スタッフノート
スタッフノート
2015年4月30日
オンエア、楽しんでいただけましたでしょうか。
ちなみに月曜にアップした梶田さんの「浅いりのマンデリン」は、
ドラマの最後、春になっての小蔵屋の場面で、
お草さんが「この時季しか楽しめない」特別なコーヒー豆として紹介していたものです。
マンデリンは通常、よくローストしないと味が引き出させないそうですが、
ちょうど日本の春先に輸入されるのは新豆で、
浅煎りで豆本来の香りを楽しむことができるとのことです。
あくまで「裏設定」だったのですが、梶田さん、実際に焙煎して頂きありがとうございました。
それにしても、コーヒー豆の世界も奥が深い!
あと、気になるのはお草さんの料理の数々。
こっそりポトフのレシピを聞いてきましたのでご紹介します。
<お草さんのポトフ(4人分)>
*牛すね肉かたまり肉 400g
*じゃがいも(メークイン) 中2個
*小蕪 4個
*人参 1本
*ごぼう 1本
*セロリ 1本(筋とりをしておく)
*サラダ油 大さじ1
*水 材料がかぶるくらい
*ブーケガルニ(蕪の葉・セロリの葉・葱の青いところ・ローリエをたこ糸でしばる)
2.強火にかけた厚手の深鍋にサラダ油を入れて肉を入れ、こんがりとした焼き色をつける。水を入れて強火にかけ、沸騰したらごく弱火にして、あくをとる。
あくが出なくなったらブーケガルニを入れてことこと1時間煮る。
3.野菜を全て皮をむき4~5等分に大きめに切る。ごぼうは薄い酢水につけ、5分ほどあくぬきをして水気をふきとる。
4.肉を煮ている鍋に人参・ごぼう・セロリを入れる。1時間煮込んだら、じゃがいもを入れてさらに30分煮る。途中、水が足りなくなったらかぶるまで足す。
5.蕪を入れて強火にし、沸騰する直前火をとめて蓋をする。粗熱がとれるまでそのままおく。
6.弱火にかけて温めなおし、味を見て足りなければ塩をする。器に盛る。
お草さんからの一口コメント:
「丸ごとの野菜を静かに煮るだけで、おいしくなる料理です。
牛すね肉は一晩塩漬けすることで、驚くほどうまみが増しますよ」
ごぼうが入っているのが珍しい。
日本ならではのレシピですね。
おまけ。
店内にも貼ってあった「紅雲町周辺イラストマップ」です。
中身はほとんど見えませんが、実はこんなにきちんと作ってありました。
さながら紅雲町を散策するような気分でご覧いただければ幸いです。
また小蔵屋にお越しいただける日を、
スタッフ一同、心よりお待ちしております!
2015年4月28日
いよいよ放送が明日に迫りました。
今回、脚本をお願いしたのは相沢友子さんです。
映画やテレビドラマを数多く手がけられていますが、NHKでは今回が何と初執筆!
普段、ミステリーや一風変わった非日常的な世界を描く原作が多い相沢さん。
この「日常に潜む謎」を描くドラマの手ごたえはどんなものだったのでしょうか。
放送直前ではありますが、コメントを頂きました。
<原作の印象>
杉浦草という女性の人生との向き合い方、
その真摯で潔い信念がとても素敵で、カッコいい。
彼女自身が抱えている過去の傷が、
小蔵屋という店を訪れる様々な人の姿を通して浮かび上がってくるという、
押しつけがましくない物語構成もまたいい。
年を重ねた人間が「老い」と対峙しながらも前を向いて力強く生きていく・・・
そういう話がもともと好きなこともあって、
原作を読んですぐに「書いてみたい」と思いました。
<脚本化にあたって難しかった点>
原作で描かれているお草さんの心の声をどこまでオンで台詞にするのか、
また人に対してどんな物言いをするのか、その微妙なさじ加減に迷いました。
それからベースは謎解きとして引っ張りながら、原作から感じる穏やかな空気、
静かな時間の流れといったものを損なわないようにと細心の注意を払いました。
<NHKのドラマを書いてみて>
せっかく初めて書くんだからNHKらしいものを書きたいと思っていました。
最近はわりとキャラや設定にクセがあり、
テンポよく話が展開していくキレのよい作品を書いていたので、
何気ない日常と人の心の機微をじっくりと描くことができて、とても新鮮でした。
富司純子さんとご一緒させていただけたことも幸運だと思います。
<見どころ>
台詞で語らずとも小蔵屋という空間がお草さんの人生を物語っています。
セット、衣装、小道具、珈琲や食べ物・・・すべてに揺るぎないこだわりを感じる、
映像を見ているだけでも楽しめるドラマだと思います。
ぜひコーヒーでも飲みながら、ゆっくり寛いで見てください。
2015年4月27日
本日、主演の富司純子さんが『あさイチ』にゲストとして登場されました!
これはスタジオ前の、スケジュール等を書き出すホワイトボードなのですが……
その片隅にこんな絵が。
これ、キャスターの有働由美子アナウンサーが自ら描いたものです。
今日もセットの話題だけでなく、コーヒーの話や料理の話に花が咲いていました。
番組内で出されたナポリタンもとっても美味しかったそうです。
ところでコーヒーと言えば、劇中の「小蔵屋オリジナルブレンド」を焙煎して頂いた
梶田真二さんが、今度はこんなコーヒーをわざわざローストして下さいました。
「浅いりのマンデリン」とあります。
ドラマに話が出て来るコーヒーに触発されて焙煎した、ということなのですが、具体
的な名前は劇中には一切登場しません。
どこに出て来るか、あさっての放送で是非確認してみて下さい。
2015年4月21日
ボサノヴァ・ギタリストとして、また作曲家、プロデューサーとして活躍するゴローさん。
なかなか冒険的な楽器も駆使してドラマを彩って下さっています。
これ、なんだかわかりますか?
「大正琴」(たいしょうごと)といって、左手で鍵盤をおさえ、右手で弾いて音を出す変わった楽器です。
まだ発明されて百年余りなのだそうです。
初挑戦のゴローさん、苦労しています。
もうひとつ。
こうしたちょっとした遊び心が、ドラマに味わいを添えてくれています。
どんな風に使われているか、お楽しみに!
その伊藤ゴローさんからメッセージが届きました。
ポリフォニックに展開する物語に、音楽が説明的になりすぎず、でもしっかりと複数の事件の弧が現れるようにと工夫しました。
今まで使った事が無かった和楽器(大正琴、あんま笛)も使ってみました。
お草さん淹れる珈琲は多くの人を幸せにしてくれる魔法の珈琲。
このドラマによって、さらに多くの人に愛される『紅雲町珈琲屋こよみ』になればいいなと期待しています。」
伊藤ゴロー
2015年4月20日
本日、NHK内のスタジオで収録が行われました。
このドラマの話題から、デビュー当時の裏話、家庭でのお話など、盛りだくさんです。
映画スターとしての生活から、結婚・引退、梨園の妻としての内助の日々、子育て、そして改名しての再デビュー。
女優として、妻として、母として、常に全力で生きてきた富司さんのすがすがしい生き方に、
いま仕事と家庭の両立や、結婚、子育てで迷っている人も、元気になれること間違いなし。
まさにお草さんのような、けじめのある人生の選び方。
普段ラジオに縁がないという人も、是非どうぞ。
2015年4月16日
NHKドラマのホームページ、「編集部イチオシ」コーナーに、
『紅雲町にある粋なお店に行ってきた』という記事がアップされました!
編集部によるスタジオセットのリポート。
器の日野明子さん、珈琲の中川ちえさん、切り絵の辻恵子さん、料理の吉岡知子さん・秀治さんと、
ご協力を頂いた斯界のエキスパートの皆さんも登場して裏話を語ってくれます。
放送より一足早く、ドラマの舞台裏をのぞいてみてはいかがでしょうか。
特集ドラマ『紅雲町珈琲屋こよみ』、放送までいよいよ2週間を切りました!
このコーナーでは、キャストの番組出演情報や制作秘話などを随時お知らせして行きたいと思います。
まずは4月8日、完成試写会&取材会をおこないました。
その様子はこのHPの動画コーナーでご覧いただけます。
また番組予告編『プレマップ』を随時放送中ですが、なかなか出会えない!――というあなたのために、
同じ動画コーナーでも5分『プレマップ』を公開中です。
是非ご覧ください。
4月19日(日)、26日(日)午前5時15分~5時45分 総合 『桂文珍の演芸図鑑』
ゲスト:富司純子
ゲスト:秋元才加
ゲスト:富司純子