後藤さん遺骨返還:ISと交渉の弁護士、日本が入国拒否
毎日新聞 2015年04月30日 21時54分
新右翼団体「一水会」の木村三浩代表は30日、イスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)に殺害されたとみられるフリージャーナリスト、後藤健二さん(47)の遺骨の返還交渉をIS側と行っているとされるヨルダン在住のムーサ・アブドラ弁護士が、外務省に入国ビザの交付を拒否されたことを明らかにした。木村氏は「政府が遺骨を拾おうとの意思を持たないことが明白になった」と述べた。
木村氏は3月にヨルダンでISとの人脈を持つムーサ弁護士と会い、遺骨などの返還を依頼。ムーサ弁護士は4月中旬に来日し、交渉の進展状況を説明することになっていた。しかし、外務省が入国ビザを交付せず、理由も説明しなかったという。外務省外国人課は「個別事例についてはお答えできない」としている。【三木幸治】