広州=延与光貞
2015年4月13日20時43分
中国からの買い物客が増えすぎ、香港の住民の間で反発が強まっている問題で、中国側が13日、抑制策を始めた。国営新華社通信が伝えた。隣接する深圳市の住民に認められていた、1度の申請で年に何度でも往復できる制度を週1回までに改めた。大量の商品を持って頻繁に往復する「運び屋」を規制する狙いだ。
2003年に個人旅行が解禁された後、中国から香港への訪問客は増え続けており、昨年は香港の人口の6倍以上にあたる約4724万人に達した。今回の抑制策で減るのは約1割の年間約460万人と見込まれ、香港市民の不満解消につながるかは不透明だ。
中国に近い香港北部の街では、粉ミルクや紙おむつなどの日用品が買い占められたり、買い物客があふれて道路が塞がれたりする状態が続き、今年2月以降、抗議デモが続いていた。(広州=延与光貞)
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