中村靖三郎
2015年5月1日05時19分
第2次世界大戦後に旧ソ連に抑留されて亡くなった日本人について、厚生労働省は30日、延べ1万723人分の名簿を新たにウェブサイトで公開した。このうち延べ2130人分は今の北朝鮮や中国、樺太(現ロシア・サハリン)などで死亡した人だ。シベリア地域(モンゴル含む)以外の抑留死亡者の名簿が公表されるのは初めてとなる。
厚労省は今回、ロシアなどから入手した名簿形式の資料はすべて公開したと説明する。戦後70年を迎える遺族にとって、肉親の最期の状況を知る手がかりとなる可能性があるものだ。
旧ソ連は、旧満州(中国東北部)などから軍人を中心に多くの日本人をシベリアやモンゴルに連行し、強制労働させた。病気になった人は朝鮮半島や旧満州に設置した収容所などに再び移した。これらの地域では民間人も抑留された。
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