キャスター・アナウンサー BLOG

"チャイナの思惑"に迫れ! ディレクター 堀川宏太

2015年05月01日 (金)

おはようございます。
ワシントン中継、河野キャスターのジャマイカロケ、制作を担当しました堀川と申します。このブログは、ワシントン中継終わり(日本時間金曜日午後10時すぎ)に書いているのですが、現地時間は金曜日の午前9時すぎ。心地よい風が、およそ一週間の出張の疲れを、ほんの少し癒してくれています。

 

今回、NW9では、安倍総理とオバマ大統領の首脳会談や、議会演説を通して、同盟関係を深めようとする日本とアメリカの姿を見てきました。そのなかで私に課せられたミッションが、両国が念頭においている中国について。世界の中で中国が存在感を高めている現場を見つけ、そこで何が起きているのかをウォッチし、中国の思惑を探れというものでした。

取材開始は、4月上旬。はたしてどういう現場があるのか?リサーチしていたところ、9日に、『オバマがジャマイカで若者との対話集会を開いた際、中南米カリブ海に進出を強める中国に対してけん制する発言をした』というニュースが入ってきました。「きっと、ジャマイカに、中国進出の思惑が見える現場があるよ」と上司に背中を押され、事前に情報は出来る限り調べたものの、具体的なロケ現場はジャマイカに行ってから4日間で探すという状態で、かなりドキドキした気持ちでジャマイカに入りました。

結論から申し上げて、“チャイナの思惑”には、そう簡単には迫れませんでした。ただ、ジャマイカの現役運輸建設大臣へのインタビューに成功し、そこで彼が「ジャマイカは借金する余裕がないので、“中国政府”の後ろ盾がありスピード感あふれる中国企業の投資は魅力的。中国の投資はアメリカをはるかにしのいでいる。」と答えたことや、中国企業による高速道路建設現場に潜入し、そこで働くジャマイカ人が「職があって、中国企業に感謝している」と答えたことなどから、現地の政府や住民をとりこみながら静かに足場を築いていく中国のしたたかさが、とても印象に残った取材となりました。

『今後、中国に対して、日本は、アメリカは、どう向きあえばいいのか?』。
今回のNW9では、日本は日米同盟を基軸としながらも、中国との関係改善を進めるなど、重層的な外交が求められると伝えました。
私は、これからも中国の動きをウォッチし続け、次回は、“チャイナの思惑”がより見える現場に入り込み、日本がどう向き合えばいいのかを含め、伝えていきたいと思います。

<追伸>
ジャマイカの公用語は英語ですが、ジャマイカに行かれた際は、みなさん、ぜひ、現地パトワ語で、「ワーグワン!(調子はどうだい?元気かい?)」と挨拶してみてください。きっと、ジャマイカ人との会話が明るく弾むと思います♪♪

投稿者:番組スタッフ  | 投稿時間:16:41
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