アメリカ・ワシントンにある、ホワイトハウスです。
まもなく始まる日米首脳会談で、日本とアメリカはどのようなメッセージを打ち出すのでしょうか。
太平洋戦争の終結から70年。
アジア太平洋地域の安定と繁栄を支えてきた日米同盟は、新たな一歩を踏み出そうとしています。
こんばんは。
ニュースウオッチ9です。
ワシントンからは後ほど詳しくお伝えします。
ネパールで25日に発生した大地震の犠牲者は、これまでに4600人を超えました。
発生から丸3日が過ぎ、懸命の救助活動が続いています。
現地には、加藤記者がいます。
加藤さん。
現在はどのような状況なんでしょうか。
地震の発生から3日がたった、首都カトマンズです。
きょうは午後から雨が降り、この季節としては、かなり肌寒くなっています。
日本の国際緊急援助隊は、日本時間の午後3時過ぎ、こちらに到着しました。
早速、歴史的な建造物が倒壊するなどした地区に向かい、日本時間の午後8時前から、救助活動を始めています。
隊員たちは、がれきの下に取り残された人がいると見られる場所で、救助犬と共に、生存者の捜索に当たっています。
カトマンズには、日本のほか、フランスや中国、それにトルコなど、各国の救助隊が続々と到着しています。
生存率が急激に下がるとされる、地震発生から72時間が経過している中で、ネパールの軍や警察などと協力しながら、懸命の救助活動が続けられています。
そのカトマンズを、小型の無人飛行機ドローンを使って、上空から撮影した映像です。
崩れた寺院や建物。
道路には、大きな亀裂が。
ネパールの警察によりますと、これまでに4555人の死亡が確認され、けが人は8200人以上に上っています。
インドや中国のチベット自治区など、周辺国を合わせると、大地震の犠牲者は、4600人を超えています。
生存率が急激に下がるとされる、発生から72時間、丸3日が過ぎ、外国の救助隊も加わって、懸命の救出活動が続いています。
首都以外の地域では、被害の全容がつかめておらず、死者・行方不明者は、さらに増える可能性があります。
ネパールのコイララ首相は、ロイター通信のインタビューで、死者の数は1万人に上るおそれがあると述べました。
一方、現地では水や食料など、支援物資の不足が深刻になっています。
屋外で避難生活を続けている被災者が、外国から届いた支援物資を迅速に配るよう要求。
しかし、国際的な支援の受け入れ態勢には、課題を抱えています。
日本の緊急援助隊は当初、きのうの昼のうちにカトマンズに到着する予定でしたが、空港が混み合い、2度にわたって着陸許可が下りず、バンコクへ引き返しました。
さらに通信設備や水を載せたインド軍の輸送機4機が、着陸できず、引き返す事態も起きています。
カトマンズの国際空港は駐機場が一般的な国際空港より狭く、小規模です。
さらに、救援機から物資を運び出すのに時間がかかっているため、遅れたり、キャンセルされたりする定期便が相次ぐなど、混乱が続いています。
ネパールにある国連常駐調整官事務所によりますと、被災した人は、ネパールの人口のおよそ3分の1に当たる、800万人に上るということです。
このうち、食料支援を必要とする人は、140万人を超え、国連ではきょうからカトマンズの郊外で、食料の配給を始めるということです。
小渕前経済産業大臣の政治資金を巡る事件で、新たな動きです。
東京地検特捜部は、小渕氏の元秘書2人が、収支報告書にうその記載をしたなどとして、政治資金規正法違反の罪で在宅起訴しました。
一方、小渕氏本人については、嫌疑不十分で不起訴にしました。
在宅起訴されたのは、大番頭と呼ばれ、小渕前経済産業大臣の事務所を支えてきた、群馬県中之条町の前町長、折田謙一郎被告と、元政策秘書の加邉守喜被告の2人です。
折田前町長は、加邉元秘書と共謀するなどして、小渕氏の資金管理団体の収支報告書にうその記載をしたとして、政治資金規正法違反の罪に問われています。
東京地検特捜部によりますと、実際には小渕優子後援会などに寄付をしていないのに、寄付をしたと記載した額は、5600万円に上るとされています。
そして、こちら。
後援会が開催した観劇会のパンフレットです。
折田前町長は、この観劇会などを巡っても、収入や支出を少なく記載するなどして、2億6000万円余りのうその記載をしたとされています。
関係者によりますと、折田前町長は、収支報告書に記載していない簿外の支出によって、報告書の記載と実際の資金の残高にずれが出たことを隠すため、事実と違う記載をしたなどと供述したということです。
一方、小渕氏本人については、嫌疑不十分で不起訴にしました。
小渕氏の地元では。
与党からは。
一方、野党からは。
小渕氏は、事務所関係者2人が在宅起訴されたことを重く受け止めており、政治的、道義的責任を痛感している。
去年12月の衆議院選挙では、もう一度、地元、群馬のために働けとの結果を頂いており、この温情に応えるべく、一からやり直す覚悟だ。
今後は、捜査や裁判の結果なども踏まえ、専門家の方々の意見を聞きながら、二度と今回のような事態が生じないよう、努めてまいりたいというコメントを出しました。
では、日米首脳会談について、河野キャスターがワシントンからお伝えします。
戦後70年の節目に、安倍総理大臣は日本の総理大臣として9年ぶりに、アメリカを公式訪問しています。
そして、オバマ大統領との首脳会談に向けて、ワシントンに入りました。
日本時間のきょう未明、首都ワシントンに到着した安倍総理大臣。
オバマ大統領がみずから出迎え、かつてキング牧師が人種差別撤廃を訴える演説を行った、リンカーン記念館を視察しました。
安倍総理大臣はこのあと、ナチス・ドイツによるユダヤ人大量虐殺という負の歴史を今に伝える、ホロコースト記念館を訪問。
安倍総理大臣は、まもなく日本時間の午後10時ごろから、ホワイトハウスでの歓迎式典に出席したあと、去年11月以来となる日米首脳会談に臨みます。
では安倍総理大臣に同行取材をしている、政治部の原記者に聞きます。
原さん、日本側にとっては、今回の日米首脳会談に向けた最大のねらいはなんになるんでしょうか?
軍事面、経済面で中国が台頭し、アジアや世界のバランスが変化する中で、強固な日米同盟を内外に示すことです。
その柱となるのが、新たなガイドライン。
それと、TPP・環太平洋パートナーシップ協定となります。
安倍総理大臣としては、新たなガイドラインを通じまして、島しょ防衛などで、日米が協力を強化していく方針を打ち出すことで、海洋進出を強める中国をけん制したいというねらいがあります。
また、TPP・環太平洋パートナーシップ協定を、早期に交渉妥結に導くことによって、透明で自由性が高い多国間の貿易ルールを作り、中国に対してこうした秩序に従うよう促していくねらいもあるんです。
また、会談では中国が提唱しています、また日本とアメリカがまだ参加を表明していない、AIIB・アジアインフラ投資銀行への対応を巡っても、意見が交わされる見通しとなっています。
また原記者にはあとで聞きます。
首脳会談に先立って、日米の外務・防衛の閣僚協議、2+2が開かれて、新たな日米防衛協力の指針・ガイドラインを決定しました。
ニューヨークで開かれた日米の外務・防衛の閣僚協議、2+2。
ガイドラインが18年ぶりに見直され、自衛隊とアメリカ軍の協力の範囲や内容は拡大し、日米同盟は新たな段階に入ることになります。
新ガイドラインでは、東シナ海や南シナ海で海洋進出を活発化させる中国を念頭に、切れ目のない形で、日本の平和や安全を確保するため、平時の警戒監視活動や、島しょ防衛での協力を明記。
安全保障法制の整備内容も反映され、集団的自衛権を行使する際に想定される協力項目を盛り込んでいます。
具体的には、弾道ミサイルを迎撃する際の対処や、海上交通の安全確保を目的とする機雷の掃海活動などを挙げています。
また宇宙およびサイバー空間に関する協力が、新たに盛り込まれたほか、2国間の防衛協力を確かなものにするために、平時から情報共有や調整を行うことが可能になる、常設の機関を設置するとしています。
ここからはワシントン支局の田中支局長にも加わってもらいます。
まず、政治部の原記者に聞きたいんですが、このガイドラインは安全保障面での同盟強化ということだと思いますが、日本はこれで何を狙っているといえるんでしょうか?
戦後、日米が重んじてきた自由、民主主義、法の支配といった価値観を尊重する秩序を維持していきたいということなんだと思います。
今回の首脳会談で、東シナ海や南シナ海で、海洋進出を強める中国などを念頭に、力による一方的な現状変更によって、主権や領土の一体性を損なう行動は、国際的な秩序に対する挑戦となっているという強いメッセージが発せられる見通しとなっているんです。
ただ安倍総理大臣としましても、2度目の習近平国家主席との首脳会談が実現したばかりですので、中国との対立を望んでいるわけではなく、対話を通じて、関係改善や戦略的互恵関係に立ち戻ることを目指していく方針です。
また、国内の安全保障法制や、新ガイドラインは日米の防衛協力はアジアばかりではなく、地球規模に拡大し、世界の平和や安定に日米が協力して立ち向かっていくということを、目指しています。
田中さん、今、日本側からは、日米協力を地球規模で拡大するというふうな話がありましたけれども、アメリカ側はそのへん、どう見ているんでしょうか。
そうですね、アメリカが最も評価していますのも、日米の強力に地理的な制約がなくなったことです。
新しいガイドラインでは、協力の範囲が地球規模、そして宇宙空間、サイバー空間にまで一気に広がりました。
アメリカは今、国防予算が削減される一方で、中東地域の不安定化、ウクライナ情勢、拡散するテロとの戦い、そしてサイバー攻撃と、実に多様な国家安全保障上の脅威にさらされておりまして、とても一国では対処できなくなっています。
このためアメリカだけが、世界の警察官役を務めるのではなく、各地域の同盟国のネットワークを利用して、対処しようとしています。
その中で、アジア太平洋では、日本をその中核に位置づけまして、より大きな責任を、グローバルに担ってもらう、これがアメリカの国益にもかなうという考え方なんです。
2人にはまた、後ほど聞きます。
今回の首脳会談で、もう一つの大きなテーマが、TPPです。
日米両国が足並みをそろえて、TPP交渉全体の進展を促していくことを目指しています。
そこには中国を念頭に、自由貿易や知的財産の保護など、価値観を共有する日米が中心となって、新しい防衛のルールを定着させようというねらいがうかがえます。
アメリカでの動きを取材しました。
TPP交渉の進展に期待を寄せる、オーディオ関連のメーカーです。
特殊な編み方で作られるケーブルは、音の劣化を防ぎ、高音質を実現。
ソニーの高級ヘッドフォンに採用されるなど、世界60か国以上に輸出されています。
よい音で音楽を楽しみたいという、音楽マニア向けの高級ケーブル。
1つ数万円します。
しかし、社長のキンバーさんは今、大きな問題に直面しています。
ネット通販に模倣品が大量に出回っているのです。
その多くが中国で作られていると、会社では見ています。
日本とも利害が一致する知的財産の保護。
アメリカの製造業からは、TPPによって、模倣品対策が強化されることを望む声が、高まっています。
意見の隔たりが大きかった交渉分野でも、歩み寄りが見られるようになりました。
牛肉や豚肉を巡っては、日本が関税を大幅に引き下げる一方で、輸入が急増した場合には、一時的に関税を引き上げる、セーフガードを導入する方向で、詰めの協議を進めています。
一方、TPPによって関税が撤廃されれば、価格の安い製品が大量に輸入され、雇用が脅かされるのではないかという、根強い懸念があります。
首都ワシントンでは、労働組合の人たちが、頻繁にデモを行っています。
オバマ大統領は、TPPはアメリカ経済全体に恩恵をもたらすと、繰り返し意義を強調しています。
議会も大きく動き始めました。
先週、大統領に強い権限を与える法案が、上下両院の委員会で、異例のスピードで可決されたのです。
安倍総理大臣の訪問をきっかけに、2国間の協議がさらに加速することへの期待が高まっています。
田中さん、今のVTRにもありましたけれども、ここに来て、アメリカでTPP交渉を加速させようという動きが早まっているようですけど、それはどういう背景があるんですか?
1つは、戦略的な必要性、これが増していることだと思います。
今、VTRにありましたように、TPPには、中国に先駆けて、地域の貿易と投資のルール、これを決めてしまおうという戦略的なねらいがあります。
しかし、その中国がここに来まして、AIIB・アジアインフラ投資銀行など、みずからが主導するルール作りを活発化させてるんです。
それにヨーロッパの同盟国まで同調しまして、どうもアメリカが劣勢に立たされているという空気が広がっているんです。
こうした中、TPPを失敗させるわけにはいかないという危機感が高まっているんです。
もう1つが、内政上のスケジュールです。
アメリカは来年の11月、大統領選挙を控えていまして、この夏以降は、その選挙戦に関心が集中しまして、議会での妥協というのが難しくなります。
その前に、交渉妥結を図りたいという事情があるのです。
原さん、日本側は、まもなく首脳会談、行われますけれども、TPPについて、どういう姿勢で臨もうとしているんですか?
オバマ政権と同様に、なんとしても早期に交渉妥結に持ち込みたい。
しかし国内から反発が起きるような、大きな譲歩はできないという立場です。
TPPは、安倍政権にとっても、成長戦略の重要な柱です。
国際秩序を日米で協力して作り、そこに中国を従うように促していくというのも、日本政府のねらいなんです。
今回の首脳会談で、日米の両首脳が、日米協議の進展を歓迎し、また、そして、早期妥結を目指す方針を確認する見通しとなっていますのも、TPP交渉の全体に弾みをつけたいという両者の思惑が一致したものと見られます。
ただ今回の首脳会談について、日米の両政府の関係者は、協議がここで決着することはないという話をしてまして、それは、日米の対立点が仮に大幅に解消されたとしましても、ほかの交渉参加国との間で、調整が必要になり、日米間の合意についても、見直す必要性が出てくる可能性も否定できないからなんです。
日米両政府にとりましては、今回の首脳会談をきっかけに、難航する日米間の協議を、進展を図るとともに、TPP交渉全体に、弾みをつけることができるかどうかが今後、問われることになると思います。
政治部の原記者と、ワシントン支局の田中支局長でした。
さて、ガイドラインの見直しや、TPP交渉を通して、いかに日米両国が、同盟関係を強化しようとしているのかを、これまで見てきました。
ではアメリカは、その意義をどう見ているのでしょうか。
長く対日政策の立案に関わり、知日派の代表格ともいわれるアーミテージ元国務副長官に聞きました。
アーミテージ氏は、率直な物言いで知られています。
日本には、これまでの枠を超えて、幅広い分野や地域で、アメリカと共に責任を果たしてほしい。
それがアメリカの本音と受け取りました。
安倍総理大臣は、このあと歓迎式典に臨んだあと、オバマ大統領との首脳会談を行うことにしています。
ワシントンから河野キャスターでした。
こちらは、先ほど入ってきたばかりの映像です。
ポール・マッカートニーさん。
今夜、東京の日本武道館で行われている、コンサートのもようです。
武道館での公演は、ビートルズのとき以来、実に49年ぶりです。
日本武道館です。
ポール・マッカートニーさんのコンサート、まもなく開演です。
この辺り一帯ですね、こうして本当に多くの人たちで、いっぱいになっています。
この日を待ちわびていたファンたちが、続々と日本武道館に向かいます。
中には、10万円のアリーナチケットを持つ人も。
49年前、ここ、武道館でのビートルズのコンサートに来た人たちもいました。
当時のことは結構よく覚えてますか?
ポール・マッカートニーさんが初めて来日したのは、ビートルズ時代の昭和41年です。
武道館でのコンサートは、熱狂に包まれました。
当時、ビートルズを取材した音楽評論家です。
武道の殿堂ともいえる場所で、ロックのコンサートが開かれることには、異論もあったといいます。
しかし。
49年前、武道館でビートルズを見た、佐藤由美子さんです。
当時、高校1年生だった佐藤さんは、いとこと一緒に行きました。
去年、ポール・マッカートニーさんは、武道館での公演を予定していました。
ところが、体調を崩し、急きょ、中止となりました。
武道館で、再びポールに会いたい。
佐藤さんの夢は、先送りされました。
そして、きょう、佐藤さんは。
先ほど届いた、今夜のコンサートの映像です。
72歳。
49年ぶりの日本武道館。
ロックンロールは、今も続いています。
盛り上がっているでしょうね。
では続いて、トゥデーズウオッチです。
まずは一番上です。
安倍政権が進める集団的自衛権の行使容認は認められない。
民主党は、党の見解を正式に決定しました。
民主党は、自衛権について、専守防衛に徹し、現実的で責任ある安全保障政策を追求するとしたうえで、政府が武力行使の新3要件に基づいて集団的自衛権の行使を可能とした憲法解釈の見直しは、便宜的、意図的であり、専守防衛の根幹から、明らかに逸脱しているとしています。
63年前のきょう、サンフランシスコ平和条約が発効して、日本は主権を回復しました。
一方、引き続きアメリカの統治下に置かれた沖縄。
普天間基地の移設計画に反対する抗議活動が行われました。
新基地反対。
名護市辺野古の埋め立て予定地の周辺に集まった、県議会の議員など、およそ300人。
さらに、ボートなどでボーリング調査が進む海上に出て、抗議の声を上げました。
65歳以上の高齢者が支払う介護保険料。
今月から新たな保険料が適用されます。
厚生労働省が全国の自治体を対象に調べたところ、平均は月額5514円と、これまでより542円、率にして10.9%引き上げられたことが分かりました。
市町村別に見ますと、保険料が最も高いのは、奈良県の天川村で、8686円でした。
引き上げた自治体は、全体の94.2%を占めた一方で、僅か1.7%ですが、引き下げた自治体もありました。
ポイントはこちら、介護保険制度がスタートして、15年目となることし、制度を運営する自治体の創意と工夫によって、保険料に格差が表れ始めています。
施設に依存し、保険料が上昇する自治体がある一方で、介護予防に力を入れた結果、サービスの利用が減少し、保険料の引き下げに成功した自治体もあります。
10年後には、全国の平均で、月額8000円を超えると見込まれている介護保険料。
一方で、サービスは住民のニーズに十分応えられているのか。
検証する時期に来ています。
NHKの報道番組、クローズアップ現代に出演した男性が、いわゆるやらせがあったとして、訂正を求めている問題で、NHKは、事実のねつ造につながる、いわゆるやらせはなかったものの、裏付けがないまま、この男性をブローカーと断定的に伝えたことは、適切ではなかったとする調査報告書を公表しました。
この問題は、去年5月に放送されたNHKの報道番組、クローズアップ現代、追跡出家詐欺を巡って、出演した男性が記者の指示による、いわゆるやらせがあり、多重債務者に出家のあっせんをするブローカーとして放送されたとして、訂正を求めているものです。
NHKは、今月3日に堂元副会長を委員長に、弁護士と大学教授の3人が外部委員を務める調査委員会を設け、訂正を求めている男性や、多重債務者の男性、それにNHKの職員など合わせて43人から、一部は外部の弁護士も立ち会って聞き取りを行うなど、調査を進めてきました。
きょう公表した調査報告書は、男性がブローカーのような掛け合いをしてほしいと、記者から依頼されたとしていることについて、記者と男性は半年前に、1度しかあったことがなく、撮影当日の30分程度の時間で、ブローカーを演じるための打ち合わせが済むとは考えられないとしています。
そして記者が故意に架空の相談の場面を作り上げ、演技をさせたとはいえず、事実のねつ造につながる、いわゆるやらせはなかったと判断しています。
また男性をブローカーと伝えたことについて、報告書は、男性がインタビューなどで語った内容には、出家の勧誘などについて、なんらかの関係がなければ知りえない、知識や情報が多く含まれているとしています。
ただ、男性の仲介で出家して名前を変えた人物を、実際に確認するなど、取材の裏付けがなく、男性をブローカーだと断定的に伝えたことは、適切ではなかったとしています。
一連の記者の取材は、終始、多重債務者の話に依拠した不十分なもので、その結果、ブローカーとして伝えた男性と、多重債務者の相談の場所を、ブローカーの活動拠点と誤ってコメントしたなどとしています。
さらに、取材・制作上の問題点として、報告書は、記者が相談の場にいて、お金の工面のやり取りを、もうちょっと聞きたいなどと声をかけていたことについて、記者がみずからに都合のよいシーンに仕立てようとしたのではないかという疑念を持たれかねず、不適切だったとしています。
また相談をはす向かいのビルから隠し撮り風に撮影したことや、相談のあとに、多重債務者の男性を追いかけて、問いただすインタビューをしたことについても、決定的シーンを撮ったように印象づけることが優先された過剰な演出だと指摘しています。
一方で、報告書は、この記者による多重債務者の男性の匿名のインタビューが、NHKスペシャルなど、2つの番組で放送されていたほか、別の複数の記者による匿名のインタビューも、ニュース企画で2回放送されていたことを明らかにしました。
いずれも男性自身の経験や知見に基づく内容であったものの、特定の取材先に頼り過ぎた面があったことは否定できないとしています。
そして、最後に
報告書は、再発防止策として、匿名のインタビューを行う際に、事実関係の確認をより徹底すること。
番組の内容によっては、担当者とは別に、専門的な知識や経験が豊富な職員が、試写に加わること。
取材・制作チームでの情報共有や、視聴者に誤解を与えない演出の在り方などについて、勉強会や研修を全国で実施することを挙げています。
調査報告書を受けて、NHKは関係者の処分を決めました。
このうち、大阪放送局報道部の38歳の記者は、公共放送に対する信頼を著しく傷つけたとして、停職3か月としています。
取材や制作を担当した大阪放送局の報道部専任部長ら職員4人を減給。
報道局長や当時の大型企画開発センター長ら上司10人をけん責としました。
また籾井会長は役員報酬の20%を2か月、板野放送総局長、当時の報道担当理事、当時の大阪放送局長の役員3人は、役員報酬の10%を2か月自主返納します。
また調査委員会の3人の外部委員が、記者会見を行いました。
調査報告書の公表を受けて、ブローカーとして放送され、訂正を求めている男性は、NHKの判断がこのような結果になったことはとても残念ですし、強い憤りを感じます。
今後は、BPO・放送倫理・番組向上機構の手続きにおいて、私の名誉が回復されるよう努めていきますというコメントを出しました。
では、ニュースを続けます。
アメリカ東部メリーランド州のボルティモアで、逮捕された黒人男性が死亡したことを巡って、27日、警察に抗議する住民の一部が暴徒化、州知事は非常事態を宣言して、事態を収拾しようとしていますが、夜になってからも、大規模な火災が発生するなど、緊迫した状態が続いています。
経済産業省は有識者会議に、2030年度時点の電力需要を、どのような電源を組み合わせて賄うかを決める、いわゆるエネルギーミックスの素案を示しました。
原子力発電の比率を20%から22%と、原発事故の前より低くし、再生可能エネルギーを22%から24%とするとしています。
徹底した省エネ対策を行うことで、電力需要の見通しを17%程度削減することが前提となっています。
控訴審は殺人罪を認定しました。
去年4月、韓国で旅客船セウォル号が沈没し、修学旅行中の生徒など295人が死亡、9人が行方不明となっている事故。
きょう開かれた、船長のイ・ジュンソク被告らの控訴審で、クァンジュ高等裁判所は、船長は避難を命じる船内放送の指示を出していないとしたうえで、船長が救助の役割を放棄しているのは、殺人行為と同じであり、未必の故意が認められるとし、1審では認められなかった殺人罪を認定したうえで、船長に無期懲役を言い渡しました。
自民党の佐藤国会対策委員長は、安全保障法制の関連法案について、国会で集中的に審議するため、衆議院に新たに特別委員会を設置したうえで、早ければ、来月21日の衆議院本会議で審議に入りたいという考えを示しました。
京都市の東寺の防犯カメラに、不審な男が映っていたことが、捜査関係者への取材で分かりました。
文化財などに油のような液体が相次いでかけられた事件。
東寺では、先月と今月、9か所で油の染みのような跡が見つかりました。
防犯カメラには被害が確認された場所で、しゃがんだり、手を伸ばしたりする様子が映っていたということです。
警察は、奈良県の寺などの防犯カメラに映っていた不審な男と、同一人物の可能性があると見て捜査しています。
世界中に熱狂的なファンを生み出している映画、スター・ウォーズ。
その魅力を多くの人に知ってもらおうと企画された展示会が、あすから東京で始まります。
映画で使われた衣装や小道具などが並べられ、きょうは報道関係者に公開されました。
こちらは、格闘シーンで使われるライトセーバー。
ダース・ベーダーや、主人公の師匠、オビ・ワン・ケノービが使っていたものです。
この展示会は6月28日まで開かれます。
では続いて気象情報です。
きょうも全国的に気温が上がりましたね。
井田さん。
はい、上がりましたね。
こんばんは。
ただこの花からは、涼しさを感じることができるかもしれません。
ワサビの花です。
岩手県の岩泉町、きょうは29度4分と、真夏日一歩手前の暑さとなる中で、満開となっているんです。
ワサビの花が咲いているのは、林の中にある畑です。
花をつけたまま摘み取り、花ワサビとして出荷されています。
練りワサビの着色料や、漬物に使われるということなんです。
ことしは暖かい日が続いたために、霜の被害はなかったということですが、暑い日が続くと、生育に影響が出るということです。
花ワサビの収穫は、来月上旬までだということです。
北日本、このところの暑さで、桜も平年よりも早いスピードで満開となっています。
あすはお休みという方も、いらっしゃるのではないでしょうか。
まだ見頃となっている所を見ていきましょう。
札幌の円山公園、きのう、エゾヤマザクラが満開となりました。
そして弘前公園は、ソメイヨシノ、ピークは超えましたが、ヤエベニシダレが見頃となっています。
そして新潟の大峰山、ヤマザクラが見頃となっています。
あすも平年を上回る暑さとなりますので、熱中症対策は十分なさってください。
そしてにわか雨に注意が必要な所もありそうです。
天気図を、見ていきましょう。
きょうは、前線付近の沖縄辺りで雨雲が発達しまして、この時間は石垣島地方で、非常に激しい雨の降った所があります。
土砂災害や浸水に警戒してください。
このあと前線は、南西諸島に居座ります。
詳しく見ていきましょう。
ですから、この前線周辺の沖縄では、あすにかけても激しい雨の降る所がありそうです。
前線は海上を進んでいきますが、湿った空気が流れ込んで、九州から関東にかけてもきょうよりは、雲が広がりやすいです。
にわか雨の降る所がありそうです。
時間ごとに見ていきましょう。
朝は北海道から関東、東海は晴れますけれども、西日本、太平洋側で雨の所がありそうです。
そして午後も、西日本を中心に、にわか雨がありそうです。
夜になりますと、東海や関東、山沿いを中心に、雨の所がありそうです。
各地の天気と気温を詳しく見ていきましょう。
あすも気温は高いです。
雨に注意が必要なのが沖縄。
そして九州から関東にかけてもきょうより雲が広がって、午後を中心ににわか雨がありそうです。
雨の対策もなさってください。
気象情報でした。
前に出てきて、おっと、捕ったか、捕っています。
感謝の気持ちを持って、臨みたいと思います。
スポーツ、佐々木さんです。
こんばんは。
柔道男子の日本一を決める、全日本選手権をあすに控えて、有力選手が記者会見しました。
大会は体重無差別で争われ、8月の世界選手権に向け、100キロを超えるクラスの代表選考を兼ねています。
22歳の王子谷剛志選手は、去年の覇者です。
鈴木桂治さん以来となる10年ぶりの連覇と、初の世界選手権代表を目指します。
七戸龍選手は、去年の世界選手権の100キロを超えるクラスで銀メダルを獲得し、この大会は、初優勝を狙います。
大会はあす、日本武道館で開かれます。
世界選手権銀メダルの七戸選手、全日本選手権では過去4度の出場でベスト8が最高成績なんですね。
全日本では優勝ないんですね。
そうなんです。
それもあって、国内できっちりと勝って、堂々と世界で勝ちたいと話していました。
一方の王子谷選手、去年、全日本で優勝しているんですが、世界選手権の代表には選ばれていません。
2連覇の重圧はあるとしたうえで、この状況で勝てれば、また成長できると話していました。
プロ野球はセ・リーグから。
巨人はきょうから中日と3連戦。
原監督が序盤から仕掛け、不振で先発メンバーから外れた選手が奮起しました。
巨人は1回、機動力を見せます。
2アウト1塁3塁の場面。
ダブルスチールを仕掛けました。
思い切った攻撃で、1点を先制します。
4回は先頭の村田。
左足を痛めた4番坂本に代わって、途中から出場しました。
不振で前の試合から先発を外れていた村田が、2号ホームラン。
追加点を奪います。
投げては先発の杉内が抜群のピッチングでした。
今シーズン、最も長い7回を投げ、2安打無失点。
負けなしで3勝目を挙げました。
巨人の原監督は、ダブルスチールについて、黙って終わるより、せっかくのチャンスだったと振り返り、村田については2回ぐらい瞬きをしたが、いいホームランでしたと、独特の言い回しで褒めていました。
阪神は開幕から3連勝して以来、連勝がありません。
2回、3塁1塁のチャンスで、7番のルーキー、江越。
自分のポイントで打つことだけを考えていました。
すごくいい感触だったと、プロ初ホームランは3ラン。
阪神が先制します。
リードをもらった先発、メッセンジャー。
きょうは力のある速球。
変化球にもキレがありました。
さらにバックももり立てます。
メッセンジャーは7回1失点で2勝目。
阪神は今月初めての連勝です。
阪神の和田監督、ルーキー、江越のホームランについて、思い切りのいいスイングが持ち味の選手。
この一本をプロとしての第一歩に、もっと成長してほしいと話していました。
広島の大瀬良。
開幕から勝ちがありません。
前回の反省から、力のあるボールを投げ込もうと大瀬良。
ことばどおりに力で押して、寄せつけません。
対するDeNAの久保も、初勝利を目指すマウンド。
大瀬良とは対照的に、打たせて取るピッチングで、8回無失点の好投を見せます。
0対0のまま9回、DeNAは2アウト2塁で、3番梶谷。
タイムリーヒットで決勝点。
久保は今シーズン初勝利で、DeNAは7連敗のあと5連勝です。
DeNAの中畑監督。
久保は中盤からはテンポよし、コントロールよし、闘争心よしの、すばらしいピッチングだったねと、褒めていました。
セ・リーグの順位です。
巨人とヤクルトが首位に並びました。
中日は4連敗で、勝ち越しがなくなりました。
パ・リーグです。
首位日本ハムは、3位のソフトバンクと対戦。
中盤に打線がつながり、勝負強さを見せました。
日本ハムは1点を追う6回。
打ちあぐねてきた大隣を捉えます。
先頭の中島。
続く西川。
2人の足が生き、ランナーがたまります。
2アウト2塁3塁となって、大隣は中田との勝負を避けました。
満塁となります。
5番のハーミッダ。
自分との勝負になって、気合いが入りました。
タイムリー2ベースとなり、3人のランナー全員がかえりました。
日本ハムは少ないチャンスを生かして、逆転勝ちです。
日本ハムの栗山監督、いいピッチャーにきちんと投げられると、なかなか点が取れないけど、ハーミッダがよく打ってくれたと、新外国人の活躍をたたえました。
ロッテは5回、清田。
今シーズン初めて1番で起用されました。
タイミングが取れたと、スライダーを振り抜き、今シーズン初ホームラン。
西武先発の菊池から、先制点を奪います。
続く6回はクルーズ。
こちらは、2試合連続の3号ホームラン。
リードを広げます。
先発の石川は、得意のシンカーにキレがありました。
5回以降は1人のランナーも出さず、2安打で完封。
ロッテ、9連戦の初戦を取りました。
ロッテの伊東監督は、清田のホームランがチームを勇気づけてくれた。
石川もよかったし、きょうは言うことはないと、満足そうでした。
オリックスは西が試合前、顔面にけいれんと痛みを訴え、先発を回避しました。
急きょ、先発となったマエストリ。
2回、先頭の4番ペーニャ。
去年のチームメートに、1号ソロホームランを許しました。
マエストリは3回途中、2失点でマウンドを降ります。
一方の打線は、今シーズン、まだ勝ちのない楽天、塩見を捉えられません。
コーナーを丁寧に突くピッチングに6回…、ヒット1本に抑えられ、カード初戦を落としました。
6回を無失点の楽天先発、塩見。
ストライク先行で丁寧に投げることができた。
次の登板もしっかり抑えたいと話していました。
塩見は今シーズン初勝利です。
首位の日本ハムと2位西武の差は、3ゲームに広がりました。
楽天は勝率5割に復帰しました。
きょう、おしまいは再び、ワシントンから河野キャスターです。
思いもかけず…
2015/04/28(火) 21:00〜22:00
NHK総合1・神戸
ニュースウオッチ9▽まもなく日米首脳会談・安全保障は?TPPは?双方の思惑[二][字]
まもなく首脳会談・戦後70年日米が打ち出すメッセージとは?安保・TPPは?▽政治資金事件で元秘書2人在宅起訴・小渕氏は不起訴▽マッカートニーさん49年ぶり武道館
詳細情報
番組内容
【キャスター】河野憲治,鈴木奈穂子,【スポーツキャスター】佐々木彩,【気象キャスター】井田寛子
出演者
【キャスター】河野憲治,鈴木奈穂子,【スポーツキャスター】佐々木彩,【気象キャスター】井田寛子
ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 天気
スポーツ – スポーツニュース
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 1/0+1/0モード(デュアルモノ)
日本語
英語
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32080(0x7D50)
TransportStreamID:32080(0x7D50)
ServiceID:43008(0xA800)
EventID:23007(0x59DF)