ミステリー作家の島田荘司による「御手洗潔」シリーズ最新作が玉木宏主演で映画化。「星籠(せいろ)の海 探偵ミタライの事件簿」と題され、4月より撮影が開始されている。
「御手洗潔」シリーズは天才探偵の御手洗潔が親友の石岡和己と共に数々の難事件に挑んでいく本格ミステリーで、シリーズ累計330万部を誇るヒット小説。今年3月放送のスペシャルドラマ「天才探偵ミタライ~難事件ファイル『傘を折る女』~」で初めて映像化され、映画に先駆けて玉木が“和製シャーロック・ホームズ”とも称される御手洗に扮した。
ドラマ化よりも前から企画製作が進められ、原作者の島田も構成に加わった映画版では、オリジナルの女性キャラクターが登場することも明らかに。事件は広島県福山市を舞台に、瀬戸内海の潮の満ち引きにのせて展開される。
映像化を拒み続けてきた島田たっての希望でキャスティングされた玉木は「難しいのは、膨大なセリフと戦わなくてはいけないことです」とコメントするも、「登場人物の中で、たった1人事件を解決していくので心地よいです」と楽しんで演じている様子。共演には石田ひかり、小倉久寛、要潤、谷村美月、吉田栄作ら実力派が名を連ね、「相棒」シリーズの和泉聖治がメガホンを取った。
「星籠の海 探偵ミタライの事件簿」は2016年に全国ロードショー。866ページの原作を読みきるのに十分な時間があるため、予習して待とう。