日歯連強制捜査:絶えぬ「抜け道献金」内部からも批判の声

毎日新聞 2015年04月30日 13時25分(最終更新 04月30日 14時45分)

日歯連からの寄付の流れ
日歯連からの寄付の流れ

 「政治とカネ」の問題を巡り、昨年から今年にかけて安倍内閣の閣僚などで政治資金収支報告書の虚偽記載などの疑惑が相次いで発覚し、昨年10月以降、閣僚3人が辞任した。

 経済産業相を昨年辞任した小渕氏については東京地検特捜部が今月28日、元秘書2人を同法違反(虚偽記載)で在宅起訴。支援者向けの「観劇会」の収入計約1億4400万円を、約2100万円と政治資金収支報告に過少に記載するなどした疑いがもたれている。

 小渕氏と一緒に法相を辞任した松島みどり氏は、選挙区内で有権者に「うちわ」を配ったとして公職選挙法違反(寄付行為)容疑で告発された(今年1月に不起訴処分)。

 一方、今年2月に農相を辞任した西川公也氏の場合、代表を務める政党支部が、国から7億円の補助金交付が決まった栃木県鹿沼市の木材加工会社から300万円の献金を受領し、補助金交付決定から1年間の献金を禁じた政治資金規正法違反の疑いが持たれた。【一條優太】

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