ホンダの革新的F1パワーユニット設計 4
Honda's radical power unit design: Novelties across the board
全体的に目新しいもの
V6エンジンの上には、マシンのエアインテークが2本のダクトに分かれている。1本目のダクトは、ERS冷却装置に直接つながった大きなラジエータに冷却空気を取り入れる。高温の空気はこの部品から出て、エンジン・カバーに沿って流れ、リアの大きく広がった排気口に向かう。
2本目のダクトは従来のように、コンプレッサーと給気プレナム・チャンバーを通じて、空気を内燃機関に導く。給気プレナム・チャンバーはアルミニウム製で、かなり低い位置にある。給気可変トランペットが90度に傾いているため、シリンダーに向けて冷却空気を垂直に供給している。
もうひとつ斬新なのは、バッテリーにフィットする単一ユニットと、両MGUの電子制御ボックスである(上図)。このコンパクトな設計は、オイルタンク下のスペースを拡大し、全体的なパッケージをタイトにすることに役立つが、冷却をかなり難しくしている。
そして、両方の電動発電機ユニットが水あるいはオイルによる冷却を必要とするため、ホンダはこれまでのところ、オーバーヒート問題や不完全密封による冷却システムの漏れを防ぐために、パワーユニットのダウンチューンを余儀なくされている。MGU-Kとオイルタンクは、それぞれエンジンの前、左のシリンダー・バンクの下という従来の場所に設置されている。
ホンダが現在の信頼性問題を乗り越えると、マクラーレンは「サイズ・ゼロ」のMP4-30を最大限に活用することができるだろう。一方、新たなパートナーシップは、gaman(我慢)を示して、時間をかける必要があるだろう。日出ずる国には「七転び八起き」という有名な格言がある。
注: この記事内の図はすべて、読者が比較しやすいように作成されている。したがって、複雑なF1のパワーユニットの単純化されたわかりやすいイラストレーションである。
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ホンダの革新的F1パワーユニット設計
part 1: マクラーレン・ホンダのF1エンジン
part 2: 急進的設計のための軸流式コンプレッサー
part 3: コンパクト化の重要性
part 4: 全体的に目新しいもの
-Source: F1i.com
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