松本山雅FC対ガンバ大阪戦/ニュースダイジェスト
- 2015/05/01
- 06:00
松本山雅、宇佐美に屈す
J1リーグ戦、1stステージ 第8節 ガンバ大阪と松本山雅FCの対戦は、2015年4月29日(水)にガンバのホームスタジアム万博記念競技場で16:03にキックオフされました。
前半16分、「注目の」宇佐美選手に決められた得点がこの試合唯一のゴールとなりましたが、山雅とJトップクラスとの差を見せつけられた試合でした。山雅もアグレッシブにピッチを走って「らしさ」は見せてくれましたが、ゴールネットを揺らすことはできませんでした。ここまで2試合連続の無失点だった山雅ですが、結果的には今絶好調の宇佐美選手にやられた試合ということになりました。
しかし、現在リーグ戦2位で昨年の3冠チームを相手に最小失点の0-1というスコアは、ポジティブにとらえても良いのではないかと思います。この勢いで、次はアルウィンでアルビを撃破してくれるものと信じております。
では、いつものように、まずはプレビューから。サッカー・ダイジェスト誌のweb.サイトからの記事です。
【J1展望】1stステージ・8節|G大阪-松本|
宇佐美がチーム記録の“6戦連発”に挑む
SOCCER DIGEST Web 4月28日(火)18時25分配信
G大阪――“悪いながらも勝ち切る”のが三冠王者の強み。
松本――怯むことなく、強気な姿勢が肝心だ。
J1リーグ 1stステージ・8節
ガンバ大阪 ‐ 松本山雅FC
4月29日(水・祝)/16:00/万博記念競技場
ガンバ大阪
リーグ成績(7節終了時):2位 勝点16 5勝1分1敗 14得点・7失点
【最新チーム事情】
●エースの宇佐美が5試合連続ゴールと絶好調。チーム記録の6戦連発に挑む。
●新潟戦で岩下、オ・ジェソクが負傷し、松本戦はベンチ外が濃厚。
●右かかと痛を抱えるパトリックだが、松本戦は先発が濃厚。
●岩下の負傷により、CBの控えが不在になる緊急事態。
(中略)
松本山雅FC
リーグ成績(7節終了時):13位 勝点8 2勝2分3敗 7得点・9失点
【最新チーム事情】
●前節・仙台戦で待望のホーム初白星! チームの雰囲気は明るい。
●ボランチの不動のレギュラー喜山が今節は累積警告で出場停止。代役はナビスコカップで経験を積んだルーキーの柴田か。
●リーグ戦2試合連続無失点と守備が安定感を取り戻しつつある。G大阪の攻撃に耐え切れるか注目だ。
【担当記者の視点】
直近の公式戦3試合でクリーンシート(無失点)が2試合。ここに来て守備がようやく安定感を取り戻しつつある。
とはいえ、今度の相手は目下5連勝と波に乗り、得点ランクトップを走る宇佐美を擁するG大阪だ。優勝候補に挙げられるチームの本拠地に乗り込み、しかも松本は中盤の要でもある喜山を出場停止で欠くだけに、これまで以上に厳しい戦いとなるのは間違いない。
劣勢の時間帯が長くなるのは必至。相手の攻撃力を考慮すれば、ベタ引きで守り切れるとも思えないが、大金星を挙げるためには、G大阪が0-1で完敗した鳥栖戦(2節)がヒントになるかもしれない。この試合でG大阪は、鳥栖の執拗なプレスに自慢のパスワークが機能不全に陥り、リズムを狂わされている。
走力には自信がある。持ち前の“90分間フルパワー”を武器に、精力的なハイプレスで可能な限り高い位置からアグレッシブにボールを奪いに行き、相手に長いボールを蹴らせるような展開に持ち込めれば、勝機はあるはず。
前節・仙台戦では待望のホーム初勝利を収め、チームには勢いがある、アウェーゲームといえども怯むことなく、強気な姿勢で勝点3を奪いたい。
(この記事の全文を読む)
Jリーグ公式サイト
G大阪☓松本山雅FC の見どころ
J1王者と昇格チーム。2013年にJ2の舞台でしのぎを削った両者の立場は、昨季を経て大きく変わった。その年は1勝1分でG大阪に軍配が上がったが、明治安田J1での初対決ではどのような結果が待ち受けるか。
G大阪が絶好調だ。公式戦で7連勝中と、昨季の終盤に見せた強さを完全に取り戻しつつある。チームを力強くけん引しているのが、FW宇佐美 貴史。3月の日本代表への招集をキッカケに意識の変化が生まれた22歳は、得点王の獲得へ向けて「量産モード」に入っている。松本戦ではいつも以上にマークが厳しくなるだろう。包囲網をいかにしてかいくぐるかに注目が集まる。
前節に待望のホーム初勝利を飾った松本。今節では押し込まれる時間が長くなるのは百も承知だろう。いかにして迫力のあるアタッカー陣を抑え切るのか。反町 康治監督の策が功を奏するか否かが、勝敗のカギを握るはずだ。相手のストロングポイントを消し、素早いカウンターや綿密に練られたセットプレーからゴールを奪いたい。
松本GK村山 宇佐美を警戒「止めれば自信に」29日G大阪戦
スポニチ 2015年4月28日 05:30配信
松本は昨年、リーグ戦、ナビスコ杯、天皇杯の3大タイトルを総なめにしたG大阪との一戦に、守護神・村山が息巻いた。「JでNo・1のチーム。試合ができることがうれしい」。
とりわけ注目しているのが現在5試合連続得点中の宇佐美。G大阪のクラブ記録まであと1試合、そしてリーグ記録の8試合連続弾をも射程圏内にする点取り屋だ。村山は「日本で有数のストライカー。(5試合連続ゴール中で)調子のいい彼を止めることで自分の自信にもなるし、チームも勢いづく」と、得点王を封じチーム浮上のきっかけしたい構えだ。
日本代表で注目度の高い宇佐美のゴールシーンは、スポーツニュースで幾度となく放映されるなど露出度もNo・1。そんな絶好調男のシュートを止めることができれば、村山の勇姿が全国のお茶の間に流れる可能性もあるが、「自分が(映像で)出る時はガンバに攻撃されているとき。テレビに映らないのが一番です」と、自身が目立たないことが勝利への近道だと語った。
そのために必要なのが「チーム全体での守備」。隙を与えない守備位置を構築するため「後ろからのコーチングが大事になる」と、イレブンに向かって声を張り上げる、司令塔としての役割を自認している。……
(この記事の続きを読む)
J1山雅 きょうG大阪戦
信濃毎日新聞 2015年4月29日掲載
サッカーJ1の松本山雅FCは第1ステージ第8節の29日、大阪府吹田市の万博記念競技場でガンバ大阪と対戦する。昨季3冠のG大阪の敵地で、松本山雅は今季初の2連勝を目指す。
前節、ホーム初勝利となる4試合ぶりの白星を挙げた松本山雅は2勝2分け3敗の勝ち点8で13位。G大阪は第3節から5連勝中で、5勝1分け1敗の勝ち点16で2位につけている。
2〜3日置きに試合が続く「7連戦」の4試合目。前節から中2日のG大阪に対し、松本山雅は1日長い3日間の回復期間があった。日本代表を数多く擁し選手のレベルとチーム力で上回るG大阪に、走力で対抗する展開に持ち込みたい。
次に、試合後のニュースですが、ほとんどG大阪宇佐美選手を取り上げたものばかり!6試合連続ゴールとあっては仕方ありませんかね。
G大阪・宇佐美、あっさりクリア!クラブタイ記録の6戦連発!
スポニチアネックス 4月29日(水)16時34分配信
◇J1第1S第8節 G大阪―松本(2015年4月29日 万博)
G大阪の日本代表FW宇佐美貴史(22)が“レジェンド”に並んだ。
松本戦の前半16分、中央を自らドリブルで駆け上がると、いったん右サイドのFWパトリックにパス。パトリックの折り返しを右足でシュートしてゴールネットを揺らした。元カメルーン代表FWエムボマら6人が達成しているクラブ記録に並ぶ6試合連続ゴールをあっさり達成した瞬間だった。
宇佐美は6戦連発で、その間計8ゴール。今季9得点目と2桁得点にも王手をかけた。ここまでのリーグ戦でゴールしていないのは3月14日の第2節・鳥栖戦(ベアスタ)だけで、その鳥栖戦でチームは今季唯一の黒星を喫している。宇佐美が決めれば負けない。宇佐美がゴールすれば、前節まで29戦負けなしの不敗神話が継続中だ。
G大阪FW宇佐美6試合連続弾、クラブタイ記録
日刊スポーツ 4月29日(水)16時48分配信
<J1:G大阪1-0松本>◇第8節◇29日◇万博
G大阪FW宇佐美貴史(22)がクラブタイ記録となるリーグ6試合連続得点を決めた。
ホームの松本戦で、前半16分、相手のパスミスを宇佐美が拾い中央からドリブル突破し、ペナルティーエリア付近でFWパトリックへ1度パス。ゴール前でパトリックからの折り返しのパスを右足でシンプルに決めた。
97年エムボマや、05年アラウージョら過去6人が達成している記録。偉大な先輩に肩を並べた。
宇佐美がクラブ最多タイの6戦連発…チームも好調で公式戦8連勝
SOCCER KING 4月29日(水)17時54分配信
(前略)
先制を許した松本は58分、オビナが豪快なミドルシュートを放ったが、ゴール左に外れる。62分、鐡戸裕史と石原崇兆に代えて、前田直輝と阿部吉朗を投入する。66分、オビナがゴール前に浮き球のクロスを入れる。岩上祐三がヘディングで合わせるも、東口順昭に防がれる。
過密日程のG大阪はコンディション面を考慮してか、70分に宇佐美を下げてリンスを送り出す。終盤、G大阪は松本の猛攻に耐える時間帯が続く。76分、後藤圭太が右サイドからクロスを入れる。ゴール前で混戦となる中、最後は前田がシュートを放ったが、得点には至らず。
直後、G大阪に決定機が訪れる。パトリックがエリア内右で相手DFをかわしながら強烈なシュートを放つ。しかし、村山智彦の好セーブに阻まれた。アディショナルタイムにもパトリックがドリブルで持ち上がると、そのまま自らシュートで狙ったが、クロスバーに嫌われる。結局、両チームに新たな得点は生まれず、試合は終了。宇佐美の先制ゴールを守り切ったG大阪が1-0で勝利を収め、公式戦8連勝を飾った。
次節、G大阪は敵地で浦和レッズとの上位決戦に臨む。松本はホームでアルビレックス新潟と対戦する。
【スコア】
ガンバ大阪 1-0 松本山雅FC
【得点者】
1-0 16分 宇佐美貴史(ガンバ大阪)
(この記事の全文を読む)
G大阪の宇佐美、クラブ記録に並ぶ6試合連続ゴールで松本下す
フットボールチャンネル 4月29日(水)17時56分配信
J1リーグ・ファーストステージ第8節が29日に行なわれ、ガンバ大阪は日本代表のFW宇佐美貴史の決勝ゴールで松本を1-0で退けた。
歴史的なゴールが生まれたのは前半16分。宇佐美が中央をドリブルで駆け上がると、右サイドに流れるFWパトリックにパス。すると、エリア右からのクロスに宇佐美が右足で合わせ、ゴールネットを揺らした。
宇佐美は、パトリック・エムボマ、アラウージョ、播戸竜二、レアンドロ、橋本英郎、アドリアーノら6人が達成しているクラブタイ記録の6試合連続ゴールを達成。リーグ戦では8試合で9得点目となった。……
(この記事の続きを読む)
G大阪・宇佐美 リーグ6戦連発で6連勝 クラブ記録に並び「あと1つ取らないと」
デイリースポーツ 4月29日(水)18時1分配信
宇佐美、6戦連続得点=Jリーグ・G大阪―松本
時事通信 4月29日(水)18時10分配信
【速報】山雅、G大阪に敗れる AC長野は5連勝
信濃毎日新聞 04月29日(水)配信
サッカーJ1の松本山雅FCは第1ステージ第8節の29日、大阪府吹田市の万博記念競技場でガンバ大阪と対戦し、0対1で敗れた。松本山雅は通算2勝2分け4敗で勝ち点8。……
(この記事の続きを読む)
1点追う山雅 迫力不足 宇佐美に隙突かれ 後半反撃実らず
信濃毎日新聞 04月30日(木)配信
サッカーの明治安田J1は29日、第1ステージ第8節9試合を各地で行った。松本山雅FCは大阪府吹田市の万博記念競技場でガンバ大阪と対戦し、0―1で敗れた。3試合ぶりの黒星で勝ち点8のまま。順位は13位から14位に後退した。
松本山雅は鉄戸と石原を初めて先発起用。喜山を出場停止で欠く中盤の中央に岩間、岩上、鉄戸の3人を置く布陣で、FWにオビナと石原が入る3―5―2のシステムで臨んだ。松本山雅より1日短い中2日での試合となるG大阪は前節から先発5人を入れ替えた。
松本山雅はセカンドボールを拾って攻撃を繰り返す良い流れで試合に入った。しかし前半16分、石原のバックパスを宇佐美に拾われると、パトリックからの折り返しをゴール前でフリーになっていた宇佐美に決められ先制点を許した。後半はクロスからの攻撃を徹底し、攻撃的な選手交代で攻勢に出たがゴールを割れなかった。
第9節は5月2日に行い、松本山雅は松本市のアルウィンでアルビレックス新潟と対戦する。
宇佐美弾に松本・反町監督ガックリ 皮肉っぽく「あとは体脂肪」
デイリースポーツ 4月29日(水)22時15分配信
「J1、G大阪1-0松本」(29日、万博)
2位のG大阪はホームで松本と対戦し、1-0で勝利した。前半16分に、日本代表FW宇佐美貴史(22)がクラブ記録に並ぶ6試合連続ゴール(エムボマ、播戸ら6人)を記録した。
“取らせてはいけない男”にゴールを許し、松本・反町監督は「宇佐美対策はしてきたんだけど」と肩を落とした。
「やっぱり資質は持っているし、(ドイツ1部)バイエルンやホッヘンハイムで生存していく厳しさを学んだんだと思う」と、きっぱり。「あとは体脂肪を落としたら、もっとね~」と皮肉っぽく話したが、「これだけできるなら問題ないと思う」と敵将ながら“及第点”を与えていた。
松本敗戦も「らしさ」出した、走力でG大阪を圧倒
日刊スポーツ 4月29日(水)22時45分配信
<J1:G大阪1-0松本>◇第8節◇29日◇万博
松本が2年ぶりの万博で初白星を逃した。G大阪に0-1で敗れ、14位から順位を上げられなかった。
前半16分、G大阪FW宇佐美に6試合連続となる得点を許し、主導権を握られた。ほとんど決定機を作れず、ペナルティーエリア外からのシュートが精いっぱいだった。
一方、後半は立ち上がりから「松本らしさ」を出した。相手を圧倒する走力を見せ、ゴール前までボールを運ぶ。得意のセットプレーでも工夫を凝らしたが、相手GK東口に阻まれ、1点が遠かった。
反町監督は「ポジティブな部分もないわけじゃなかった。今日やっていることは間違いじゃない。2年前J2でやったときとは雲泥の差。力がついてきた」。清水東高の後輩で敵将の長谷川監督も「東(口)が止めなければ危なかった。(松本)山雅は90分間、愚直に戦う。諦めずに走るところがより精錬されていた」と、J1で着実に経験を積む松本の印象を話した。
松本 宇佐美に一瞬のスキ突かれた…「これで負ける これが現実」
スポニチアネックス 4月30日(木)7時1分配信
(前略)
記者会見場に現れた反町監督は、頭をひとかきして「1点目が全てだと思います」と、言葉を絞り出した。DF田中は「こういうことが試合で起きないように、練習からいつも言っている。これで負けるんだよ。これが現実」と、唇をかみしめた。
痛恨のパスミス以外は、強豪クラブに一歩も引けを取ることなく戦えた。累積警告によるMF喜山の出場停止を受け、石原とDF鉄戸を今季初スタメンに抜てき。システムも従来の3―4―2―1から、3―5―2に。中盤に厚みが生まれ、ショートパスが普段以上にスムーズにつながった。特に後半は相手ゴールを脅かす時間が続き、G大阪の6本に対して7本のシュートを放った。
しかし、「最後の迫力っていうのは、ガンバさんより1枚じゃなくて2枚くらい下だった」(反町監督)と、決定力不足に泣いた。後半20分には、FWオビナのゴール前への浮いたパスにMF岩上が頭で合わせる決定機が生まれるも、相手GKのファインセーブに阻まれた。総走行距離も、相手の武器であるスプリント回数も上回っていたが、得点には結びつかなかった。
次節は中2日となる5月2日のホーム新潟戦。指揮官は、J2に降格してきたG大阪と戦った2年前のイレブンと比較して、「雲泥の差。力が付いてきた」とこの日の試合内容には手応えを得た様子。厳しい日程の中、気持ちを切り替えホーム連勝をつかみ取る。
▼反町監督 リードすると、試合巧者っぷりを発揮するガンバさんらしく、最後はエネルギーもあまり消費しない試合になって、健太(長谷川監督)もほくそ笑んでるんじゃないかな(笑い)。ペナルティーエリアの外まで運べても、中ではうまくいかなかった。(後半攻める時間が続いたが無得点で)こじ開けるというか、力強さが足りないと認識しました。それでもやっていかないといけない。ポジティブな部分もないわけじゃなかった。
(この記事の全文を読む)
地域Lから…松本DF鉄戸 同一クラブ4カテゴリーで先発出場
スポニチアネックス 4月30日(木)8時11分配信
◇J1第1S第8節 松本0―1G大阪(2015年4月29日 万博)
J1初出場となるスタメンでピッチに立った松本のDF鉄戸裕史(32)。これで、同一クラブで、地域リーグ、JFL、J2、J1と4つのカテゴリー全てでスタメン出場を果たしたことになった。
しかし、背番号16は「連勝したい気持ちが強かった。きょうの試合は負けちゃいけなかった」と笑顔はなく、ただただ悔しそうな表情を浮かべていた。
■ハーフタイムコメント
(ガンバ大阪公式サイトより)
http://www2.gamba-osaka.net/game/2015/183.html
松本山雅FC
・最終ラインの集中力を切らさないこと。
・攻撃は中盤の優位性を保っているので、後半も決定機を多く作ろう。
ガンバ大阪
・前線の選手もセカンドボールに反応すること。
・チームとして自分達の形でゴールをとろう!
■反町監督記者会見のコメント
(松本山雅FC公式サイトより)
「1点目が全てだったかなと思います。リードすると試合巧者ぶりを発揮するガンバさんらしく、最後はあまりエネルギーも消費せずに終えた試合だったかなと。
もちろん我々はエネルギーを出したんですけど、なかなかペナの外までは運べるんですが中へ運べるかというとそうでもないですし、クロスも合わなかったり。一般的に言う最後のところの迫力や強さというのはガンバさんよりも一枚だけでなく二枚ぐらい下だなと。ただそれは最初から分かっていることなので、そういう中でもしっかり戦っていきたいですし、これからもそうありたいと思っています。
ここにいる皆様の新聞の話題になるようなネタを提供したと思っていますので、我々のことも良く書いておいてください(苦笑)」
Q:後半はサイドを起点に攻勢を仕掛けたが、攻めさせられたのか?
「攻めさせられたということはないと思います。やはり連戦で100%回復はしていない、さらに天気も良くなって向こうもかなり消耗したと思います。最後のところをしっかりやればいいやという感じで向こうも守っていたんじゃないでしょうか。ヤット(遠藤)が苦しそうにクリアするの初めて見ましたよ。それでもこじ開けるというか、最後の力強さというのは途中から入った選手含めて足りない部分だなと思いました。繰り返しになりますけど、それでもやっていかないといけない。今日はポジティブな部分もないわけではないので」
Q:勝ち点1を取れれば、という試合だったと思うが?
「試合前から勝ち点1を狙うほど器用ではないですよ。我々は常に勝ち点3を取るための準備をしている。これはグアルディオラも言っていますけど、バルセロナでもディフェンスの練習が殆どなんですよ。相手のストロングなところと我々のベーシックなところを踏まえてゲームを展開していかないと、J2から上がったチームがスーパーに優勝争いするなんて無理ですから。だから相手のストロングな部分を踏まえながらゲームプランを作っています。出場停止や怪我で配置を換えることもありますけど、今日のやっていることはチョイスとしては何も問題はなかったと思います。やられちゃているので負け惜しみになりますけど、例えば2年前とは雲泥の差ですよ。向こうのコンディションが良くないにしても。それだけ力のついてきた証明だと思っています。だから証明したかった部分はありますけどね。それが勝ち点1なのか3なのかは分かりませんが」
Q:ポジティブな部分というのは?
「それはちょっとコメントは控えさせてください」
Q:2年前と今の違いについて。あと、得点を挙げた宇佐美貴史選手の評価について。
「2年前はハーフコートゲームでしたね。向こうに繋がれるだけ繋がれて、瀬戸際で守る。結局オウンゴールで失点してから、拍車をかけていかないといけないのに行くにも行かない。今日は行くには行けているわけですから大きな違いですよ。
宇佐美に関して言うと、対策はしていたんですけどね……。「それは何ですか?」と言われても答えないけどね(苦笑)。色んな意味で資質は持っている選手ですよね。一度バイエルンやホッフェンハイムとか行って生存競争の厳しさを学んだ部分はあると思います。あとは食事面を考えて、体脂肪を減らせば……(一同笑)。でも多分内臓脂肪があるくらいで、体は充分切れていますよ。これだけ試合をやれれば問題はないと思います」
Q:鐡戸裕史選手と石原崇兆選手を先発起用したが?
「一つは連戦なので、新しい勢いを入れないといけないなと考えていました。相手の弱いところを突くには石原はここのところ調子が良かったので入れたかった。それは鐡戸も同じで、こういう試合巧者との対戦では我々も試合巧者を入れないと完全に流れを持っていかれちゃうということなんですね。なので経験値のある選手を入れることで、チームの落ち着きを作りたかったというのはあります。早く交代しましたけど彼らが悪いわけではなく、新しい血を入れないとこのまま終わってしまうなということです。2人とも悪くなかったですよ。まだ長いシーズンですから、J1の水にももっと慣れて活躍してもらいたいと思いますね」
■G大阪長谷川監督記者会見のコメント
(G大阪公式サイトより)
ホームでしっかりと勝ち点3を取ることができて、本当によく選手が頑張ってくれたと思います。新潟戦、松本戦というところで、ホームのゲームが続きましたけど、やっぱりこの2試合をしっかり勝てるかどうか、ファーストステージを占う上で、非常に大事なゲームだと選手には話をして、もちろん、2試合とも難しいゲーム展開でしたけど、まず3ずつ積み上げることが出来たのは、選手が本当に勝負に対して最後までしっかり戦ってくれた結果だと思っていますし、リーグ戦に関して言えば、GWはこの2試合しかないので、その中でホームでしっかりとサポーターに勝利をプレゼントすることが出来てよかったと思います。
2点目が取れれば、今日はもっと楽な展開で試合を終えることが出来たと思いますが、なかなか追加点を取ることが出来なかった。それが最後、松本に最後まで非常に希望の光を与えることになって、モチベーションを落とさずに、最後まで山雅らしい攻めをされた感があります。一回、裏に抜け出して、東がとめなければ危ないシーンを作られましたし、やっぱり山雅というチームは本当に自分達のサッカーを信じて90分間戦い抜いてくるチームですし、そういう形で勝ち点を積み重ねてますし、今日のゲームもそういう戦いを90分間仕掛けてくるという話を選手たちにして、選手たちも最後まで集中力を切らさずに戦ってくれたと思っています。前半は山雅らしくなく、おとなしいサッカーをしてくれたんで、そういう意味ではどうしたのかなと思っていたら、後半は山雅らしく、非常にアグレッシブなサッカーをしてきたので、その辺は反町さんに試合後に伝えておきました(笑)。反町先輩から勝つことが出来て本当に嬉しいです(笑)。
(中略)
Q 山雅との試合は2年前にやって、今回また対戦しましたけれど、2年前の松本でやったときにはセットプレーで苦しめられた。あのときからはメンバーはそれぞれ代わっていますけれど、主要なところは大きく変わらない中で、対戦してみてどういうところが警戒したか。
A そうですね。オビナがいるというのは今の松本山雅にとっては大きいのかなと。彼がボールをうまく収めますし、起点になるということで幅が広がっているのではないかと思う。
今日喜山選手がボランチにいなかったことが痛かったと思いますし、彼がいたらもっとアグレッシブなサッカーになったと思いますが。そういう意味では少しうちにとってラッキーな部分ではあったと思いますが、山雅のいいところは変わらないところがやはり素晴らしいところで。言い方はどうかわからないが、「愚直に自分達のサッカーを貫いてやってくる」と選手たちに話をして、1回で相手にとどめさしたりとか、急所をついたりすることができるので20回やっても19回スカ外れてしまえば本来は諦めるチームが多い中で、山雅はそれをやり続けて、その1回をものにして勝ち点を奪っていけるチームだというふうに思いますから、その辺は2年前と全く変わらないと思いますし、よりそういうところが洗練されてきているのではないかと思っています。
Q 宇佐美選手の6試合連続ゴール決めましたが。厳しい日程の中できつい中で戦ってと思うのですが彼に対する評価は。
A 本当によく仕事をしてくれていると思っています。今日も難しい展開でしたけど入りなんかは、貴史の1点でがらっと流れを引き寄せることができたと思うし、やっぱり点をとることがサッカーの中で一番難しい仕事だと思いますから、しっかりとそれを6試合続けてやってくれているというのは、何よりもFWの仕事をしてくれていると思います。
(コメントの全文を読む)
■選手のコメント
(松本山雅FC公式サイトより)
●村山智彦選手
Q:試合を振り返って?
「良い試合をしても、ただ“良い試合をしただけ”だったので非常に悔しい。立ち上がりから良い感じで入って、もうひと踏ん張りというところでイージーなミスから失点してしまった。ああいうところで決めてくるのがJ1だし、宇佐美(貴史)選手に取られるというのも……悲しかったです。
ただこういうゲームが出来たことは次に繋がる証拠でもあるので、それを次に繋げないといけない責任もある。次はホームですし、また一つこういう試合をしたことで良い意味でプレッシャーになる。これくらいは出来るんだから、これ以上のことが次からは求められると思うので。日数は少ないが、良い準備をしたい」
【J1採点&寸評】G大阪×松本|
宇佐美がチームタイ記録の「6試合連続ゴール」
2015年4月29日 0時0分 サッカーダイジェストWeb
【試合内容】
序盤からポゼッション力で勝るG大阪が主導権を握ると、16分にはミスに乗じてカウンターを発動し、最後は宇佐美のチームタイ記録となる6戦連発弾であっさり先制に成功する。以降も松本のプレスを巧みにいなし、左サイドを中心に崩して決定機を作り出した。
後半に入ると松本がサイドから積極的にクロスを放り込み、エリア内に入り込む回数が増加。後半途中に松本がふたり同時投入に打って出ると、攻撃の勢いが増して松本ペースに。そのまま“山雅タイム”が続いたが、G大阪も粘り強く守ってゴールを割らせない。結局、スコアは動かず、G大阪がリーグ戦6連勝(公式戦8連勝)を飾った。
【チーム採点・寸評】
G大阪 6
前半は松本のハイプレスを難なくかわし、ビルドアップ力の高さを見せつけた。ただ後半に入ると松本の運動量に押し込まれ、守備の時間が増加。前節に続き、「悪いながらも勝ち切った」という内容だった。
松本 5.5
オビナが高い位置で機能しないなか、効果的な打開策を見出せず。後半はカウンターのリスクを覚悟のうえでサイドが高い位置を取り、じりじりと主導権を手繰り寄せたが、最後の部分でこじ開け切れず。
【G大阪|採点・寸評】
(略)
【松本|採点・寸評】
GK
1 村山智彦 6.5
終盤、カウンターを浴びるなかで再三の好セーブを披露。1点差のまま推移し、追い上げムードを作り出したのは、まぎれもなくこの守護神だった。
DF
30 酒井隆介 6
序盤に身体を張ってパトリックのシュートを阻止。米倉や阿部の飛び出しにも冷静に対応し、プレー自体は安定していた。
4 飯田真輝 5.5
守備における田中との連係は今後の課題。1本のパスであっさりと裏を突かれてピンチを招いたが、後半は上手く修正し、果敢にボール奪取も狙った。
13 後藤圭太 6
ミス絡みでの失点で、あれを咎めるのは酷か。最終ラインを何度か突破されたが、それでも中央をきっちりと締めて、2点目は与えなかった。
MF
6 岩沼俊介 5.5
後半はリスクを負って高い位置を取り、攻撃に厚みを加えたが、徐々にその勢いも衰えた。動きやパスに変化を加えて、仕掛けのバリエーションを増やしたい。
5 岩間雄大 5.5
中盤の底で守備のバランスを取りつつ、時に最終ラインに入ってカバーリングもこなした。危機察知能力の高さを見せていただけに、パスミスで中央を崩された時は肩を落とした。
8 岩上祐三 6
強烈なミドルは評価に値。66分にはゴール前に飛び込み、あと一歩という局面を作るなど、攻撃のアクセントとして脅威は与えた。
3 田中隼磨 5.5
藤春と大森に逆を突かれる場面もあり、飯田との間でマークの受け渡しが上手くいかず。ただ攻撃面では、鋭いクロスが“得点の匂い”を感じさせた。
16 鐡戸裕史 5.5
相手の裏を突くプレーも見られたが、高い位置で絡む回数が少なく、G大阪のブロックの前でプレーする形に。
20 石原崇兆 5
パスミスからカウンターを受けて先制点を献上。痛恨のプレーで、結果的にその失点が致命傷になった。攻撃面でも精彩を欠き、後半途中にピッチを退いた。
FW
9 オビナ 5
前線のターゲットマンとしてボールを受けるが、思うように攻撃の起点となれず。後半は下がって受ける形が増え、さほど怖さはなかった。
交代出場
FW
39 阿部吉朗 5.5
前線で動き回ってG大阪の守備に揺さぶりをかけた。攻撃を活性化させる役割は果たすも、エリア内でクロスに合わせられず、肝心のゴールは遠かった。
MF
22 前田直輝 5.5
活きの良いプレーでボールを運び、縦に向かう攻撃に厚みを加えた。ただ終盤は攻撃に手詰まり感が出ていただけに、崩しの局面で変化が欲しいところ。
FW
14 池元友樹 -
終盤、最後の切り札として投入されたが、オープンな展開となり持ち味を発揮できず。プレー時間も短く、不完全燃焼に終わった。
監督
反町康治 6
劣勢のなか二枚同時代えで勝負に打って出ると、攻撃の勢いは間違いなく加速した。交代策は機能するも、チームとして「最後の一手」が足りず、ゴールは最後まで遠かった。
取材・文:大木 勇(サッカーダイジェスト編集部)
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
(この記事の全文を読む)
試合データ/Jリーグ公式サイト
田中隼磨オフィシャルブログ/vs G大阪 2015.4.29
▼ブログランキングに参加しています♪応援よろしくお願いします♪
この記事が少しでも面白かった、参考になった、役に立ったと思ったら、
下のボタンをポチッとしてもらえると、とても励みになりますヽ(´ー`)ノ
- 関連記事