大阪地下鉄刺激臭:車内でトラブル、催涙スプレーの男逮捕

毎日新聞 2015年04月12日 01時12分(最終更新 04月12日 09時19分)

異臭騒ぎで騒然となる大阪市営地下鉄淀屋橋駅の改札口=大阪市中央区で2015年4月11日午後11時13分、山崎一輝撮影
異臭騒ぎで騒然となる大阪市営地下鉄淀屋橋駅の改札口=大阪市中央区で2015年4月11日午後11時13分、山崎一輝撮影

 11日午後10時20分ごろ、大阪市営地下鉄御堂筋線の梅田−淀屋橋間を走行中の電車内でスプレーがまかれた。市消防局によると、まかれたのは催涙スプレーで、男女計6人がのどの痛みなどを訴えた。いずれも軽傷という。大阪府警東署は、乗客で塾講師の和気忠彦容疑者(28)=大阪市中央区南久宝寺町1=を、傷害容疑で現行犯逮捕した。

 容疑は、走行中の車内でトラブルになった30代の男性にスプレーをかけ、けがをさせたとされる。容疑を認めているという。

 東署によると、淀屋橋駅(大阪市中央区)に電車が停車後、乗客と駅員がホームで和気容疑者を取り押さえた。

 市交通局は、全車両から乗客をいったん降ろし、電車を車庫に入れた。後続の電車は通常通り運行した。

 大阪市生野区の大学3年の男性(21)によると、ホーム上で男らがもみ合い、周囲の人がせき込み始めた。大学生は「自分も息苦しくなったので、怖くなって上階に逃げた」と青ざめた表情で話した。

 淀屋橋駅周辺には消防車やパトカーが並んで騒然とし、一部の駅出入り口には規制線が張られ、警察官が電車の利用者に限って入場を認めた。

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