静養4日目の朴大統領、回復に遅れ

30日の公式スケジュール取りやめ
大統領府、再・補欠選挙の与党勝利に「4大改革を必ず成し遂げる」

 南米諸国を歴訪中に体調を崩した朴槿恵(パク・クンヘ)大統領は、先月30日も公式なスケジュールを組まなかった。帰国以来、4日間にわたって静養していることになる。大統領府の関係者は「朴大統領は胃けいれんと咽頭炎の症状が見られるため、官邸で静養しながら基本的な業務はこなしているが、回復は遅れている。国会議員再・補欠選挙の結果について、朴大統領からのコメントの発表はない」と語った。朴大統領はこの日午前、COEX(ソウル市江南区)で行われた政府3・0博覧会に出席することを検討していたが、取りやめたことが分かった。

 だが大統領府は30日、公式コメントを通じ、与党の勝利について「今後の経済活性化や公務員年金制度をはじめとする4大改革、政治改革を必ずや成し遂げ、国民の期待にこたえていく」と述べた。閔庚旭(ミン・ギョンウク)報道官「今回の国民の選択は、政争に終止符を打ち、経済を再生し、政治改革を成し遂げてもらいたいという国民の厳しい声だと思う」として、上記のように述べた。大統領府は、野党が国民生活の実態とかけ離れた政治闘争に没頭した結果が今回の選挙結果として表れたとの見方を示した。

 大統領府の関係者は「国家財政の健全性を高めることにつながる公務員年金改革、雇用創出に必要な労働市場の構造改革など『4大改革』に国民が同意したと見なし、これらの課題により一層集中していく」と述べた。また同時に、腐敗を一掃する観点から、いわゆる「成完鍾(ソン・ワンジョン)リスト」の捜査を含め、捜査機関の取り組みも加速していく意向を示した。

崔宰赫(チェ・ジェヒョク)記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) The Chosun Ilbo & Chosunonline.com>
関連ニュース