暴力団捜査拠点:小倉北署に24トントレーラーが突入

毎日新聞 2015年05月02日 01時23分(最終更新 05月02日 06時45分)

小倉北署正面に突っ込んだトレーラー=北九州市小倉北区の福岡県警小倉北署で2015年5月2日午前0時15分、田中韻撮影
小倉北署正面に突っ込んだトレーラー=北九州市小倉北区の福岡県警小倉北署で2015年5月2日午前0時15分、田中韻撮影

 1日午後11時15分ごろ、北九州市小倉北区大門1の福岡県警小倉北署正門に24トントレーラーが突っ込み、門扉などを破壊し、入り口を塞いで止まった。同署は運転していた同市八幡西区鳴水町、自称会社員、中川弘幸容疑者(53)を器物損壊容疑で現行犯逮捕した。同署によると「警察にいらいらしていた」と供述しているという。

 同署は、福岡県警が昨年9月から実施している特定危険指定暴力団工藤会(北九州市)への一斉捜査の拠点となっている。正門付近に常時署員が立つなど警備を強化しており、けが人はいなかった。

 当時、署の駐車場で事故を目撃した30代の男性によると、トレーラーは一度署に突っ込んだ後、後退して数回前進し、署の入り口の門扉に衝突した。その後、署員らが庁舎から駆けつけ、叫び声を上げる運転手を取り押さえたという。トレーラーの荷台には鉄くずなどが積まれていた。

 同署はJR小倉駅南西約1キロの官庁街にある。【田中韻、浅野翔太郎】

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