ガッツリ残業してから帰宅し、夕食をとって家事をこなしていたらあっという間に深夜。翌日も寝不足のまま出社。という20代サラリーマンの方も多いのではないでしょうか。
「早起きは三文の得」ということわざもあるように、早起きをすれば自由に使える時間が増え、QOL(生活の質)も向上するはず。とはいえ、なかなか早起きを実行に移すのが難しいのも事実です。
早起き体質になる自信がない――そんな人のため、数年前から早起きを実践し生活の質を向上させているプロブロガーの立花岳志さんに「早起きのコツ」を教えていただきました。
105kgから−25kgし、仕事にも余裕が生まれた
「僕もサラリーマン時代、残業続きで朝ギリギリに起きて出社するタイプの人間でした。でも、早起きすると気持ちがいいし、時間に余裕もできる。早く会社に行けば業務もはかどるんですよ」と語る立花氏。どうやってその習慣を改めていったのでしょうか。
「昔、体重が105kgオーバーだった時期もありました……。そこでダイエットのため走ろうと思ったんです。でも夜は疲れているし、付き合いで飲みに行くことも多く、なかなか習慣化しにくい。僕は朝起きて走るほうが合っていたんです」と、朝6時に起きるスタイルに。30分〜1時間弱走り、朝食を食べて出社するようになったのだとか。
「いつもは定時の9時ギリギリでしたが、1時間早まったことで業務にも余裕が出ました。実際、それで痩せられましたし、早起きをしていいこと尽くめでした」
昔の立花氏
こんなに引き締まった!まるで別人
それ以来、立花氏は早起きの虜に。プロブロガーのほか、セミナー講師やコンサルタントなど、さまざまな分野で活躍する現在も、早起き生活は継続中です。午前4時半に起きていた時期もあるそう。4時半といえば山手線の始発がようやく動き出す頃ですが、それにしても早すぎませんか?
夜時間をコントロールすれば朝4時半に起きられる
「本を執筆したかったんです。会社員時代からブログを書き続けていたんですが、そのノウハウを書籍にしたくて。でも、書籍を書く時間がなかった。ブログを書く時間は削りたくないし、日々こなさなければいけないこともある。文字を書くことはクリエイティブだし妥協はしたくない。だから、午前中に集中してやりたかったんです」
そこで立花氏が取ったのがこんなスケジュールでした。
「4時半に起きてランニングとシャワー。その後、しっかりと目覚めた状態で書籍の執筆に向き合います。朝ご飯は7時~8時くらいに食べる。妻が起きる時間に合わせるので結構流動的ですね。午前中、午後は通常業務を行います」
気をつけているのは、むしろ夜の時間の使い方で、21時以降の予定は原則入れないそう。
「僕のバイオリズム的には、22時に寝て7時間睡眠を取るのが理想。クライアントや友人と飲みに行っても、必ず一次会で切り上げて二次会には行かない。そうやってダラダラ過ごしてしまうとやっぱり早起きできないですね。自分の生活リズムを大事にしたいので、20時や21時スタートの飲み会は断ることもありますね」
誰にでも平等に与えられる1日24時間。「時間がない」と嘆くのではなく、自分の意識や行動を上手くコントロールすることで、「自分の好きなことをする時間」を生み出せるようになります。だからこそ、自己管理を徹底する必要がありますよね?
「一度習慣化してしまえば結構続けられますよ。僕も今は目覚ましなしで5時に起きています。慣れればそれほど難しいことではありません」
ひとつひとつは小さなこと。でも、その積み重ねが早起きという大きな財産になっているのです。
早起き体質を作る3つの方法
では、実際にサラリーマンが早起きできるようになるにはどうすればいいのでしょうか。それには3つの方法があります。
1. 「定時退社キャラ」を確立する
「まずは、ダラダラ残業をやめること。これが早起きを妨げる要因になりやすいです。常に残業しなければならない状況は、タスク管理やタイムマネジメント、割り振りが上手くいっていない証拠。上司に相談すべきです。それでも残業が発生してしまうならば「誰かがサボっている」ということ。自分の仕事が終わったらサッと定時で帰ることを心がけましょう」
とはいえ、無言の圧力をかけられたり、「コレ、今日中にお願い!」と頼まれて帰れない人も少なくありません。
「定時退社するキャラを確立してしまえば、『あの人は定時で帰る人』と認識される。今日中に頼まれるような仕事は、『明日の朝まででいいですか?』と断って、朝早めに出社してこなせば問題ありません」
そして、次に大事なのは付き合いでの飲み会も断わることだとか。
「月に1回程度ならば問題ないと思いますが、毎週のように同僚や上司と飲みに行っても別にそれほど話題はないですよね。とくに上司からの誘いは要注意。僕の昔の上司は離婚して独り身だったせいか、毎晩飲み歩いていました。寂しいからか、ちょくちょく誘われて奢ってはもらえるものの、貴重な時間をムダにしていたなと思います」
自分にとって大事だと思える飲み会にだけ参加すること、21時程度には切り上げ、二次会やカラオケには行かないこと――立花氏の飲み会との付き合い方を参考にしてみては。
2. いきなり5時起きは無理!1ヶ月で30分ずつ早める
「いざ早起きをしよう」とはりきって失敗する人にありがちなのが、今までの生活リズムを考えずに、いきなり起床時間を2~3時間早めてしまうこと。
「それだと最初はツラいしなかなか続けにくい。一度寝坊してしまうと、罪悪感でいっぱいになります。現在起きている時間から1ヶ月ごとに30分ずつ早めることをおすすめします。そのほうが体への負担は少ないですし、スムーズに移行できますよ」
今まで8時起きだった人がいきなり5時に起きるのは相当大変。まずは、7時半起き、7時起きと段階的に体を慣らしていくほうが、体にもやさしいはず。
3. 朝時間を自分の好きなことに活用する
最後に立花さんは「朝の時間は自分の好きなことをするのに使いましょう」とアドバイスしてくれました。
「とにかく自分が好きなこと、やりたかったことをするために早起きをしましょう。僕の場合、それは書籍の執筆でした。ゲームでも読書でもマンガでも何でもOK。夜、帰宅後にダラダラとゲームを進めて翌日寝不足になるよりも、朝早起きしてやったほうが、健全な1日を過ごせます」
「時間がない」と嘆く前に、まずは早起きを習慣化して、朝時間を有効活用してみてはいかがでしょうか。1日1時間早起きするだけで、1週間で7時間。1ヶ月で30時間。では、1年では……? 意外とバカにならない時間が捻出できますよ。
立花岳志氏
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人気ブログ「No Second Life」主宰。作家、プロフェッショナル・ブロガー、人材開発トレーナー、イベントプロデューサー、セミナー講師、情報発信コンサルタント、心理カウンセラーなど、複数の肩書きを持ち、多面的に活動するノマドワーカー。1969年東京都生まれ。会社員の傍ら始めたブログが人気を博し41歳で「ブロガー」として独立し、フリーとなる。ブログを中核とした個人の情報発信により、広告、セミナー・講座運営、イベントプロデュース、個人コンサルティングなど幅広い分野で活躍。2014年6月には株式会社ツナゲルを設立し、代表取締役兼CEOに就任。著書に『サラリーマンだけが知らない 好きなことだけして食っていくための29の方法』、『ノマドワーカーという生き方』、『クラウド版デッドライン仕事術』(共著)などがある。
お詫びと訂正
公開当初、年齢が46歳でした。正しくは45歳です。お詫びして訂正いたします。