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ネパール大地震 国際社会の支援本格化4月27日 22時53分
25日、大地震が発生したネパールでは、エベレスト周辺で地震による雪崩に巻き込まれた日本人男性1人を含む3800人以上の死亡が確認され、多くの被災者が厳しい避難生活を強いられるなか、国際社会による支援が本格化しています。
日本時間25日午後、ネパール中部で発生したマグニチュード7.8の大地震で、ネパールでは多くの住宅などが倒壊し、現地の警察によりますと、これまでに3815人の死亡が確認され、7000人以上がけがをしました。
この地震で、外国人を含む多くの登山者が訪れていたエベレスト周辺で雪崩が起き、現地の日本大使館によりますと、いずれも50代の日本人の男女2人がベースキャンプの近くで雪崩に巻き込まれ、男性が死亡し、女性がけがをしました。また、被害は周辺国にも広がっていて、インドで72人、中国のチベット自治区で20人、バングラデシュで2人が死亡しています。
ネパールの首都カトマンズでは、倒壊した建物の中に閉じ込められている人たちの救助活動が続く一方、多くの被災者は余震をおそれて広場などに集まり、屋外に張った簡易テントの中で過ごすなど、厳しい避難生活を強いられています。また、山岳地帯でも地震で地すべりなどが起き、山あいの集落にある住宅の多くが倒壊したり、土砂にのみ込まれたりするなど、壊滅的な被害が出ています。
さらに、ネパールの山岳協会などによりますと、エベレスト周辺では、雪崩で標高の高い地点にあるキャンプをつなぐルートが寸断され、100人以上の登山者が下山できない状態が続いているということです。
ネパールには、インドや中国、アメリカなど各国が救助隊を派遣したり、食料や毛布などの物資を送ったりするなど、国際社会による支援が本格化しています。一方、日本の国際緊急援助隊は、27日午後現地入りする予定でしたが、現地の空港が混み合い、着陸の許可が下りなかったため、インドのコルカタに引き返し、28日に改めてカトマンズに向かうことにしています。
この地震で、外国人を含む多くの登山者が訪れていたエベレスト周辺で雪崩が起き、現地の日本大使館によりますと、いずれも50代の日本人の男女2人がベースキャンプの近くで雪崩に巻き込まれ、男性が死亡し、女性がけがをしました。また、被害は周辺国にも広がっていて、インドで72人、中国のチベット自治区で20人、バングラデシュで2人が死亡しています。
ネパールの首都カトマンズでは、倒壊した建物の中に閉じ込められている人たちの救助活動が続く一方、多くの被災者は余震をおそれて広場などに集まり、屋外に張った簡易テントの中で過ごすなど、厳しい避難生活を強いられています。また、山岳地帯でも地震で地すべりなどが起き、山あいの集落にある住宅の多くが倒壊したり、土砂にのみ込まれたりするなど、壊滅的な被害が出ています。
さらに、ネパールの山岳協会などによりますと、エベレスト周辺では、雪崩で標高の高い地点にあるキャンプをつなぐルートが寸断され、100人以上の登山者が下山できない状態が続いているということです。
ネパールには、インドや中国、アメリカなど各国が救助隊を派遣したり、食料や毛布などの物資を送ったりするなど、国際社会による支援が本格化しています。一方、日本の国際緊急援助隊は、27日午後現地入りする予定でしたが、現地の空港が混み合い、着陸の許可が下りなかったため、インドのコルカタに引き返し、28日に改めてカトマンズに向かうことにしています。
都市部以外でも壊滅的被害
ネパールの国営テレビは、山岳地帯の被災地を空から撮影した映像を放送し、地震により都市部以外でも壊滅的な被害が出ている様子を伝えています。
映像は26日撮影され、地震によって地滑りなどが起き、山あいの集落にある住宅の多くが倒壊したり、土砂にのみ込まれたりして、一帯ががれきの山となっているのが確認できます。
また、倒壊した住宅から白い煙が上がっている場所もあり、地震によって火災も起きていた可能性があることが分かります。
これまで首都カトマンズの被害は伝えられていましたが、映像からは、都市部から離れた郊外でも大きな被害が出ていることがうかがえます。
映像は26日撮影され、地震によって地滑りなどが起き、山あいの集落にある住宅の多くが倒壊したり、土砂にのみ込まれたりして、一帯ががれきの山となっているのが確認できます。
また、倒壊した住宅から白い煙が上がっている場所もあり、地震によって火災も起きていた可能性があることが分かります。
これまで首都カトマンズの被害は伝えられていましたが、映像からは、都市部から離れた郊外でも大きな被害が出ていることがうかがえます。
けがの女性の夫「妻はめげない」
エベレスト登山のためネパールを訪れていた、札幌市清田区の小幡友子さん(50)の自宅には26日の夕方、外務省から「小幡さんが足を骨折して病院に運ばれた」と連絡があったということです。
27日自宅の前で取材に応じた小幡さんの夫の富美さんは「骨折程度のけがと聞いてほっとしました。登山にけがはつきものですし、治るものだと思いますのでそれほど心配していません」と話しました。
ただ、地震のあと本人とは直接話ができていないということで、富美さんは「今後、妻と連絡をとって、必要に応じて迎えに行きたい。妻は、これくらいのことでめげる性格ではないので、けがが治ったらまたエベレスト登頂に挑戦すると言うかもしれません」と話していました。
小幡さんの登山歴は9年ほどで、エベレスト登頂を目指して北海道や海外の山でトレーニングを続けてきたということです。
先月、1人で日本を出発し、現地のシェルパとともに来月中旬の登頂を目指す計画だったということで、富美さんのもとには、25日の地震発生の前に、「体調もよく順調です」というメールが届いていました。
27日自宅の前で取材に応じた小幡さんの夫の富美さんは「骨折程度のけがと聞いてほっとしました。登山にけがはつきものですし、治るものだと思いますのでそれほど心配していません」と話しました。
ただ、地震のあと本人とは直接話ができていないということで、富美さんは「今後、妻と連絡をとって、必要に応じて迎えに行きたい。妻は、これくらいのことでめげる性格ではないので、けがが治ったらまたエベレスト登頂に挑戦すると言うかもしれません」と話していました。
小幡さんの登山歴は9年ほどで、エベレスト登頂を目指して北海道や海外の山でトレーニングを続けてきたということです。
先月、1人で日本を出発し、現地のシェルパとともに来月中旬の登頂を目指す計画だったということで、富美さんのもとには、25日の地震発生の前に、「体調もよく順調です」というメールが届いていました。