自民党:若手議員らが「過去を学ぶ」勉強会7日設立
毎日新聞 2015年05月01日 20時17分
自民党の若手「ハト派」議員らが7日、勉強会を設立する。「歴史修正主義的な過剰なナショナリズムを排し、保守の王道を歩む」と設立趣意書に掲げ、穏健な保守こそ自民党の歩むべき道だと訴えていく構えだ。
名称は「過去を学び『分厚い保守政治』を目指す若手議員の会」。衆院当選2回の国場幸之助氏、武井俊輔氏(ともに岸田派)、石崎徹氏(無派閥)が発起人代表を務め、各派の若手議員が発起人に名を連ねる。参加資格は同党所属の当選1〜2回の衆院議員と、2013年参院選で初当選した参院議員。
有識者を講師に招き、戦後70年の歴史について理解を深める。初会合の講師は、村山富市内閣から小泉純一郎内閣まで官房副長官を務めた古川貞二郎氏の予定だ。
設立趣意書は「国民各界各層の広範な思いを大きく包摂し漸進していく」ことが自民党の役割だとして、より幅広い国民の支持を得る必要性を強調している。
発起人の一人は「ヘイトスピーチなど隣国との対立をあおるような風潮に対し、強い問題意識を持っている議員が自民党にいることを示し、保守への信頼を勝ち取りたい」と語った。【影山哲也】