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サッカー女子W杯代表発表 澤は選出5月1日 15時48分
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来月、カナダで開幕するサッカー女子のワールドカップで連覇に挑む日本代表、「なでしこジャパン」のメンバー23人が決まり、前回の優勝の原動力となった36歳のベテラン、澤穂希選手が6大会連続で選ばれました。
日本代表のメンバーは、1日午後2時から日本サッカー協会で佐々木則夫監督が記者会見して発表しました。
23人のメンバーにはここ3年にわたり「なでしこジャパン」のキャプテンを務めてきた宮間あや選手やエースの大儀見優季選手など主力が順当に選ばれたほか、フォワードの菅澤優衣香選手など6人がワールドカップのメンバーに初めて選ばれました。
また、注目された36歳の澤選手が、去年5月のアジアカップ以来となる代表復帰を果たしました。
澤選手は4年前の前回大会では得点王と最優秀選手に輝いた活躍で、日本の初優勝の原動力となりました。澤選手が今回のワールドカップに出場すれば男女を通じて世界最多となる6回目の出場となります。
佐々木監督は澤選手を選んだ理由について、「今シーズン、90分間集中して、体を張ったプレーをしている。この大会に照準を合わせて調整してくれた。ほかの選手の模範となり、今の代表には彼女の力が必要だ。
キャプテンの宮間選手を支えてほしい」と説明しました。
そのうえで、「誰が試合に出ても、なでしこらしい戦いをできる23人を選んだ。前回の大会を経験した選手も17人いる。まずは初戦のスイス戦が今大会の指標となるので、そこに向け1分1秒を大事に準備をしていく。連覇に挑戦できるのはわれわれだけであり、チーム一丸となって、元気と勇気と希望を与えられる大会にしていきたい」と意気込みを示しました。
「なでしこジャパン」は今月18日から香川県丸亀市で合宿に入り、今月24日にニュージーランドと、28日にはイタリアと強化試合を行い、大会に備えます。
サッカー女子のワールドカップは24チームが出場して来月、カナダで開幕し、連覇に挑む「なでしこジャパン」は1次リーグでいずれも初出場のスイス、カメルーン、それにエクアドルと対戦します。
23人のメンバーにはここ3年にわたり「なでしこジャパン」のキャプテンを務めてきた宮間あや選手やエースの大儀見優季選手など主力が順当に選ばれたほか、フォワードの菅澤優衣香選手など6人がワールドカップのメンバーに初めて選ばれました。
また、注目された36歳の澤選手が、去年5月のアジアカップ以来となる代表復帰を果たしました。
澤選手は4年前の前回大会では得点王と最優秀選手に輝いた活躍で、日本の初優勝の原動力となりました。澤選手が今回のワールドカップに出場すれば男女を通じて世界最多となる6回目の出場となります。
佐々木監督は澤選手を選んだ理由について、「今シーズン、90分間集中して、体を張ったプレーをしている。この大会に照準を合わせて調整してくれた。ほかの選手の模範となり、今の代表には彼女の力が必要だ。
キャプテンの宮間選手を支えてほしい」と説明しました。
そのうえで、「誰が試合に出ても、なでしこらしい戦いをできる23人を選んだ。前回の大会を経験した選手も17人いる。まずは初戦のスイス戦が今大会の指標となるので、そこに向け1分1秒を大事に準備をしていく。連覇に挑戦できるのはわれわれだけであり、チーム一丸となって、元気と勇気と希望を与えられる大会にしていきたい」と意気込みを示しました。
「なでしこジャパン」は今月18日から香川県丸亀市で合宿に入り、今月24日にニュージーランドと、28日にはイタリアと強化試合を行い、大会に備えます。
サッカー女子のワールドカップは24チームが出場して来月、カナダで開幕し、連覇に挑む「なでしこジャパン」は1次リーグでいずれも初出場のスイス、カメルーン、それにエクアドルと対戦します。
代表メンバー23人
来月カナダで開幕するワールドカップに出場するサッカー女子日本代表「なでしこジャパン」のメンバー23人です。
ゴールキーパーは3人。
岡山湯郷ベルの福元美穂選手、INAC神戸レオネッサの海堀あゆみ選手、ジェフ千葉の山根恵里奈選手です。
ディフェンダーは8人。
INAC神戸レオネッサから近賀ゆかり選手と鮫島彩選手、アルビレックス新潟の上尾野辺めぐみ選手と北原佳奈選手、日テレ・ベレーザから岩清水梓選手と有吉佐織選手、ベガルタ仙台の川村優理選手、フランス1部リーグ、リヨンの熊谷紗希選手です。
ミッドフィールダーは8人。
INAC神戸レオネッサから36歳のベテラン澤穂希選手、川澄奈穂美選手、それに田中明日菜選手の3人、いずれもドイツ1部リーグでフランクフルトの安藤梢選手とポツダムの永里亜紗乃選手、岡山湯郷ベルの宮間あや選手、フランス1部リーグ、モンペリエの宇津木瑠美選手、日テレ・ベレーザの阪口夢穂選手です。
フォワードは4人。
INAC神戸レオネッサから大野忍選手、いずれもドイツ1部リーグでウォルフスブルクの大儀見優季選手とバイエルンミュンヘンの岩渕真奈選手、ジェフ千葉の菅澤優衣香選手です。
ゴールキーパーは3人。
岡山湯郷ベルの福元美穂選手、INAC神戸レオネッサの海堀あゆみ選手、ジェフ千葉の山根恵里奈選手です。
ディフェンダーは8人。
INAC神戸レオネッサから近賀ゆかり選手と鮫島彩選手、アルビレックス新潟の上尾野辺めぐみ選手と北原佳奈選手、日テレ・ベレーザから岩清水梓選手と有吉佐織選手、ベガルタ仙台の川村優理選手、フランス1部リーグ、リヨンの熊谷紗希選手です。
ミッドフィールダーは8人。
INAC神戸レオネッサから36歳のベテラン澤穂希選手、川澄奈穂美選手、それに田中明日菜選手の3人、いずれもドイツ1部リーグでフランクフルトの安藤梢選手とポツダムの永里亜紗乃選手、岡山湯郷ベルの宮間あや選手、フランス1部リーグ、モンペリエの宇津木瑠美選手、日テレ・ベレーザの阪口夢穂選手です。
フォワードは4人。
INAC神戸レオネッサから大野忍選手、いずれもドイツ1部リーグでウォルフスブルクの大儀見優季選手とバイエルンミュンヘンの岩渕真奈選手、ジェフ千葉の菅澤優衣香選手です。
女子W杯カナダ大会とは
サッカー女子のワールドカップカナダ大会は、来月6日(日本時間の7日)に開幕し、7月5日の決勝までおよそ1か月にわたって52試合が行われます。
会場は、首都のオタワをはじめバンクーバーやモントリオール、それにエドモントンなど6つの都市のスタジアムです。
大会には、前回よりも8チーム多い過去最多の24チームが出場し、1次リーグでは4チームずつAからFまでの6つのグループに分かれて総当たりで対戦します。
各グループの2位までと、3位のうち成績上位の4チームを加えた16チームが決勝トーナメントに進みます。
日本は世界ランキング4位ですが、大会連覇に向けてのライバルとなるのは、ランキング1位のドイツ、ランキング2位で前回準優勝のアメリカ、それに、ここ数年、急速に力を付けてきた3位のフランスとなりそうです。
会場は、首都のオタワをはじめバンクーバーやモントリオール、それにエドモントンなど6つの都市のスタジアムです。
大会には、前回よりも8チーム多い過去最多の24チームが出場し、1次リーグでは4チームずつAからFまでの6つのグループに分かれて総当たりで対戦します。
各グループの2位までと、3位のうち成績上位の4チームを加えた16チームが決勝トーナメントに進みます。
日本は世界ランキング4位ですが、大会連覇に向けてのライバルとなるのは、ランキング1位のドイツ、ランキング2位で前回準優勝のアメリカ、それに、ここ数年、急速に力を付けてきた3位のフランスとなりそうです。
過去の女子W杯は
女子ワールドカップに日本代表は1991年、中国で開かれた第1回大会から6大会連続で出場しています。
第2回のスウェーデン大会ではブラジルに2対1で勝って初勝利を挙げ、この大会では8チームで争った決勝トーナメントに初めて進みました。
その後の3大会では1次リーグ敗退が続きましたが、前回、2011年のドイツ大会では、1次リーグを2勝1敗の成績で突破し、準々決勝では3連覇を目指した地元ドイツを延長の末に破り、スウェーデンとの準決勝も制してアメリカとの決勝に臨みました。
決勝では、1点を追う延長後半に、コーナーキックから澤穂希選手の芸術的なゴールで土壇場で追いつき、ペナルティーキック戦の末、日本が初めての優勝を果たしました。
この大会では5得点を挙げた澤選手が得点王となり、最優秀選手にも選ばれました。
日本のワールドカップの通算成績は7勝12敗3引き分けです。
第2回のスウェーデン大会ではブラジルに2対1で勝って初勝利を挙げ、この大会では8チームで争った決勝トーナメントに初めて進みました。
その後の3大会では1次リーグ敗退が続きましたが、前回、2011年のドイツ大会では、1次リーグを2勝1敗の成績で突破し、準々決勝では3連覇を目指した地元ドイツを延長の末に破り、スウェーデンとの準決勝も制してアメリカとの決勝に臨みました。
決勝では、1点を追う延長後半に、コーナーキックから澤穂希選手の芸術的なゴールで土壇場で追いつき、ペナルティーキック戦の末、日本が初めての優勝を果たしました。
この大会では5得点を挙げた澤選手が得点王となり、最優秀選手にも選ばれました。
日本のワールドカップの通算成績は7勝12敗3引き分けです。
今後の予定
「なでしこジャパン」は、今月18日から香川県丸亀市で合宿に入り、ワールドカップに向けた調整をスタートします。
24日にはワールドカップにも出場するニュージーランドとの強化試合に臨み、28日には長野市でイタリアと対戦します。
その後、大会が行われるカナダに移動して、最終調整を重ねます。
世界ランキング4位の日本の1次リーグの初戦は、日本時間の9日、カナダ西部のバンクーバーで行われ、ランキング19位のスイスと対戦します。
第2戦は13日に同じくバンクーバーで53位のカメルーンと。
第3戦は17日にカナダ中部のウィニペグで48位のエクアドルと対戦します。
24日にはワールドカップにも出場するニュージーランドとの強化試合に臨み、28日には長野市でイタリアと対戦します。
その後、大会が行われるカナダに移動して、最終調整を重ねます。
世界ランキング4位の日本の1次リーグの初戦は、日本時間の9日、カナダ西部のバンクーバーで行われ、ランキング19位のスイスと対戦します。
第2戦は13日に同じくバンクーバーで53位のカメルーンと。
第3戦は17日にカナダ中部のウィニペグで48位のエクアドルと対戦します。
連覇へ戦術の幅いかに広げるか
サッカー女子の日本代表、「なでしこジャパン」は、ワールドカップの連覇に向けて厳しい戦いが予想されるなか、大会までの1か月間で戦術の幅を広げた新しい戦い方をチームに浸透させて臨む必要があります。
「なでしこジャパン」は、前回、4年前のドイツ大会では、体格を生かした海外勢のサッカーに対して、素早いパス回しからの攻撃と全員が連動した守備で戦って、初めての優勝を果たし、世界に賞賛されました。
しかし、その後、世界の強豪は日本の戦い方を研究して対抗してきていて、ワールドカップの前哨戦となったことし3月の国際大会、アルガルベカップでは過去最低の9位に終わっています。
佐々木則夫監督は、3年前に銀メダルを獲得したロンドンオリンピック以降、新たな力の発掘に向け、若手選手を試してきましたが、思うように世代交代が進まず、今回の23人のメンバーのうち実に17人が前回の優勝メンバーとなりました。
佐々木監督は「理想的には新たな選手、若い選手がもう少し入れればと思ったが、連覇に向けてチーム作りを逆算すると、安定感のある選手たちとなった」と今回の選考を説明しました。そしてワールドカップの連覇に向けては、「これまで同様、全員が連動したサッカーがベースとなる」としたうえで、海外勢が組織的に守ってきているなか、相手のボールを奪ったら素早く前線にロングパスを入れる攻撃などで戦術の幅を広げていく考えを強調しました。
佐々木監督自身、「連覇に向けては厳しい戦いになる」と話しており、大会までの1か月間で、どう戦術の幅を広げ、新しい戦い方をチームに浸透させていくのかが連覇への大きな課題になっています。
「なでしこジャパン」は、前回、4年前のドイツ大会では、体格を生かした海外勢のサッカーに対して、素早いパス回しからの攻撃と全員が連動した守備で戦って、初めての優勝を果たし、世界に賞賛されました。
しかし、その後、世界の強豪は日本の戦い方を研究して対抗してきていて、ワールドカップの前哨戦となったことし3月の国際大会、アルガルベカップでは過去最低の9位に終わっています。
佐々木則夫監督は、3年前に銀メダルを獲得したロンドンオリンピック以降、新たな力の発掘に向け、若手選手を試してきましたが、思うように世代交代が進まず、今回の23人のメンバーのうち実に17人が前回の優勝メンバーとなりました。
佐々木監督は「理想的には新たな選手、若い選手がもう少し入れればと思ったが、連覇に向けてチーム作りを逆算すると、安定感のある選手たちとなった」と今回の選考を説明しました。そしてワールドカップの連覇に向けては、「これまで同様、全員が連動したサッカーがベースとなる」としたうえで、海外勢が組織的に守ってきているなか、相手のボールを奪ったら素早く前線にロングパスを入れる攻撃などで戦術の幅を広げていく考えを強調しました。
佐々木監督自身、「連覇に向けては厳しい戦いになる」と話しており、大会までの1か月間で、どう戦術の幅を広げ、新しい戦い方をチームに浸透させていくのかが連覇への大きな課題になっています。