連合メーデー:「残業代ゼロ制度反対」宣言を採択

毎日新聞 2015年04月29日 23時55分(最終更新 04月30日 00時41分)

第86回メーデー中央大会でシュプレヒコールをあげる参加者たち=東京都渋谷区で2015年4月29日午前11時半、小出洋平撮影
第86回メーデー中央大会でシュプレヒコールをあげる参加者たち=東京都渋谷区で2015年4月29日午前11時半、小出洋平撮影

 連合の第86回メーデー中央大会が29日、東京・代々木公園で開かれ、主催者発表で4万人が参加した。労働時間規制から高収入で専門的な仕事をする人を除外するホワイトカラー・エグゼンプション(残業代ゼロ制度)を盛り込んだ労働基準法改正案に全国から反対の声を上げることなどを提起したメーデー宣言を採択。戦後70年の節目に合わせて平和運動を推進する方針が掲げられた。

 あいさつで古賀伸明会長は「職場から過労死をなくすことが重要な課題なのに、労働者保護ルールの改悪は理解できない」と政府の労働政策を批判した。来賓としてあいさつした塩崎恭久厚生労働相は反論せず、女性や若者の雇用への取り組みを紹介した。

 昨年の大会には安倍晋三首相を含め与野党10政党の代表者が参加したが、今年は民主党だけだった。

 全労連、全労協のナショナルセンターは5月1日に集会を開く。【東海林智】

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