小渕氏元秘書:小渕家の「大番頭」と呼ばれた折田・前町長
毎日新聞 2015年04月28日 20時51分(最終更新 04月28日 20時55分)
◇東京地検特捜部が政治資金規正法違反の虚偽記載で在宅起訴
小渕優子前経済産業相(41)の関連政治団体を巡る政治資金規正法違反事件。東京地検特捜部は28日、いずれも元秘書で前群馬県中之条町長の折田謙一郎被告(66)と、資金管理団体「未来産業研究会」(未来研)の元会計責任者、加辺守喜被告(62)を同法違反(虚偽記載)で在宅起訴した。折田前町長は自動車の営業マンを経て、1974年に故恵三氏の地元秘書に転身。小渕家の「大番頭」と呼ばれ、「親分肌」の性格で人脈を築いた。2012年に中之条町長に就任し、昨年の問題発覚後に辞職したが、かつては県知事選で県議らを取りまとめたこともあったとされる。
関係者によると、恵三氏の時代は東京事務所が政治資金収支報告書を作成していたが、優子氏への代替わりで古参秘書が退職すると、地元事務所の折田前町長が作成の一部を担当するようになった。町長就任で秘書を辞めた後も、後援会の口座管理や政治資金収支報告書の作成を担当していたという。
小渕氏が若くして当選したことから、事務所では秘書の60歳定年制が導入された。地元事務所は若手中心となり、権限が前町長に集中したとの指摘もある。【山下俊輔】