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ASEAN 中国の埋め立てに深刻な懸念4月28日 20時19分
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マレーシアで開かれていたASEAN=東南アジア諸国連合の首脳会議の議長声明が発表され、中国が南シナ海で複数の浅瀬を埋め立てている問題について「深刻な懸念」を表明し、領有権を巡る争いを防ぐための法的な拘束力をもつルールの策定を急ぐことになりました。
ASEANの首脳会議は、中国が南シナ海の南沙(スプラトリー)諸島で、複数の浅瀬を埋め立てている問題などについて議論し、28日議長声明が発表されました。声明では「南シナ海で埋め立てが行われていることに深刻な懸念を共有する。埋め立ては、南シナ海の平和や安定を損なうおそれがある」とし、こうした懸念を中国を含む各国に伝えるとしています。
そのうえで、南シナ海での領有権を巡る争いを防ぐため「法的な拘束力をもつルールを速やかにまとめるよう各国に促した」として、中国との協議を急ぐことになりました。
議長を務めたマレーシアのナジブ首相は、記者会見で「ASEAN諸国は、領有権の問題は平和的な手段で解決すべきとの意見で一致している」と述べました。
この問題を巡っては、フィリピンがASEANとして埋め立ての中止を中国に求めるよう提案していましたが、中国との関係を重視する国もあることから、議長声明では中国の動きに懸念を示しつつも、対話は続けるという外交的なバランスを取った形になりました。
そのうえで、南シナ海での領有権を巡る争いを防ぐため「法的な拘束力をもつルールを速やかにまとめるよう各国に促した」として、中国との協議を急ぐことになりました。
議長を務めたマレーシアのナジブ首相は、記者会見で「ASEAN諸国は、領有権の問題は平和的な手段で解決すべきとの意見で一致している」と述べました。
この問題を巡っては、フィリピンがASEANとして埋め立ての中止を中国に求めるよう提案していましたが、中国との関係を重視する国もあることから、議長声明では中国の動きに懸念を示しつつも、対話は続けるという外交的なバランスを取った形になりました。