2015年5月1日00時58分
ウクライナ東部で昨年7月、マレーシア航空機が撃墜された事件で、遺体の収容にあたってきたオランダの専門家チームは4月30日、オランダ・ハーグで会見を開き、収容作業を終えたと発表した。AFP通信などが報じた。遺体を運ぶ最後の飛行機が、2日にオランダに到着するという。
墜落で乗客・乗員298人全員が死亡。オランダの犠牲者が193人で最多だった。チームの責任者は会見で「人間の力でできる限りのことはやった」と話したが、今後、新たに遺体や残骸が見つかる可能性は排除しなかった。
オランダは墜落直後から、現地に専門家チームを派遣。遺体の収容や機体の残骸の収集作業を続けた。途中、戦闘が悪化して、作業が中断する事態にも見舞われた。遺体はアムステルダム近郊の軍施設で身元の特定が行われ、遺族に通知、返還されている。
一方、オランダの安全委員会は、機体の残骸で旅客機を復元するなどして、原因究明を続けている。AFP通信によると10月に調査報告書をまとめるという。
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