日本・太平洋諸島フォーラム首脳会議(太平洋・島サミット)は26日、都内の外務省飯倉公館で閣僚会合を開き、議長総括を採択した。中国の海洋進出を念頭に「国連海洋法条約、国際法に基づく紛争の平和的解決」を目指すと盛り込んだ。
14の島しょ国・地域とオーストラリア、ニュージーランドが参加。中国とフィリピンの紛争が起きている南シナ海問題も討議した。議長総括は民主主義、人権、法の支配という「共通の価値の再認識」を確認した。
岸田文雄外相は会合で日中関係に関し「大局的観点から協力を進める用意がある。対話を期待する」と語った。
次回会合を2015年5月に福島県いわき市で開く方針も決めた。東日本大震災からの復興をアピールする。主会場には、同市の温泉施設「スパリゾートハワイアンズ」が有力視されている。
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