統一地方選:38道府県議選で投票率最低
毎日新聞 2015年04月13日 19時13分(最終更新 04月13日 19時46分)
統一地方選前半戦で実施された41道府県議選のうち38道府県が過去最低の投票率となった。17政令市議選では12市で過去最低の投票率を記録した。多くの選挙で投票率が50%を割り、選挙の空洞化が進んでいる。
各選挙の平均投票率は10道県知事選が47.14%▽41道府県議選45.05%▽5政令市長選51.57%▽17政令市議選44.28%で、いずれも過去最低となった。
知事選は10選挙中、神奈川、福井、鳥取、福岡の4県で過去最低の投票率となった。最も投票率が低かったのは与野党が相乗りした福岡県の38.85%だった。政令市長選は5選挙中、浜松市が過去最低の投票率となった。
道府県議選では、最低投票率を記録しなかったのは岐阜、大阪、奈良の3府県だけ。投票率が前回より上昇したのは岐阜県(前回比1.13ポイント増)だけだった。最低は千葉県の37.01%。
政令市議選では、さいたま▽千葉▽横浜▽川崎▽新潟▽浜松▽名古屋▽京都▽神戸▽岡山▽広島▽福岡−−の12市が過去最低となった。投票率が前回より上昇したのは札幌市(同0.13ポイント増)だけだった。最低は名古屋市の36.57%。
前回の2011年統一選時の、東日本大震災による自粛ムードの中での最低投票率の記録を更新する形が多い。しかし、広島県議会や横浜市議会では、20年間破られなかった1995年の最低記録が更新され、投票率低下の流れに歯止めがかかっていないこともうかがわせた。【本多健】