ガイアの夜明け【ホンダ“空”への挑戦!〜独占取材!ジェット機開発の裏側】 2015.04.28


「GAIA」…それは息づく大きな生命体。
混沌の時代にも希望を見いだし再生を果たして未来へ向かう。
そこにきっと夜明けがやってくる。
今日はこちら羽田空港でホンダが開発したジェット機が日本で初お披露目となりました。
それが先ほど終わったところです。
これですね。
うわぁやっぱりかっこいいですね。
赤はホンダのイメージカラーでしょうか。
迫力あるね。
はじめまして。
はじめまして。
よろしくお願いします。
今日はおめでとうございますっていう感じですね。
そうですね。
ありがとうございます。
こちらの開発をされたということですけれども…。
藤野さんは開発はずっとアメリカでやられてたんですか?そしてこのジェット機がいちばん今までにない新しい試みをしたというのがこちらの…。
そうですね。
もしくはジャンボジェットだったりすると下に付いてますよね。
すごいなそれ。
室内を見せてもらっていいですか?いいですね。
通常のビジネスジェットですと背の大きい方が乗るとどうしても足が重なるんです。
このホンダジェットですとまっすぐ座っていただいても足がまったく重ならないと。
これで空飛ぶ気分ってどんなんですかね。
うわぁよさそうだな。
トイレはどうなってるんですか?このくらいのジェット機は普通はないことが多いんですか?これはハードなドアなんですけど…。
ホントだ。
完璧な個室ですね。
これからついに販売ですけどもアメリカの市場についてどうお考えですか?楽しみですね。
ありがとうございます。
『ガイアの夜明け』今回はホンダのジェット機開発。
ここまでくるまでにどんなことがあったのか。
その知られざる裏側を独占取材しました。
本田宗一郎が抱いた空への夢。
ホンダイズムを受け継ぐものたちの新たな挑戦。
地方の町工場は生き残りをかけ航空機部品作りに未来を託した。
2兆6,000億円といわれるビジネスジェットの巨大市場。
立ちはだかるライバルたちとどう戦うのか。
今を遡ること半年前…。
そこにホンダに施設があります。
会社があるのは空港のすぐ隣。
ホンダジェットがいつでもテスト飛行できるようになっています。
本社の工場でホンダジェットは作られていました。
生産ラインにはすでに複数の機体が。
大勢の人たちが組み立て作業に当たっています。
こちらではアルミ合金でできた長さおよそ12mの翼を組み上げている最中。
こちらはエンジンの取り付け作業。
多くの航空機メーカーではエンジンは外注ですがホンダは自社で開発していました。
機内の操縦席では最新鋭の表示モニターを取り付けていました。
先ほど江口さんを案内してくれた頻繁に現場を見て回ります。
従業員に気さくに話しかけます。
最初は自動車の開発を担当していましたが入社3年目に転機が訪れます。
ホンダが飛行機の開発を始めたのは創業者本田宗一郎さんの悲願だったからです。
大正時代の初め小学2年生だった宗一郎少年は自宅から20km離れたところで開かれた航空ショーを見に行きました。
そのとき以来いつか自分で作った飛行機を飛ばしてみたいというのが宗一郎さんの夢になりました。
それと同時に藤野さんは航空機作りを命じられたのです。
長年妻と3人の子供とともにアメリカ暮らしです。
同時に社長に就任しました。
そして4年後のホンダが狙うのはその小型機市場。
どうすれば未だかつてないジェット機を作れるのか?ホンダらしいビジネスジェットとは?藤野さんは試行錯誤を続けてきました。
そして1997年のある日寝ているときにひらめいたのがこれでした。
それは翼の上のこの位置にエンジンを付けるという常識外れのアイデアでした。
ビジネスジェットの場合エンジンはほとんどが胴体に付いています。
一方ホンダジェットは翼の上という独特の形。
長年藤野さんのもとで働く部下は…。
これは翼にエンジンがない場合。
波のように見えるのは衝撃波と呼ばれる空気の抵抗です。
速度を上げて飛ぶと急激に大きくなります。
一方こちらは翼の最適な位置にエンジンがある場合。
ホンダの実験では翼に何もないときより空気抵抗はむしろ5%ほど小さくなったというのです。
実際の飛行でも主翼の上にエンジンを置くことで同クラスのライバル機より…。
主翼の上にエンジンを置くというアイデアは航空業界で権威のある賞をいくつも受賞。
特許も取得しました。
開発は最終段階に。
パイロットによるテスト飛行が繰り返されていました。
ときに藤野さん自らテストフライトに同乗することも。
旋回性能も安定しています。
藤野さん連日遅くまで働いています。
ふと疲れたときに見上げるものがありました。
こうしてホンダイズムを思い返して自分を奮い立たせているといいます。
全米屈指の観光都市です。
エアクラフト社のあるノースカロライナ州からおよそ1,000kmの場所にホンダジェットのお披露目にやってきました。
Thankyou.Thankyou.Niceflight.世界最大のビジネス航空機の展示会がこの地で開かれるからです。
準備中の会場に入るとそこにはたくさんの飛行機が。
こちらは日本でもよく知られているセスナ社のビジネスジェット。
そのセスナ社のコーナーにホンダジェットのライバルとなる機体が止まっていました。
藤野さんすかさずチェックします。
このタイプ…。
こうしたライバル機を相手にホンダジェットをどうアピールし売り上げを伸ばしていくのか。
藤野さんには経営者としての手腕も問われています。
そしてこちらが7人乗り…。
藤野さん準備中の会場を最終チェックしていきます。
するとなぜかいったん会場の外へ出ました。
客が入ってくる目線で再確認します。
照明の角度や明るさを指示しました。
細部にいたるまで手を抜きません。
展示会場にビジネスジェットを自ら操縦してやってきた人がいました。
この人ジェット機を持つ利点を話してくれました。
広いアメリカ国内を飛び回って仕事するために多くの企業のオーナーが所有しています。
一方日本にもビジネスジェットを使える空港があります。
例えば静岡空港。
去年の夏から利用できるようになりましたが閑散としています。
日本にビジネスジェットはまだ62機しかないのです。
展示会がスタートしました。
航空関係者や実際に買いたいと思っている人たちが世界中からやってきています。
ここは旅客機で有名なビジネスジェットも作っています。
そしてこちらはホンダジェットのライバルとなるさすが小型機の老舗。
大勢の客が詰めかけていました。
一方ホンダジェットのブース。
果たしてその評価は?去年10月ホンダジェットで降り立ったのは開発者であり世界最大のビジネス航空機の展示会に参加するためにやってきました。
こちらが人だかりができていました。
操縦席を夢中になって見る客も。
藤野さん自ら積極的に客に話しかけホンダジェットの魅力をアピールします。
再びこの日ホンダジェットに興味があるという客が試乗しにやってきていました。
地元企業の幹部だという人物を早速機内へ案内します。
そしてすぐさま飛び立つようです。
およそ1時間後。
試乗を終えどんな感想を持ったのでしょうか?藤野さん今度はホンダエアクラフトからおよそ1,200km離れた場所にやってきました。
ここは藤野さんはここにホンダジェットの販売代理店を作ろうとしていたのです。
この日はショールーム作りの具体的な打ち合わせ。
こうした活動が実り…。
今後はヨーロッパ各国へも販路を広げていこうとしています。
一方…。
日本の町工場もホンダジェットに未来を託そうとしていました。
私たちが使う家電や自動車。
これらの製品は多くの部品から出来ています。
例えばテレビのようなデジタル家電の場合…。
一方これが自動車になると部品の数は一気に増えます。
これらの部品は1つの会社で作っているのではなくさまざまな部品工場で作られています。
つまり部品の数が増えれば増えるほどその製品に携わる企業も増えていくというわけです。
では航空機の場合部品がどれぐらい使われているのか想像がつきますか?ホンダジェットのような例えばこちらの車輪の部分の一脚だけでも…。
このようにたくさんの部品を使う航空機はとても裾野の広い産業です。
しかし日本の部品メーカーは航空機業界にあまり参入できていないといいます。
そんななかホンダジェットに夢を乗せ羽ばたこうとしている日本の町工場がありました。
この町に本社を置く精密機器メーカーその一角にホンダジェットの写真が飾られていました。
機体のいちばん下のここが脚と呼ばれる部分。
今ホンダジェットの量産開始に合わせ急ピッチで作業を進めています。
実は田岡さんここへきてある悩みがありました。
こちらはある航空機部品。
海外メーカーが自社で検査して納品してきたものです。
しかし加工が粗く実際には使えませんでした。
田岡さん品質の安定を求めて日本の町工場に注目していたのです。
田岡さんこの日関係者たちに集まってもらいました。
(ノック)こんにちは。
(一同)こんにちは。
お世話になります。
集まったのは町工場4社の経営者たち。
住友精密の呼びかけで彼らは航空機部品を作るジャパンエアロネットワークという新会社を設立したのです。
田岡さんはそこへホンダジェットの部品の製造を依頼しようと考えたのです。
この人は石川県でメッキ会社を経営する私も見たことはないんですけど。
霊峰白山を仰ぎ見るこの町にジャパンエアロネットワークを構成する工場の1つ浅下鍍金があります。
老舗企業です。
赤茶けた色の鉄製の部品が液体につけられていきます。
しばらくたって引き上げると赤茶けた色が銀色に変化していました。
これがメッキ処理です。
全国のメッキ関連の事業所もメーカーの海外進出や景気の後退などのためこの30年間で半減しています。
だからこそなんとしても新規分野の航空機部品は成功させたいと思っていました。
浅下さん従業員を集めました。
(一同)ご安全に。
いよいよホンダジェットの作業が開始されます。
一緒に頑張りましょう。
(一同)はい。
この人はこの道四十数年航空機部品のメッキのプロ。
浅下さんたちを指導にきてくれているのです。
色が違うところがメッキがついているところとついていないところの境目です。
メッキの境界線が多少曖昧でも許されます。
一方航空機部品の場合飛行機の安全のために厳しい品質基準が要求されます。
メッキを塗る部分と塗らない部分はくっきりと分けなければならないのです。
作業場へホンダジェットの部品が持ち込まれました。
穴の開いた円筒形のステンレス製品です。
この部品ホンダジェットの脚の部分に使われています。
パーツ同士をつなぎ合わせる重要なピン。
万が一不具合があれば事故につながる恐れがあります。
この部品穴のふちにはメッキを塗ってはいけないと決められています。
早速下準備を始めます。
まずは鉛のテープを部品の穴の上に貼ります。
そして穴の形に沿ってカッターナイフでくりぬき穴のふちだけメッキがつかないように隠していきます。
細かい仕事に従業員も悪戦苦闘。
池口さんは削り方のコツを指導します。
果たしてうまくいくのか?午後8時前。
仕事を終えて浅下さんが会社を出ました。
向かった先は…。
意外なところだったのです。
ハウアーユー。
アイムファイン。
グッド!ホンダジェットの部品作りに挑戦している浅下鍍金の浅下社長。
仕事を終えたその足である場所へと向かっていました。
(笑い声)英会話のレッスン。
浅下さん今英語を猛勉強中なのです。
実は作業の手順説明はすべて英語。
従業員に作業を指示するためにも浅下さんは英語を勉強する必要があったのです。
わからない言葉があればそのつど辞書で単語を確認。
地道な作業が続きます。
「barehands」とは裸の手。
つまり素手という意味でした。
浅下さん航空機部品に会社の未来を賭けています。
翌日。
あのメッキが仕上がりました。
問題なくできているか検査です。
どうやらうまくいったようです。
穴のくぼんでいる部分そこだけかすかに色が違います。
注文のとおりここだけメッキされていません。
いらっしゃいました。
おはようございます。
おはようございます。
そこへ住友精密の田岡さんが訪ねてきました。
初めての量産品。
田岡さんも仕上がりが気になっていたのです。
早速メッキした部品を見てもらいます。
次の工程が楽になりますね。
浅下さんホッとひと安心。
そのあと近所にあるジャパンエアロネットワークのメンバーの町工場へ向かいました。
ここで部品を仕上げていきます。
この会社は金属の磨きにかけては高い技術を持っています。
そして最後の検査。
拡大鏡で細部を見たり…。
竹ひごで表面をこすり目には見えないほどの小さな引っかかりがないかを検査し問題なければ合格です。
これが完成品。
きれいに磨かれ穴のふち以外はきっちりとメッキされています。
浅下さん会社の隣に航空機部品専用の工場を新しく建てていました。
ホンダジェットの今後の量産に応えていくためです。
最新鋭の検査機器も導入。
将来の夢へ準備万端です。
浅下さん未来へ向けてホンダジェットとともに大きな一歩を踏み出しました。
大勢の人たちが何かを待っていました。
空のかなたに見えたのはホンダジェット。
日本の人たちに初お披露目です。
続々と人がやってきました。
ここで何かを待ちます。
ホンダジェットです。
鳥みたいだね。
すごいな。
この日開発者の藤野さん。
日本の人にもホンダジェットを見てもらいたいとアメリカから飛ばしてきたのです。
近くで見てもらいます。
この日は地元の小学生などおよそ800人がホンダジェットをひと目見ようとやってきました。
記念写真を撮る人も。
藤野さんも満面の笑み。
30年間やってきた甲斐がありました。
子供たちからは質問攻め。
こうした中から未来のエンジニアが生まれるかもしれません。
本田宗一郎さんが子供の頃に憧れ藤野さんが実現した空への夢。
まもなくアメリカのお客さんにホンダジェットが届けられる予定です。
次の夢はホンダジェットが日本の空そして世界中の空を駆け巡ることです。
ホンダの創業者本田宗一郎さんの悲願とも言えるジェット機開発。
それが現実のものとなりました。
そこには今までにないものをつくるというホンダイズムが今なお根づいているようです。
一方そのジェット機開発に夢を託して新たなる挑戦をする日本の町工場も出てきています。
今回のジェット機開発はホンダそして日本の物づくりにどのような影響を与えていくのでしょうか。
更なる進化に期待したいと思います。
2015/04/28(火) 22:00〜22:54
テレビ大阪1
ガイアの夜明け【ホンダ“空”への挑戦!〜独占取材!ジェット機開発の裏側】[字]

ホンダが30年かけて開発した「ホンダジェット」でアメリカ市場に打って出る▼知られざる開発の裏側とジェット機工場を独占取材▼ジェット機に会社の夢を乗せたある町工場

詳細情報
番組内容
ホンダが約30年もの期間をかけて開発した「ホンダジェット」。今年、いよいよアメリカでの発売が始まる。アメリカはビジネスジェット機を2万機も保有している巨大市場。個人や企業の経営者が「ビジネスジェット」を所有して、国内移動に利用している、そんな航空社会なのだ。
番組内容続き
その市場を狙ってホンダが開発したのは「7人乗りの小型ジェット」。セスナなどが先に市場を作っている分野だが、ホンダは「やるからには、今までになかった飛行機を作りたい」と考えた。そこで、通常、胴体にあるエンジンを羽根の上に置くという斬新なジェット機を生み出した。
この開発の裏側を半年にわたって密着取材した。
出演者
【案内人】江口洋介
【ナレーター】杉本哲太
音楽
【音楽】
新井誠志
【テーマ曲】
◆オープニング曲
 「鼓動〜ガイアの夜明け」(作曲/岸利至)
◆エンディング曲
 「夜空の花」(作曲/新井誠志)
「ガイア」とは
ギリシャ神話に登場する「大地の女神」を意味し、後にノーベル賞作家のウイリアム・ゴールディングが「地球」を指して“ガイア”と呼んだことから「ガイア=地球」という解釈が定着している。「ガイアの夜明け」という番組タイトルには、地球規模で経済事象を捉えることで21世紀の新たな日本像を模索すること、そして低迷する経済状況からの再生=「夜明け」を目指す現在の日本を描くという意味合いが込められている。
関連情報
◆ホームページ

http://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/

◆公式Twitter

https://twitter.com/gaia_no_yoake

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ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
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