Hatena::ブログ(Diary)

なまくら このページをアンテナに追加

2005■01■02■03■04■05■06■07■08■09■101112
2006010203040506070809101112
2007010203040506070809101112

2008010203040506070809101112
 

そらふね 2009年11月27日発売!
『アイマス』スピンアウト4コマ『ぷちます!』
 | 

2009-03-23

[] 伊藤計劃氏逝去 07:37  伊藤計劃氏逝去を含むブックマーク

予感はあったが…、本当に惜しい人を亡くしたものだ…。

肉体的な、精神的な、社会的な「死」と欠落した「生」をえがき、氏の持つエンタテイメント性を失わず、

そして世界をひっくり返すような話が書ける稀有な力で新たな日本SFの地平を拓ける方だったのに。

いまでも、女王陛下の所有物(007漫画)とメタルギア本の同人誌は宝物です。

今読んでも脳天しびれるわ。

このレベルの同人誌があるのか…と当時思った覚えがありましたね。

映画がとことん好きな氏にしか描けないメタルギア。もはやメタルギアの新作と同じほどに大好きでワクワクしてました。

メタルギア本編に影響与えてたよなーという部分も垣間見ましたし。

同人誌のころから、小島秀夫監督が注目していたのか、早い時期からお見舞いなどにもきて交流あったみたいですしね。

ポリスノーツ関連で寄稿したテキストとか今でも読みたいんですがねぇ…。

ついには、公式のメタルギアの小説にまで執筆することになりましたし。あの時は感動したなー。


小説家としてデビューして1年半と、彗星のように現れて、消えてしまった方ですが、

その惜しさたるや言葉にすることが出来ません。ホントに?嘘でしょ?嘘…。

いまだに氏の作品がもう読めないという事実を否定したいのですが、現実は非情なようです。


あなたの存在、視点、言葉、どれをとってもかけがえのないものでした。

ありがとうございました。


氏の流通していていまでも読める作品は(短編を除けば)、「虐殺器官」、「METAL GEAR SOLID GUNS OF THE PATRIOTS」、「ハーモニー」の三冊。

どれも素晴らしい作品です。是非ご一読を。


他、同人誌での氏の記録を残しておきましょう。ま、所有しているものだけですが。a-parkさんとかExcelさんなどに読んで欲しいなあ。

各書のコメントは徐々に追加。徐々に思い出しながらね…。

Mr.SeLf desTRucTiOn

1999年12月24日発行 B5・40ページ

伊藤計劃氏の初の個人誌。

そして、氏との出逢いの本でもある。


GET DOWN,MAKE LOVE -Mr.SeLf desTRucTiOn BoOk2-

発行日不明 B4・30ページ・コピー誌


GDML-2 Trailer Book

発行日不明 B4・20ページ・コピー誌


GET DOWN,MAKE LOVE 1

2000年12月29日発行 A4・58ページ

前出のコピー誌の内容をまとめたもの。


GET DOWN,MAKE LOVE 1

2003年2月23日発行 A4・76ページ

2000年に発行された同名の本に追補、再編集されたもの。


Solid State Survivor

2004年7月26日発行 A4・12ページ・フルカラー


A Funeral of FOX(Ver1.00)

2005年8月15日発行 CD-ROM

小説「フォックスの送葬」やイラスト、そしてフーコーの振り子(笑)の漫画収録。

伊藤氏ってけっこうシモいの話好きでしたなー。


国連ザンジバー活動

2005年12月29日発行 A4・34ページ


チルドレン オブ ウォー

2006年12月29日発行 A4・28ページ


■その他

元漫研

武蔵野美術大学漫研OBのアンソロジー。

伊藤氏は007漫画の「女王陛下の所有物(On Her Majesty Secret Property)」を収録。

a-parka-park 2009/03/24 00:42 私もついさっき訃報を知って愕然としているところです>伊藤計劃氏
「虐殺機関」「ハーモニー」と来て、これから先どんな作品を生み出されるのかとても楽しみにしていたところでこの報せは衝撃的すぎます。
まさか、あんな内容の「ハーモニー」が遺作になってしまうなんて。

メタルギア同人小説上がりの人だというのは多少聞いたことがありましたけど、実際に本を見るのは今回が初めてだったり。
表紙・装丁からしてセンスが素敵すぎて痺れそうです。これは読んでみたい……!!

なまくらなまくら 2009/03/26 02:21 「虐殺器官」「ハーモニー」の後にもう一作で三部作だと思っていたのですがね…。
死地において「ハーモニー」のような世界を描いていた、いや、だから書けたのかも知れないですね。
そう思うと複雑ですが、作品は世に残りますので。

ここにあるメタルギア同人誌は全て漫画で小説はCD-ROM収録のものなんですが、カッコいいんすよねえ。
コマひとつひとつのレイアウトからして、いい。GDMLの画像なんかは未だに壁紙にしたりしますからね。
夏コミなどで上京する際にはお持ちしますので、ご覧になってください。

一斗一斗 2009/07/10 19:17 初めまして。
『女王陛下の所有物』の初出を探していて辿り着きました。
末尾に「02年」としかなく、半ば諦めておりました。
貴重な情報をありがとうございました。

追記:
文中の「ポリスノーツ関連で寄稿してたテキスト」は、
ひょっとしてこれのことでしょうか?
http://www.konami.jp/gs/game/psonebooks/policenauts/column01.html

なまくらなまくら 2009/07/11 00:41 初めまして。
元漫研は正確には「元漫研 Vol.1 2003 武蔵野美術大学漫画研究会OG&OB本」という本です。
奥付では20030820との記述があり、著者と編集者(editor)として伊藤計劃氏の名前が入っています。
ちなみに「女王陛下の所有物」は20数名が参加者するこの本の中でトリをつとめています。
作中の2002と奥付の発行日との差が生じているのは、推測に過ぎませんが、原稿を集めるのに時間が掛かったためかと思われます。
もとは冬コミで出すつもりが半年ずれたのでしょうか。
当時はモノクロでの掲載だったので、PDFが配布された時はカラーで見るこどができ、驚いた憶えがありますね。


ポリスノーツの記事に関してお心遣い感謝いたします。
HIDECHANRADIOでの追悼記念時にカヴァできてはいたのですが、今読んでも素晴らしいですな。

 |