安倍首相:ガイドライン改定巡り中国・北朝鮮を名指し
毎日新聞 2015年05月01日 00時20分(最終更新 05月01日 02時56分)
安倍晋三首相は30日放送の日本テレビの番組で、自衛隊と米軍の役割分担を規定する日米防衛協力の指針(ガイドライン)の改定について「アジア太平洋には北朝鮮の脅威がある。同時に中国による南シナ海、東シナ海の活動と軍備拡張もある。そうしたものにしっかりと対応していく新しいガイドラインをつくった」と述べ、中国や北朝鮮への対応のためと明言した。
防衛政策を説明するには、特定の国を名指しせず摩擦を回避するのが通例で、名指しするのは異例だ。
首相はこの後、「ガイドラインは特定の国を対象としたものではない」とも述べたが、「日本の領海や排他的経済水域に入ってくる船や公船がある。抑止力としての日米同盟であったことを忘れてはならない」と、念頭に中国があることを改めて示唆した。
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インタビューは30日未明(米国時間29日午後)に収録された。【小田中大】