米国務省:安倍首相の演説、前向き評価にじませる

毎日新聞 2015年05月01日 11時29分(最終更新 05月01日 11時36分)

 【ワシントン西田進一郎】米国務省のハーフ報道官代行は4月30日の記者会見で、安倍晋三首相の29日の米議会演説について、第二次世界大戦への「痛切な反省」を表明したことやアジアの国々の人たちに与えた苦しみに触れたことについて「注目している」と語り、前向きに評価していることをにじませた。

 ハーフ氏は、首相が演説で「思いは歴代首相と全く変わるものではない」と語ったことや、28日の日米首脳会談後の共同記者会見で従軍慰安婦問題に関する1993年の河野談話について「継承し見直す考えはない」と改めて述べたことについても「注目している」と話した。

 首相の議会演説についてオバマ政権は、ホワイトハウスのローズ大統領副補佐官が24日に「歴史問題について過去の談話や、地域でより良い協力関係を育くむ姿勢と一致する建設的な対応をするよう、安倍首相に促している」と述べるなど、歴史認識を巡る歴代内閣の立場や談話を踏襲するよう求める姿勢を示していた。

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