【ソウル聯合ニュース】対円、対ドルでウォン高が進んでいる。
28日午後3時現在のウォンの対円相場は100円=898.56ウォンで、前日午後3時に比べ3.73ウォンのウォン高円安となった。
ウォンと円は市場で直接取引されないため、ドルベースで計算されるクロスレートから間接的に算定される裁定相場が用いられる。
ウォンの対円相場は、23日のソウル外国為替市場の取引開始前、非公式の裁定相場で900ウォンを割り込んだが、ソウル外国為替市場の取引時間中に800ウォン台をつけたのはリーマン・ショック前の2008年2月28日以来、7年2カ月ぶりとなる。
国際金融市場で円安が深刻化していないにもかかわらず相対的にウォン高が続くと、円に対してウォンの価値が上がる。
28日のソウル外国為替市場で、ウォンの対ドル相場は前日終値比3.0ウォン高の1ドル=1070.0ウォンで取引を終えた。ドルに対するウォンの価値が上昇したことで、円に対するウォンの相対的価値も上昇した。
同日は一時1ドル=1069.0ウォンまでウォン高ドル安が進んだ。取引時間中1ドル=1070ウォンを切ったのは昨年10月31日以来6カ月ぶり。
ウォンの相対的価値が上昇したのは、最近、韓国株式市場で外国人の買い越しが続いている上、月末を迎え、ウォンを必要とする輸出企業のドル売りが増えているため。
また、大手格付け会社フィッチ・レーティングスが27日に日本国債の格付けを上から6番目の「A」に一つ引き下げたことも影響したとの見方も出ている。