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福島の磐梯吾妻通行止めは継続 ガス濃度基準超

 吾妻山(福島、山形県)を通る福島市の磐梯吾妻スカイライン(高湯温泉−土湯温泉、28.7キロ)の火山ガス濃度について、福島県は1日、前日に引き続き午前6時の測定で基準値を上回ったと発表した。午前9時以降、4回の測定はいずれも基準値を大幅に下回ったが、通行止めは解除されていない。
 県によると、午前6時ごろ、山頂付近の「大穴火口」から約1.2キロの地点で、硫化水素ガス濃度が基準値の10ppmを超える21ppmを測定した。午前9時は0.5ppm、午後2時は2.0ppmで、午前11時と午後4時はともにガスは測定されなかった。
 県によると、測定場所は樹木のないくぼ地。夜間から早朝にかけては放射冷却で空気が滞留するため、風が弱いと、ガスがたまりやすくなるという。
 県は通行止め解除の要件として、1日5回の測定でいずれも基準値を下回ることを挙げる。その上で専門家や仙台管区気象台と協議し解除の可否を検討する。県道路管理課は「利用者の安全最優先の方針は変わらない。解除する場合、1日前には発表する」としている。


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2015年05月02日土曜日

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