中国から多くの観光客が押し寄せてきたため、日本人観光客に対する接待が以前のようにはいかなくなったとも考えられるでしょう。韓国へ来た日本人観光客は、なんとなく韓国人に冷遇されたという思いを吐露します。運が悪かったといえばそれまでですが、タクシーに乗って「ぼったくられた」という思い出が韓国に対する印象を悪くします。日本人観光客の足が遠のく最も大きな理由としては、韓国人の接客態度よりも「繰り返し訪れるには見どころに欠ける」という不満です。明洞を中心としたショッピング以外にこれといって思い浮かぶものがないソウルでは、何カ所か見回ってしまえばもう行く所がない、と口をそろえます。ソウル観光が、化粧品を購入して肌の管理を受けることに数日を費やすスケジュールで構成されている限り、再訪問は期待できないというわけです。
韓国が好きな日本人は、自ら韓国の魅力を探し回ります。明洞や南大門を離れ、西村、梨花洞、往十里、城北洞などソウル市内に潜むこぢんまりとした名所に魅力を感じたり、KTXで日帰りできる大田で温泉を楽しんだり、安東の世界文化遺産を訪れたりします。
日本人観光客が見たい韓国は、外国人観光客に見せるために派手に着飾ったものではないようです。韓国人の生き様、ありのままの「韓国らしさ」を見たいというのです。韓国が持った本当の価値を再発見する時、本当の意味で韓国のファンになるのでしょう。互いに行き交いながら交流する中で共存の道が開かれるのではないでしょうか。