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最終更新:2015年5月1日(金) 18時51分

人権侵害めぐる討論会、北朝鮮外交官が突然の米批判

 国連で行われた北朝鮮の人権侵害をめぐる討論会で、出席した北朝鮮の外交官が突然、発言の順番を無視してアメリカを批判する声明を読み上げ、会場は一時騒然としました。

 脱北者が強制収容所での体験などについて証言する討論会。北朝鮮の人権侵害をテーマに国連本部で開かれました。

 「一番残念なのは、妹に二度と会えなかったことです」(脱北者)

 このスピーチの直後、突然、出席していた北朝鮮の外交官がアメリカを批判する声明を読み始めました。

 「アメリカが日々犯している人権侵害の氷山の一角で」(北朝鮮外交官)
 「マイクを切ってください。今は意思表明の時間ではありません」(アメリカ パワー国連大使)
 「後で発言の機会を取りますので待っていただけますか」(司会 バーバラ・デミック氏)

 外交官はマイクの音声を切られた後も、司会や大使の制止を無視して声明を読み続けます。あきれ顔で見守る出席者たち。すると・・・

 「外に出せ!」
 「金正恩を訴えろ!」
 「訴えろ!」

 会場の脱北者たちからは「北朝鮮を解放しろ」などと怒号が飛びました。

 混乱後に再開した討論会。脱北者の女性がスピーチする間に北朝鮮の外交官は会場を後にしました。

 こうした討論会に北朝鮮の外交官が出席するのは異例で、会が始まる前にもアメリカを非難する声明文を参加者に配っていました。(01日16:23)

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