2008年 10月 06日
[野洲高校サッカー部観戦記]高円宮杯R16対作陽高校@藤枝総合運動公園① |
SEXY vs ID は ID が制す。2008野洲の高円はベスト16で終了。お疲れさま!
[山 形 発 藤 枝 行]
前日の夜に夕方を出発。夕方にETC通勤割引(100キロ以内・5割引)、深夜に深夜割引(距離を問わず。3割~4割)で、現道の環状八号へ。深夜・早朝なのでスキスキ。さらに朝にETC通勤割引(100キロ以内・5割引)を使用する。仮眠とETC割引を上手く利用できた。そして空いている時間帯に、最難関の外環から東名を結ぶ環八(下道)を通ったので非常にスムーズ。東京の外環状道路は東側より西側が重要だろ。日本の大動脈・東名高速に接続しないと。でも車に乗るのはあまり好きじゃないな。とプランニング完璧のGJをこなしながら、やはりネムネムで藤枝総合運動公園へ。
[帰 っ て き た な @ 藤 枝 総 合 運 動 公 園]
2回目なので余裕がある。さて、前の試合、非常に楽しくてカッコいいパフォーマンスを魅せてくれた野洲イレブン。今日も元気だよね?試合会場に入る。今日は野洲の応援団(サッカー部の選手達)も到着。
[シ ミ ジ ミ 思 う こ と 。 ひ と つ め]
今日はいつもの横断幕に加えて、手作りっぽい応援の幕も
「WE WILL ROCK YOU」、つまり「世の中をあっと言わせてやるぜ!」
今年のスローガンは
「CHANGE THE WORLD」、つまり「世の中を変える!!」
なんとも壮大。
小なりといえども意気軒昂! 少年の客気愛すべし!
なわけです。僕としては。いつもの風景に帰ってきた興奮、安心でややテンション高めで試合開始を待つ。
[シ ミ ジ ミ 思 う こ と 。 ふ た つ め]
クィーンの「I WAS BORN TO LOVE YOU」が流れて選手達の登場。
[ス ロ ー ス タ ー ト]
高円杯も本選ともいえるラウンド16へ突入。高円宮杯初出場で予選リーグ1位突破は立派。今年の野洲は本当に「Make history !」(昨年のスローガン)続き。今年の野洲は「スロースターター」。先制点を取られることが多い。しかし、ハーフタイムを境に、まったくの別チームになることも多い。この試合もやはり「スロースターター」だった。前半、動きが重そう。市船戦のときは面白いように通ったグラウンダーのパスが通らない。野洲の各選手も動きが鈍い。遠征疲れだろうか。。。しかし作陽も同様のはず。高円杯の会場となる関東・東海地区へは、作陽高校のほうが遠い。
[岡 山 県 作 陽 高 校 サ ッ カ ー 部]
ネットによると、作陽サッカー部の8割が寮生。帰省日が2ヶ月に1回程度。それも1泊2日程度。夏休みも1週間も取れないらしい。しかも作陽高校は岡山県津山市にある。津山から最寄の新幹線停車駅の岡山までは鉄道で1時間強の時間がかかる。県外から来ている選手は大変だ。パンフによると姫路や淡路出身の選手もいる。移動だけで半日はかかってしまう。10代に、これほどハングリーな生活を送るのは大変なことだろう。17歳から一人暮らしをしていた僕には、よくわかる。大変なんだよなぁ。いくら「自分のやりたいコトのため」と言っても、そりゃー、家から通ってやるのが一番いいですよ。やはり。作陽は4バック。中盤の選手も時として最終ライン付近まで下がって守る。最終ラインは非常に統制がとれていて、定規で線でも引いたようにしっかり4人が揃っている。野洲は強烈な個性の選手を束ね上げたチーム。遠めに見ても、表面はデコボコしている。選手が変わればチーム全体のシルエットが変わる。対する作陽は「機械仕掛けのフットボール」。選手が変わってもチーム全体のパフォーマンスが落ちない。非常に完成度の高いチーム。うーん、
「SEXYFOOTBALL」VS「IDサッカー」
[我 武 者 羅 3 0 番 @ 福 原 拓 己 選 手]
後半に入ると30番@福原拓己選手を投入。4バックを3バックに変更して攻撃に出る。やはり30番@福原拓己選手は、流れを変えることのできる選手。彼のひたむきさが野洲イレブンに伝染したように思える。
地元静岡のサッカー指導者の方が書いたブログより抜粋
リンク★神様見てるよ~「あのSexyをもう一度!」★
ちなみにこの30番の選手。野洲に似合わないゴリゴリ系のルックスながら、プレーは繊細。アドリブ満載でプレーは野洲っぽい。でも何より輝いてたのは、圧倒的な運動量!最終ラインでスライディングしたかと思えば、最前線でフィニッシュに絡む。30番のその魂が前半になかった野洲のSexyfootballに火をつけた!
という按配。「30番のその魂が前半になかった野洲のSexyfootballに火をつけた!」というくだりには激しく同意。まさに我武者羅。フォーメーション変更より、30@福原拓己選手の「魂」が野洲を変えたように思える。うん、きっとそうだ。昨年の選手権でも活躍した福原選手。長い戦線離脱の間に溜め込んだスピリットをぶつけてほしい、そう願う。30番@福原拓己選手の魂が通じた!! 30番@福原拓己選手からのヒールパスを受けた11番@松永俊吾選手が右サイドの7番@藤野友貴選手へ。7番@藤野友貴選手はドリブルの後、センタリングをゴール前の10番@坂本一輝選手へ。これを頭で合わせて、
Gooooooooal!!
まさに野洲のフットボール!素早い判断、流れるようなパスの連携。そして10番@坂本一輝選手のゴールへの嗅覚。高円宮杯の黄金パターン。観客席がどよめき沸く。同点だ! ここから一気加勢に畳み込んでほしい。しかし決まらない。加速度が高く、5歩以内と限れば最高のスピードを持つ7番@藤野友貴選手のドリも、タッチの回数を少なくして相手を置き去りにする9番@上田大輔選手の「6速ギアの高速ドリ」も、なかなか決定機を作ることができない。それでも前半よりはかなり野洲が優勢。途中、スピードのある14番@梅村崇選手を投入。さらなる攻撃を試みる。しかし時間切れ。試合は延長へ。
[延 長 戦]
延長に入れば野洲有利! わけのわからない自信を持ちつつ観戦。延長前半、野洲が攻撃する。しかしフィニッシュには至らない。延長後半、ゴール前のパス交換からディフェンス、GKを交わされてゴールにボールを「流し込まれて」すまう。ああああ。まだ時間はある! さらに攻める野洲。しかし、試合終了のホイッスル。ああ、野洲の高円宮杯が終わった。。。
[さ ら に 抜 粋]
負けてしまった。なんともいえない。いいたいことはあるけど、上手く表現できない。だから人の力をかりたい。再び抜粋。
リンク★神様見てるよ~「あのSexyをもう一度!」★
負けてしまった野洲、後半から生まれ変わった姿はまさにSexyfootball!
自分達のこだわり、スタイルを貫き、見ている者を引き付けるアドリブ満載の本当のエンターテイメント!それでいて最後まで諦めない強い気持ちも持っている。高校サッカーらしくないその独特のスタイルと高校生らしい熱い気持ちを持った素晴らしいチームでした。
激しく同意!!
[む す び]
プリンスを含め、長い野洲の「高円宮杯への道」が終わった。一昨年、プリンス出場を決めAリーグへの昇格。今年は高円宮杯進出。予選リーグ1位通過。確実に野洲の歴史を作っている。いままでにない高みに上ってくれた。野洲を通じてサッカー観戦を始めた僕としては「連れてきてもらった」。そんな感慨をもった。正直言えば、実家に帰ること自体がおっくうだった。
「藤枝→滋賀→西が丘→滋賀→藤枝」
のコースを
「藤枝→東京泊→西が丘→山形→藤枝」
と変更すれば、費用的には僅かな追加で、実家への義理は果たせることが判明。強い対戦相手との野洲の試合を3試合も観られて、実家への義理も果たせた。実家帰ったこと自体もよかった。ただきっかけがなかった。私事に絡めて恐縮だが、感謝したい。静岡で野洲の選手達をみて、「ああ、いつもの場所に帰ってきたな」と思った。いわば上京した地方の人がジャイアンツを応援することで東京人としてのアイデンティティを得るように、野洲を応援することは、僕の滋賀人としての存在証明の一部でもある。フットボール自体が魅力的であることに加えてだ。野洲イレブンは東京でも静岡でも、常に野洲イレブンだった。そして、そんな野洲の選手達、フットボールを本当にミンナ楽しんでいた。東京でも静岡でも。滋賀県立野洲高校サッカー部がゴールに、立ち上がり手を叩いて喜ぶ静岡のおじさん。ノールックパス、多彩なフェイントなど相手をだます「魅せるフットボール」の連続に身を仰けぞらせて感心する、東京のおじさん。野洲がビハインドを追った延長戦で祈るように手を組んで魅入る静岡の女子高生たち。住んでいる場所も、年齢も、性別も違うけど、みんな野洲のフットボールを楽しんでいた。おこがましいことを言わせていただけるなら、野洲イレブンに言いたい、
「胸を張ってほしい。最高にかっこええフットボールでした」と。
そして観戦していた静岡や東京の人たちにひそかに言いたい。
「僕は、この選手達のフットボールを2年前、彼らが一年生の頃からずーっと観ているんですよ。僕は毎週末みたいに、こんなかっこええフットボールを観ているんですよ。いいでしょ。」
そして、
「あと何試合か、この選手達の魅力的なフットボールを観る機会があります。ええ、当然、全部観るつもりですよ。」
本当にありがとう。
野洲イレブン!!
さぁ、胸をはって、がんばっていきましょー。
湖国の星 湖国の誇り 湖国の希望 滋賀県立野洲高FC
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by sazanami226 | 2008-10-06 00:13 | 野洲高サッカー部