【坡州聯合ニュース】韓国の民間団体「エース景岩」が28日、北朝鮮・沙里院での温室造成事業に用いる畑・温室用品や肥料、農業資材など2億ウォン(約2200万円)相当の支援物資を届けるため、北朝鮮へ出発した。韓国政府が民間団体による北朝鮮向け肥料支援を承認したのは5年ぶり。海軍哨戒艦「天安」撃沈事件を受け2010年5月に対北朝鮮制裁措置を取ってからは初めてとなる。
エース景岩から訪朝するのは安有洙(アン・ユス)理事長(エースベッド会長)ら7人で、来月2日に韓国に戻る予定。団体関係者によると、コンテナ22台分の支援物資をトラックで運ぶ。
安氏は出発に先立ち、「わが民族が和合・協力して一つになることを願う」と述べた。今回の支援が南北関係の改善に良い影響を及ぼすことを期待するとともに、今後も北朝鮮の緑化事業への支援を続ける意向を示した。
同氏は黄海北道の沙里院出身で、2009年3月から北朝鮮の朝鮮アジア太平洋平和委員会、黄海北道の人民委員会と協力し、沙里院で50棟規模のビニールハウス農場を運営している。