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【千葉】

「戦争法制」に待った 憲法記念日に合わせ各地で集い

 「戦争をする国」への法制づくりに待った! ことし戦後七十年となる五月三日の憲法記念日に合わせ、県内各地で憲法の集いが相次いで開かれる。安倍政権が来月中旬に安全保障関連法案の国会提出を目指すなか、憲法九条が守り抜いてきた日本の平和主義の危機を訴える内容となっている。 (野呂法夫)

 【2日】

 市川市男女共同参画センターで午後一時半から、自衛隊のイラク派遣など、小泉政権の官邸安全保障戦略に携わった元内閣官房副長官補の柳沢協二氏が講演する。「『戦争準備に向かう』安倍政権の罠(わな)」と題して、新しい安全保障法制が目指す自衛隊の海外での武力行使の問題点や危険性を参加者とともに考える。「戦争はいやだ!市川市民の会」の主催。

 菊池嘉久代表(72)は「新たな『戦前』に直面しているとされる今の情勢分析に学びたい」と話す。資料代五百円。問い合わせは菊池さん=電090(6948)8998=へ。

     ◇

 千葉市文化センターでも午後二時から、講演会「憲法『改正』の今」がある。元日弁連事務総長の海渡(かいど)雄一弁護士が「安倍政権の『戦争ができる体制づくり』を許さない」をテーマに、政府の改憲に向けた動きなどについて語る。

 主催の「憲法とくらしを考える会」は二〇〇八年の設立以来、学習会や講演会を二十五回重ねてきた。

 矢野忠昭代表(69)は「来夏の参院選も自民党が大勝し、国民投票となれば、総投票数の過半数で改憲がなされてしまう。国民の多くの思いとは正反対の動きになりかねず、今、何をすべきかを考えたい」と話す。参加費千円(高校生以下無料)。問い合わせは矢野さん=電043(243)5152=へ。

     ◇

 佐倉市立中央公民館では、「憲法の話をしよう 自分たちの未来を考え語り合い描く」と題した「主権者意識醸成プロジェクト」が開かれる。日本青年会議所(JC)関東地区千葉ブロック協議会が企画した。

 パネリストは護憲派の伊藤真弁護士と、改憲派の岩田温(あつし)拓殖大日本文化研究所客員研究員。「憲法とは?」「集団的自衛権について」「未来の為に自分たちは何をすべきか」の三つの論点について見解を聞き、討議する。午後五時に開会。定員先着四百人。無料。問い合わせは同協議会の竹内さん=電090(5434)2938=へ。

 【3日】

 松戸市民会館で午後一時から、「松戸憲法記念日の集い」がある。ことしで十三回目。「ひろげよう!憲法9条 不戦の誓い」を主題に、渡辺治一橋大名誉教授が講演する。質疑応答で戦争や平和、人権問題などを話し合いながら、憲法を守り、生かすことを学ぶ。日本芸能「和力(わりき)」がしの笛や津軽三味線、和太鼓などを演奏する。定員千二百人。参加費十九歳以上五百円(十八歳以下無料)。問い合わせは実行委の今井さん=電047(344)9454=へ。

     ◇

 千葉県憲法会議(代表幹事・高橋勲弁護士)は十一月に結成から五十年を迎える。ことしの集いは千葉市文化センターで開催し、憲法学が専門の清水雅彦日本体育大教授が「戦後70年とこの国の進路−国民は戦争もテロも許さない」と題して話す。千葉合唱団が「平和の想(おも)いを広げよう」と数々の歌を披露する。午後二時に開演。参加費五百円。問い合わせは同会議=電043(225)4567=へ。

 

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