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北朝鮮外交官が脱北者の証言遮る 一時騒然
5月1日 6時55分

北朝鮮外交官が脱北者の証言遮る 一時騒然
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国連本部で北朝鮮の人権状況を巡る討論会が開かれ、脱北者がみずからの体験を証言していたところ、突然北朝鮮の外交官がそれを遮って一方的に声明を読み上げ、会場は一時騒然となりました。
ニューヨークの国連本部で30日、北朝鮮の人権状況を巡ってアメリカと韓国の政府が主催する討論会が開かれ、北朝鮮から逃れた脱北者も参加しました。
このうち、食料不足で父親を亡くしたあと母親らとも生き別れて16歳のときに中国側に脱出したという24歳の男性は、「北朝鮮を独裁国家として見るだけでなく、窮状の中でも希望を失わずに生きている人々がいることを忘れないでほしい」と呼びかけました。
また、中国から北朝鮮に強制送還されて投獄された経験を持つという28歳の女性は、涙ながらに「苦しみ続けている北朝鮮の子どもたちに自由を与えてほしい」と訴えました。
こうした証言が行われていたなか、会場にいた北朝鮮代表部の外交官3人が突然、脱北者たちの証言を遮ってアメリカや韓国を非難する声明を一方的に読み上げました。
アメリカの国連大使の指示で北朝鮮の外交官たちのマイクは切られましたが、会場は一時騒然となりました。
このあと北朝鮮の外交官たちは罵声を浴びながら退出し、「くずのような連中を相手に話す価値もない」と脱北者たちへの敵意をあらわにしていました。
北朝鮮を巡っては、今月5日にもニューヨークで日本政府が主催する拉致問題のシンポジウムが開かれることになっています。

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