ミニマリストとケチとの違い

ミニマリストとケチとの違い

私はもともと、ミニマリストというのは、都市に暮らすアーミッシュのようなもんだと思っていました。

そのつもりで、前の記事も書きました。

だけどよくよく調べてみると、どうもそうではないらしいですね。私の認識不足の可能性があるので、少し反省しています。

私はてっきり、もっと哲学的な要素が含まれていると思っていました。ところがスティーブ・ジョブズの黒のタートルが、ミニマリストの象徴と言うような人がいるみたいで、ちょっとがっかりしています。

何にでも、器と中身というものがあります。もちろん、ダイエットにもです。このサイトで扱っているのは、ダイエットのうちの中身のほうです。

同じように、ミニマリストにも、器と中身がありそうな気がしているのですが、どうでしょうか?

ジョブズの黒のタートルなんて、私にはミニマリストを定義する上での、ただの器でしかありません。

器ばかりに目がいくと、本質が見えてこないので、迷ってしまいます。

そもそも、ミニマリストを知っている人が、私の周囲にはほとんどいません。だから教えてもらうわけにもいかず。

それでネットなどで情報を仕入れてみると、非常にダイエッターと似たところがあったので、興味を持ったというのがきっかけです。

更にネットで調べると、書いている人によって、その定義はまちまちでした。これぞミニマリストというイメージが、あまり湧いてこないんです。

そんなときに、友人とミニマリストについて少し、話をしました。

友人曰く。
「だからさ、ミニマリストなんて、ただのファッションでしかないのさ」

私はこれに反論します。
「そうじゃないだろ。ミニマリストの考え方は、Less is More、量より質っていうことなんじゃないの」

友人は不敵に笑いました。

「ネットで調べて、知ったかぶりの受け売りかい」

ハッキリ言いますが、図星です。

「じゃあ、聞くけどさ。ミニマリストと貧困の相違は? 持ちたくても持てない人っていうのは、ミニマリストに含まれるのかい」
友人が私に質問します。

「だから言ってるじゃないか。ミニマリストは質も量も選択できる人が、質を選択するっていうことなんだよ」
私の説明は、私自身にも訳が分かりません。

「じゃあさ、ミニマリストとケチとの違いはどうなってるんだ?」
友人はどこまでも、私を追いつめる気のようでした。

「ケチは節約のために金を使わないが、ミニマリストは質を得るためには、お金を使うんだよ」
私もこうなったら、引くに引けなくなっていました。

とにかく、ああ言えばこう言うの連続技です。

そのうち友人が、とんでもないことを言い出しました。

「要は、払えても払わない子供の給食費というのが、最少主義者の究極の姿じゃないのかい」

「違うでしょ。いくらなんでも――」
私は絶句しました。

そのあと友人が、私にとどめを刺します。
「そんなにミニマリストになりたければさ、ただ宣言すればいいだけのことなんだよね」
「どういうこと?」

「だからね、ファッションっていうのは、宣言した時から始まるんだよ。だから私はミニマリストだと言えば、もうその人は今日から正真正銘の、ミニマリストっていうわけさ」

友人はどこまでも小ばかにしたような態度で、私を諭します。

こうなったら友人の言葉を無視して、私は受け売りの宣伝文句を、またもや展開してやりました。
「アップルのサービスこそが、最少主義者にとっての究極の形なんだと思う」

言い切るのも気が引けたので、謙虚な言葉づかいで応戦しました。

ところが友人は、私の態度にも、一向に怯みません。

「がらんとしたオシャレな部屋に、アップルのコンピューターとかが、ポツンと置いてあれば、最高っていうんだな。結局、それが最少主義者っていうわけかい」

言われてみれば、私は実感として、何も感じ取ってないのかもしれません。ミニマリストとケチの違いでさえ、明確には答えられなかったのですから。

それでいて、ブログではミニマリストという言葉を、再三にわたって使用しています。底が浅いと言われても、何の反論もできないと言うのが正直なところでした。

でも友人の「払えても払わない子供の給食費というのが、最少主義者の究極の姿」っていうのは、いくらなんでも言い過ぎだと思います。

多少の皮肉を込めて、私は友人に対して、最後の反撃を試みました。

「たくさん持っている人は幸せには程遠いが、最少主義者はほんの少しの変化でも、幸福を味わうことができるんだ。それがミニマリストの、一番の意義だと思う。誰が何と言ってもね」

友人は横目で私を睨んで、ウインクしました。

「だからさっきから、私はミニマリストだと宣言しろって、何回も言ってるだろ。それで俺たちも、こんな不毛な会話から解放される。やっとおいしいビールが飲めるっていうもんさ」

仕方がないので、私はしがない居酒屋で、皮肉屋の友人を前にして、思い切って宣言してやりました。

「私はこれから、ミニマリストになります」

悔しいですね。はっきり言って、友人の思い通りです。

しかし友人の私への指摘は、どこまでも適格です。私にとってミニマリストは、今のところファッションでしかありません。

でもこれから調べ上げて、なおかつ掘り下げて、自分なりの定義を確立したいと思っています。

宣言した限りは、少しでも本物のミニマリストに近づけるように、頑張ります。

果たして、ミニマリストの正体がなんであるのか、今のところ私には想像すらもできませんが。

最後まで読んでくれて、ありがとうございます。

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