中国の南シナ海埋め立て 米高官が非難

4月28日 9時43分

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アメリカ、ホワイトハウスの高官は、中国が南シナ海で進めている埋め立てについて「作業の速さと規模の大きさは非常に問題だ」と非難し、安倍総理大臣とオバマ大統領の首脳会談でも海洋進出を強める中国への対応が重要な議題の一つになるという認識を示しました。

ホワイトハウス国家安全保障会議のメデイロスアジア上級部長は２７日、首都ワシントンで記者会見しました。この中で、メデイロス上級部長は、中国が南シナ海の南沙（スプラトリー）諸島で進めている埋め立てについて、「中国が去年１年間に埋め立てた面積は、ほかのすべての関係国の過去１０年分を合わせたよりも大きく、その作業の速さと規模の大きさは非常に問題だ」と非難しました。
そのうえで、２８日にホワイトハウスで行われる安倍総理大臣とオバマ大統領の日米首脳会談でも、東シナ海や南シナ海で海洋進出を強める中国への対応が重要な議題の一つになるという認識を示しました。
また、中国がことし実施を予定している抗日戦争勝利７０年を記念した軍事パレードについて、メデイロス上級部長は「大規模な軍事パレードが果たして和解に向けたメッセージになるのか、あるいは癒やしや前向きな動きにつながるのか、われわれは疑問に思っている」と述べ、懸念を示しました。