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 女子中高生に人気の写真シール作製機、いわゆる「プリクラ」が生まれて今年で20年。人気を支えてきた業界最大手のメーカーが米国に進出した。国内でめざましい進化を遂げたプリクラ文化。海外の女子にも受け入れられるか。

 大阪・阪急梅田駅近くにプリクラの“聖地”がある。真っ赤な観覧車が回るビルの8~9階、日本最大規模のプリクラコーナーが広がるアミューズメント施設「梅田ジョイポリス」だ。連日、女子中高生でにぎわっている。

 「最新機種もそろって約40台。コスプレもメイクコーナーもご用意してます。1日に約4千人が楽しまれます」(運営するセガ・ライブクリエイション)

 写真シール作製機の元祖「プリント倶楽部」が登場したのは1995年。96~97年に女子中高生を中心に大ブームを巻き起こした。日本アミューズメントマシン協会によると、97年度には売上高が1千億円を突破した。

 ブームが去り13年度は同266億円だが根強い固定ファンがおり、メーカーも毎年新機種を打ち出している。修整技術が進化し、ほおを削って小顔に、色白に、デカ目に、髪つやつやに。別人のように“盛った”美人のシールが刷り出される。

 誕生から20年。日本発のシール機は太平洋を越え米国に渡った。