資をしてくださいと言われているんですが、1000億の出資で、10兆円のマーケットに対する入札資格ができる。
中国の読みは、恐らく、この10兆円にして、みんなでこの例えば、57のメンバーでお互いに競争しても、自分が勝つだろうと思っている。
恐らくそれは合ってるんですが、終わりまでいきましょう。
ところがですね、その中で、ところがこのインフラで、非常に違うのは、その中には、例えば原子力発電とか、あるいは都市構想、地下鉄とか、都市交通といっていますけれども。
そういういくつかの分野で、かなり日本が勝てそうな分野もあるわけです。
日立とか、三菱重工と、いろいろありますね。
そういうところは例えば、5%でも取れたら、要するに、恐らく全体でいくと、相当の金額、出資金をはるかに超える金額を受注できる可能性があるんです。
でもですね、リーダーが中国なわけじゃないですか。
どちらかというと、中国と日本って、あんまりうまくいってないような感じがするんですね。
それは正しい質問です。
大事なことは、ここで分けなきゃいけないですが、お金を例えば、インドネシアがお金を借りたいといったときに、お金を貸すかどうかを決めるのは通常は総裁であったり、理事会であったりするんです。
そこで中国の影響力が行使されるでしょう。
日本は少数投資者だからあんまり。
だけど、いったんお金がインドネシアに提供されると、インドネシアがどこから購入するかを決めるわけです。
そのときは、別にインドネシアは、AIIBの意向を気にする必要はない。
インドネシアが自分で決める。
それで、ここでインドネシアがこの企業から買うといったときは、いちいちボードにはかからないんです。
理事会にはかからない。
一つのプロジェクトで100本もその契約が出るんです。
それはそのAIIBから、普通は、われわれは、異議ありませんと、承認するとはいわない。
異議ありません。
なんか、だいぶ入り込んで。
すみません、ざっくり言うと、入ったほうが日本はもうかるよっていうのが塚田さんの主張。
ちょっと待って。
反対側のご意見も聞いたほうがいいですよね。
参加は慎重にすべきだっていう方。
別に参加に慎重っていうことの前に、みんな、そういうさっき、ご説明あったように思惑があるわけ。
今、塚田さんおっしゃったように、入ったほうが有利かもしれないというお話あるけど、ただ、じゃあ、本当に、実際にそれを発注するときのやり方を考えると、本来のルールであれば、公開一般競争入札をやるわけです。
そうすると、あの国の企業に、ちょっとじゃあ、ドイツの企業を優遇しようかっていうことは、本来できないんですよ。
競争入札したら。
それで、実際に例えば、ADBがいろんな事業を出している、援助した事業にも、ADBは、日本がたくさんお金出してるから、日本の企業をたくさんとれてますかっていうと、実は、アジア開発銀行のやっている事業のうちの0でん5ぱーせんとくらいしか日本企業、とれてない。
だから、そこは競争なんですよ。
すごい有利なわけじゃないんですね。
特別有利なわけではない。
ただおっしゃるように、入って動いたほうが、情報がいろいろ入るかもしれないし、そのあとのことを考えると。
で、とりわけヨーロッパの国にしてみれば、アジアのビジネスはあまり今まで、そんなに大きく手広くできていないから、それだったら、今のうちから入っておいたら、少しチャンス広がるかもな、でも日本って、アジアでもずいぶんたくさん仕事してますからね、そこはちょっと違う。
慎重にしたほうがいいですよっていう理由はなんですか?
あのですね、例えば、師匠がね、僕にお金を貸してくれて、僕がそのお金を小野さんに転貸をします、貸し替えをします。
そのときに小野さんが悪いことをするような形で使うようなお金になったらば、いいですか?
すごい生々しい話に。
それは嫌です、嫌です。
嫌でしょ?そうするとね、真田銀行が、ちゃんとお金を貸してくれるかどうかの信頼性って大事なわけです。
今、その点について、たぶん、AIIB、中国がやることについて、本当にちゃんとお金貸してくれるのっていう、心配が、アメリカや日本にはあるっていうこと。
信頼関係がまだ、弱いということだと思うんですよね。
で、もしそうなってくると、悪いほうにお金使われちゃったりするから、しっかり審査してください。
先ほど塚田先生、言われたみたいに、アジア開発銀行はそういう審査をしているから大丈夫なんですよということで、先生いわれたとおりになると思うんです。
そういうふうにならない可能性が、この銀行にはまだあるんです。
まだある。
でも、ルールは参加してから変えられないんですかっていうツイートも来ていますよ。
まずね、基本的にはまだどんな銀行になるのか分からないことが多すぎるの。
それで、いつもここのところ議論になっているのが、AIIBのガバナンスって、どうなってるんですかって、分からないでしょ。
分からない。
難しく考えないでください。
組織の運営がちゃんと行われるどうかっていうことです。
直訳すれば企業統治ということばが使われるけど、要は組織運営、ちゃんと真面目にやるのと、透明性を持ってやるのっていうこと。
一個だけ例があります。
さっき塚田先生が、生協になぞらえて理事会とおっしゃったけど、ここで物事を、AIIBで物事を決めるのは、理事会です。
その理事会が、いつも理事さんが集まっている本部がないっていっているんです、AIIB。
各国に理事はいて、メールで連絡して、理事会、開いたことにしようねっていって。
いいんですか?それでって。
怖いですね。
え?っていう感じになっているわけ。
そういうのをガバナンスっていう問題で。
それだったら、もうちょっと中身をしっかりつめて、どういう運営をするかを、確認してから入ってもいいんじゃないのっていうのが日本の考え。
ヨーロッパの先進国は、いち早く決断してますよね。
中がこんなにまだ分かってない状態でも、手を上げる国が57もあるということが、すごく不思議。
どうして?
いいですか?それについてはね、先に入っておいて、ルールを作るところから、私の考え方を、ちゃんと浸透させましょうって思ったのが、ヨーロッパの人たちで、その延長線上で、ちゃんと自分たちのビジネスもやっていこうと。
だったら、アメリカも日本も、最初から参加して、自分たちもルール作りに参加していけばいいですよね。
賛成派が増えてきましたね。
そうですよね。
でもね、まだ既存のアジア開発銀行とか、そういうのがあるんだから、わざわざそういうの、作る必要もないし、もっとこっちを生かしてくださいというところが、アメリカや日本、今のシステムを使うとこういうことですね。
アメリカというキーワード出ましたが、アメリカと中国に板ばさみ状態なんだなというツイートも着ていますし、メールでは。
これは、つまり、もし本当に、いつも言われたとおりにするしかないのであれば、考えてもしょうがないんじゃないかという、気持ちだったんですけど。
この問題だけじゃなくて、いろんな面で、アメリカにちょっと顔色伺っているような。
あのね、皆さんの意見は分かる。
日本はアメリカについてっているだけじゃないかって、見えているだけかもしれないけど、僕の理解はちょっと違ってて、要するにさっきから言っているように、この銀行を中からしっかりしたものに作るかね、中から。
それとも外からいろんな注文をつけて直してもらったほうがいいのか、それを日本とアメリカとヨーロッパの考え方が違うわけで、日本は外からでまだいいよと。
中、入っちゃって、でも、中から働きかけるっていって、それがうまくいかなかったときに、じゃあ、やめるわっていえないわけだから。
だから今のところは、まだ外側から要求しましょうといっている。
なんか、外からか、中からっていう話、TPPのときも同じような話聞きましたね。
でも、だから、今回相手は中国だから、中国だから。
ちょっとそういう意味でいうと慎重になってるところがある。
それから、アメリカべったりなんじゃないですかっていうと、実は振り返ってみると、1997年、真田先生もよくご存じですけども、アジア通貨危機なんかあったときに、アメリカ一辺倒で、今の国際金融が回っているよね、代表選手は…だとか、世界銀行だとかが、全部仕組みを作ってるけどさ、アジアにはアジアの特徴があるんだよねっていって、アジア版の国際通貨基金みたいなのを作ろうといったのは、日本なんですよ。
だから、アジアのことはアジアで考えようっていうことを、先に言い出したのは、日本なの。
それ、できたんですか?
それはアメリカがやっぱり反対しちゃったんです、とんざしちゃったんだけど。
その発想の原点自体は、日本にもあるんです。
だから別に、いつもアメリカについていればいいと思っていない。
でも、頓挫しちゃったんですよね。
そうなんです。
それは、それは教訓なんですよね。
大きな教訓なんです。
でもちょっとね、もっと頑張っていればよかったかもしれないですよね。
経済だけじゃないですよね。
そうなんですよ。
軍事とか、いろんなものも絡んでの話だから、やっぱり日本は今の世界が安定している秩序を守っていったほうがいいんじゃないかと判断をね、今はしていると思います。
それからね、もう一つ、今、関口さんがおっしゃられたとおり、外からと中からと、役割を分担して、これを、AIIBをチェックしていこうというふうに、例えばアメリカとイギリスが、実は水面下では、話し合いをしているっていう可能性もあるんですよ。
そうなのか。
さっき仲間割れしているというそういう可能性もある。
なるほど。
それは、そうは言わないと思いますけれども。
そうでしょうね。
でも、一つ、今回のことで、アジア開発銀行は、スピードが遅いといわれたりしたわけですよね。
今、既存のそういう融資する機関は、何かを変えることを求められているっていうことはないんですか。
そうですね。
先ほどおっしゃったように、じゃあ、中国がADBの中にいるのだから、中国はADBをよくする方向に意見を言えばいいじゃないかと、要するに中からですね。
ところがですね、それはまあ、かなり長い間、やってきたんですが、なかなかうまくいかない。
特にここでいう、弱者を守るという、これは移転していただく人にどれだけ補償を払うとか、そういう社会分野なんですが。
融資を。
融資を審査するときに、このプロジェクトは採算が取れるか、もう一つは環境がいいか。
あと、弱者に影響が及ばないか、この3つの点がありますが、特にこの弱者の点が、非常に手続き的に時間がかかる。
これを、今度、中から、ADBの中で変えようとすると、実は理事会の中で、反対が出ることが多い。
結局、変えるべきということは分かっていながら、なかなか変えられないという状況が続いてきているので、まあ、そのADBもなかなか難しい感じが。
難しいですね。
ちょうどね、きょうから臨時総会やっているんです、アゼルバイジャンで。
やっぱりいろんな改革をしようとはしてるけど、やっぱりその改革の進め方が、まだ十分でないとかね、やっぱり大きな組織だから、あんまりすぐには動けないとか、そういう不満はあるでしょうね。
あとご質問で来ています。
AIIB、参加してまずいと思ったら、抜けられるのかな。
嫌がらせされたりしない?という、きてますね。
やっぱり1回、入ってしまうことの怖さというのもあるんですか?
だから、さっきもちょっと申し上げたけど、中からコントロールするんだっていうようなヨーロッパの考え方だけど、でも、それを中国が聞いてくれなかったときには、じゃあやっぱり、辞めますって、もうある種の、契約書をサインしちゃっているわけだから、それができるかなというのは心配してますよ。
できるっていう考え方と、できないっていう考え方と両方ある。
でもなんか、話せば話すほど、こう、欲、欲というか、どうやってもうけるかとか、なんか、どうやって日本が損をしないかということがポイントなんですかね、考えるとき。
今の形だと、日本はそう、要するに、やっぱり今、21世紀は多極化が進んでいるという事実は認めざるをえない。
もはやG7ですら、ヨーロッパと日米、中国、あるいはブリックスカントリーと、分かれてきている。
そういった中で、やはりどうしても今までの、国際金融体制以外のものが出来てくるのは止められないと思うんですね。
もう一つは、今、ブリックスバンクというものがあるんですけど、そういった中で、例えば実際には、ADBっていうのは日本が主導権を持った銀行でやっている。
したがってそこでは、やっぱりガバナンスも大事だし、どうやって競争入札をやっていくかということ。
今度は、実は別の生協を作ったわけですね、中国が一生懸命やって、それで、この生協に対して、これはこれで日本はADBで主導権を握るが、そのもう一つのAIIBでもなおかつ日本は主導権を握るか、そこまでやる必要があるか、やはりそれはある程度、オープンにしながら、AIIBは、ちょっと待ってください。
でも待ってる間に時間が。
AIIBに中国にやりながら大事なことは、経済のほうなんです。
競争入札をしっかりやる。
恐らくそれは競争入札はAIIBでもやります。
やると思います。
そこでは、日本は入っていけるんです。
すみません。
すみません。
2015/05/02(土) 08:15〜09:30
NHK総合1・神戸
週刊 ニュース深読み▽世界が注目する“AIIBアジアインフラ投資銀行”って何?[字]
“日本が取り残された!?”などと最近話題の「AIIBアジアインフラ投資銀行」。そもそも、いったいどんな銀行で、なぜいま世界が注目しているのか? 深読みする。
詳細情報
番組内容
“日本が取り残された!?”と最近話題の「AIIBアジアインフラ投資銀行」。電気や交通網などインフラ整備のための融資を、アジアの途上国に行う銀行で、創設に向け中国が世界をリードしている。これまで途上国への経済支援は、日本やアメリカが主導してきたが、“やり方が時代遅れ”などと途上国からはAIIBを歓迎する声が…。AIIBで途上国の経済支援はどう変わる? アジアでの日本の影響力は? とことん深読みする。
出演者
【ゲスト】林家正蔵,SHELLY,【解説】立命館アジア太平洋大学教授…塚田俊三,愛知淑徳大学教授…真田幸光,NHK解説委員…関口博之,【キャスター】小野文惠,高井正智,【気象キャスター】南利幸ほか
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