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 大阪府・市が出資する大阪市中央区の平和博物館「大阪国際平和センター」(ピースおおさか)が改装工事を終え、30日午後に再オープンした。公的施設では珍しかった戦時中の加害行為に関する写真やパネルを撤去。「大阪中心」を打ち出し、大阪大空襲の展示を大幅に増やしている。

 この日午前、記念式典が開かれ、松井一郎知事や村上龍一副市長、空襲の被害者ら約100人が出席。松井知事が「戦後70年を迎え、戦争の悲惨さを風化させないために改修した。二度と戦争をしないための象徴的施設になるよう願う」とあいさつした。

 館内は6ゾーンで構成。4ゾーンを大阪大空襲や大阪の戦後復興の展示に充てた。パネルや物品で当時の生活や空襲被害を説明。爆撃音や振動を体験できる防空壕(ごう)の模型のほか、原爆の投下訓練のために大阪市東住吉区に落とされた「模擬原爆」についての展示などもある。