04月30日 12時49分
大阪市にある平和資料館、「ピースおおさか」が大阪空襲を中心にした展示内容に切り替え、30日再オープンの記念式典が開かれました。
大阪・中央区の「ピースおおさか」で開かれた式典には、大阪府の松井知事など約170人が出席し、大阪空襲の犠牲者を追悼する場、「刻の庭」で献花をしました。
新たな展示は、地元・大阪の平和を子どもの視線で考えてもらうことが狙いで、当時の大阪のまちの模型に、空襲の映像を映し出して被害の状況をわかりやすく伝えたり、再現された「防空壕」で、空襲を疑似体験したりできます。
松井知事は、「子どもたちや海外の人にも訪れてもらい、戦争は犠牲しか生み出さないものだと感じてもらいたい」と話していました。
ピースおおさかをめぐっては、展示内容が「自虐的で偏っている」などといった批判が寄せられたことから、去年9月から展示内容を切り替える工事が進められていました。
これに反対する市民団体が抗議活動を行いました。
「『ピースおおさかの危機』を考える連絡会」の事務局の竹本昇さんは「元々のピースおおさかの設置理念にはアジアや植民地の人々にも多大な危害を与えたことを忘れてはいけないと書いてある。展示内容の切り替えに対し抗議の意思を伝えたい」と話していました。
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