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ADB総裁 融資枠1.5倍に AIIBとも協力を
5月2日 18時00分

ADB総裁 融資枠1.5倍に AIIBとも協力を
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ADB=アジア開発銀行の年次総会が2日から始まり、中尾総裁は記者会見で、アジア地域での膨大なインフラ需要に応えるため融資枠を今の1.5倍に拡大するとともに、中国が設立を提唱するAIIB=アジアインフラ投資銀行とも協力していく考えを示しました。
ADB=アジア開発銀行の年次総会は、2日からアゼルバイジャンの首都バクーで始まりました。
初日の2日は、アジア開発銀行の中尾武彦総裁が記者会見し、年間で8000億ドル(日本円で100兆円)近いと試算されるアジア地域の膨大なインフラ需要に応えるため、銀行の融資枠を再来年・2017年から、1.5倍の年間200億ドルに拡大することなどを明らかにしました。
そのうえで中尾総裁は「この取り組みによって持続的な経済成長に向けた各国の取り組みを引き続き支援していく」と述べました。
膨大なインフラ需要を抱えるアジア各国の間では、中国が設立を提唱するアジアインフラ投資銀行への期待も高まっていて、今回の融資枠の拡大はアジア開発銀行としての存在感を示すねらいがあるとみられます。
また、中尾総裁はアジアインフラ投資銀行について「新たな銀行の設立は理解できるし、歓迎する」と述べ、今後、協調融資などで双方が協力することが重要だという考えを示しました。
一方で、「協力するにしても今の融資基準を変えるつもりはない」と述べ、協調融資を行う場合でも審査の透明性や環境対策など厳しい基準で対応するという考えを示しました。

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