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福島第一原発1号機 15日から建屋カバー解体へ
5月1日 6時37分

東京電力は、福島第一原子力発電所1号機の廃炉に向けて、建屋に散乱しているがれきを撤去して核燃料を取り出すため、今月15日から建屋を覆うカバーの解体作業を始めることを決めました。
福島第一原発1号機は、放射性物質が飛び散らないように建屋全体がカバーで覆われていますが、建屋の上部には爆発で吹き飛んだがれきが散乱したままで、核燃料を取り出すうえでの支障となっています。
東京電力は建屋カバーの解体に向けて、去年、がれきに粉じんの飛散を防ぐ薬剤をまいたうえで一部を試験的に取り外していて、その際、放射性物質の飛散は確認されなかったとしています。
そのうえで、さまざまな設備などの準備が整ったとして、今月15日から本格的な解体作業を始めることを決めました。
今回の作業では、1週間程度かけて改めてがれきの上に粉じんの飛散を防ぐ薬剤をまいたあと、1年余りかけて段階的に解体を進める計画です。
その際、放射性物質を含むちりは平均で風速25メートルの風が吹いても飛び散ることはなく、仮に舞い上がったとしても水をまくことで飛散は抑えられるとしています。
1号機の建屋カバーは去年7月に解体する計画でしたが、おととし、3号機でがれきを撤去した際に放射性物質が飛散し、地元に不安が広がったことなどから大幅に延期されていました。

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