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教授と特任教授の夫婦 同じ研究で二重に補助金5月1日 18時22分
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北海道大学の教授とその夫の特任教授が同じ研究内容で国からの補助金を二重に申請して1550万円を不正に受け取っていたとして、大学は2人を停職10か月の懲戒処分にしました。
北海道大学によりますと農学研究院の有賀早苗教授(57)と夫で薬学研究院の有賀寛芳特任教授(64)の2人は、がん遺伝子に関する研究について平成19年度までの2年間、それぞれ国から補助金を受けていました。しかし、補助金を出す独立行政法人からの指摘で大学が調査した結果、妻からの申請は夫が代表者として行った研究の内容がそのまま使われていて、受け取った1550万円は不正受給に当たるということです。
大学は不正が2人で示し合わせて行われていたとして、それぞれ停職10か月の懲戒処分にしました。2人は「研究費を確保して研究環境を整えたいと思った。よい研究成果を出せば問題ないと考えていた」などと話しているということです。
記者会見で北海道大学の三上隆副学長は「誠に遺憾で、深くおわび申し上げます。倫理教育を徹底し再発防止に努めたい」と述べました。
北海道大学では、おととしから去年にかけて、59人の教員が関与して5億3400万円余りに上る不適切な経費の処理が明らかになり、2人もそれぞれ2700万円余りを不適切に処理したとして停職2か月の懲戒処分を受けていました。
大学は不正が2人で示し合わせて行われていたとして、それぞれ停職10か月の懲戒処分にしました。2人は「研究費を確保して研究環境を整えたいと思った。よい研究成果を出せば問題ないと考えていた」などと話しているということです。
記者会見で北海道大学の三上隆副学長は「誠に遺憾で、深くおわび申し上げます。倫理教育を徹底し再発防止に努めたい」と述べました。
北海道大学では、おととしから去年にかけて、59人の教員が関与して5億3400万円余りに上る不適切な経費の処理が明らかになり、2人もそれぞれ2700万円余りを不適切に処理したとして停職2か月の懲戒処分を受けていました。