【ソウル聯合ニュース】韓国企業が輸出の際に決済を円建てで行う割合が過去最低となった。円安に加え日本への輸出が大幅に減少したことが影響した。
韓国銀行(中央銀行)が28日発表した資料によると、1~3月期の輸出決済代金に占める円建ての割合は2.7%で、昨年10~12月期に比べ0.3ポイント低下した。統計を取り始めた1992年以降、最低となった。
円建て決済の割合は1990年代が6~7%台、2000年代中盤まで5%台だったが、2011年は4.4%、2012年は4.3%、2013年は3.5%、昨年は3.1%と下がり続けている。
ユーロ建ての割合も4.8%と、前四半期比0.5ポイント低下した。ドル建ての割合は86.5%で、同0.2ポイント上昇した。ウォン建ても同0.2ポイント上昇し、過去最高の2.5%となった。
韓国銀行関係者は「米国向け輸出が好調な半面、日本向けや欧州向けが振るわないことが、決済代金に占めるドル建ての割合を高め、円建てやユーロ建ての割合を下げる背景となった」と説明した。
一方、輸入決済代金に占める割合が最も高かったのもドル建てだが、国際原油価格の下落による原油輸入額の減少に伴い同0.8ポイント下落した。円建ては同0.6ポイント、ユーロ建ては同0.2ポイントそれぞれ上昇した。